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住宅購入の手続き完全ガイド - 住宅ローン・税金もこれ1本

住宅購入の手続き完全ガイド - 住宅ローン・税金もこれ1本
最終更新:2026年5月21日

マイホームは人生で一度の大きな買い物。

夢が膨らむ一方で、
「手続きが複雑で大変そう…」
「マンションと戸建て、どちらがいい?」
「住宅ローンの金利が心配…」
と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この手続ガイドでは、そんな不安を解消するために、住宅購入前後の複雑な手続きを一つひとつ丁寧に解説します。

特に、購入後に必要となる「不動産取得税」の申告や、「住宅ローン控除」を受けるための確定申告など、知っておかないと損をしてしまう可能性のある重要なポイントを分かりやすく説明します。

この手続ガイドを読めば、住宅購入の全体像と、やるべきことが明確になります。

ぜひ最後までお読みいただき、スムーズな新生活のスタートにお役立てください。

マンション購入と戸建て購入、どちらを選ぶ?

家を買うとき、まず悩むのが「マンションにするか、戸建てにするか」ではないでしょうか。

それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いかは、あなたのライフスタイルや価値観によって異なります。

ここでは、マンションと戸建ての違いを比較し、あなたに合った選び方をご紹介します。

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購入価格と維持費用の違い

マンションと戸建てでは、購入価格と維持費用に違いがあります。

購入価格の目安(2024〜2025年)

近年の建築コストや資材価格の高騰により、住宅価格は上昇傾向が続いています。

エリアによって価格帯が大きく異なるため、以下を参考にしてください。

種類東京23区首都圏
(東京以外)
関西圏中京圏地方都市
新築マンション9,000万円〜
2億円以上
5,000万円〜
8,000万円
4,500万円〜
7,000万円
4,000万円〜
6,000万円
3,000万円〜
5,000万円
新築戸建て7,000万円〜
1.5億円以上
4,500万円〜
7,000万円
4,000万円〜
6,500万円
3,500万円〜
6,000万円
2,500万円〜
4,500万円
中古マンション5,000万円〜
1億円以上
3,000万円〜
5,500万円
2,500万円〜
4,500万円
2,000万円〜
4,000万円
1,500万円〜
3,000万円
中古戸建て5,000万円〜
1億円以上
3,000万円〜
6,000万円
2,500万円〜
5,000万円
2,000万円〜
4,500万円
1,500万円〜
3,500万円

エリアの定義:

  • 東京23区: 東京都23区内
  • 首都圏(東京以外): 神奈川県、埼玉県、千葉県、東京都下
  • 関西圏: 大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県
  • 中京圏: 愛知県、岐阜県、三重県
  • 地方都市: 上記以外の地方主要都市(札幌、仙台、広島、福岡など)

注意: これらはあくまで目安です。立地、広さ、築年数、設備によって大きく異なります。

参考情報: 2024年の首都圏新築マンションの平均価格は約8,000万円を超え、過去最高水準となっています。特に東京23区では1億円超の物件も珍しくありません。

維持費用の比較(年間)

項目マンション戸建て
管理費・修繕積立金12万円〜36万円0円
固定資産税・都市計画税10万円〜30万円10万円〜30万円
駐車場代6万円〜60万円(都心部)0円
火災保険・地震保険2万円〜5万円2万円〜5万円
メンテナンス費用-10万円〜30万円
合計30万円〜131万円22万円〜65万円

マンションの方が月々の固定費が高い傾向にありますが、戸建ては突発的な修繕費用がかかることがあります。

あなたに合った選び方

どちらを選ぶべきか迷ったら、以下のポイントを参考にしてみてください。

マンションがおすすめ:

  • 都心部や駅近に住みたい
  • 共働きで管理の手間を減らしたい
  • 将来の売却を考えている
  • セキュリティを重視する

戸建てがおすすめ:

  • 庭や駐車場が欲しい
  • 子育て世帯で騒音を気にしたくない
  • 自由にリフォームを楽しみたい
  • 月々の固定費を抑えたい

最終的には、実際に物件を見学し、周辺環境やライフスタイルに合うかどうかを確認することが大切です。

住宅購入の流れ

まずは、住宅購入がどのような流れで進んでいくのか、全体像を把握しましょう。

大きく分けると、以下の4つのステップになります。

  1. 物件探し・見学
    希望の物件を探し、実際に足を運んで確認します。
  2. 購入申し込み・売買契約
    気に入った物件が見つかったら、購入の意思を伝え、契約を結びます。
  3. 住宅ローン契約
    金融機関と住宅ローンの契約をします。
  4. 引き渡し
    全ての支払いを済ませ、鍵を受け取ります。

さらに税金や住宅ローンの手続きもあります。

まずは全体の手続きの流れを図でご説明します。

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それでは、それぞれのステップで必要な手続きを詳しく見ていきましょう。

1. 物件探し・見学

理想の住まいを見つけるための最初のステップです。

  • 希望条件の整理
    家族構成やライフスタイルに合わせて、エリア、広さ、間取り、予算などの希望条件を整理しましょう。
  • 情報収集
    不動産情報サイトや、地域の不動産会社のウェブサイトなどを活用して、物件情報を集めます。
  • 内見
    気になる物件が見つかったら、必ず内見に行きましょう。
    日当たりや風通し、周辺環境など、実際に見てみないと分からないポイントをしっかりチェックすることが大切です。

2. 購入申し込み・売買契約

「この物件に決めた!」となったら、次のステップに進みます。

  • 購入申込書の提出
    不動産会社を通して、売主に対して「この物件を購入したいです」という意思表示をします。
    一般的に「買付証明書」とも呼ばれます。この書類に法的な拘束力はありませんが、売主への重要な意思表示となります。

    • 主な記入事項
      • 購入希望者の氏名、住所、連絡先
      • 購入希望価格(価格交渉をしたい場合は、希望額を記入します)
      • 手付金の額
      • 住宅ローンの利用予定額
      • 契約希望日、引き渡し希望日
    • 必要な提出書類
      • 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
      • 収入を証明する書類(源泉徴収票、確定申告書の写しなど)の提出を求められることもあります。
        これは、売主が買主の支払い能力を確認するために使われます。
  • 重要事項説明
    宅地建物取引士から、物件に関する重要な情報(登記や法令上の制限、インフラの整備状況など)の説明を受けます。
    専門用語も多いですが、分からない点は必ず質問しましょう。

  • 売買契約の締結
    重要事項説明の内容に納得できたら、売主と売買契約を結びます。
    契約時には以下のものが必要になるのが一般的です。

    • 本人確認書類: 運転免許証やパスポートなど。
    • 印鑑: 実印を求められることが多いです。
    • 手付金: 売買価格の5%〜10%程度が一般的ですが、売主との合意によります。現金または預金小切手で支払います。
    • 収入印紙: 売買契約書に貼付するためのものです。契約金額によって印紙税額が異なります。郵便局や法務局、一部のコンビニエンスストアなどで購入できます。

3. 住宅ローン契約

多くの方が利用する住宅ローン。

手続きは少し複雑ですが、重要なステップです。

不動産会社によっては、提携している金融機関を紹介してくれたり、審査の申し込み手続きを代行してくれたりする場合もあります。

自分で探す手間が省けるので、相談してみるのも良いでしょう。

住宅ローンの手続きは、主に「事前審査」「本審査」「金銭消費貸借契約」の3つのステップで進みます。

  • 事前審査(仮審査)

    • いつまで?
      売買契約を結ぶ前に行うのが一般的です。購入したい物件が決まったら、早めに申し込みましょう。
      審査結果は数日で出ることが多いです。
    • 主な必要書類:
      • 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
      • 健康保険証
      • 収入証明書類(源泉徴収票、確定申告書の写しなど)
      • 購入予定物件の資料(パンフレット、登記簿謄本など)
      • 他に借り入れがある場合は、その返済予定表
  • 本審査

    • いつまで?
      売買契約締結後に申し込みます。売買契約書には「ローン特約」という条項が含まれ、通常、契約から1ヶ月〜2ヶ月以内に本審査の承認を得る必要があります。
    • 主な必要書類:
      • ローン申込書
      • 団体信用生命保険申込書兼告知書
      • 印鑑証明書
      • 住民票
      • 課税証明書(または納税証明書)
      • 売買契約書の写し
      • 重要事項説明書の写し
      • その他、金融機関が指定する書類
  • 金銭消費貸借契約(ローン契約)

    • いつまで?
      本審査に承認された後、物件の引き渡し日までに行います。通常、引き渡し日の1〜2週間前に行うことが多いです。
    • 主な必要書類:
      • 実印
      • 印鑑証明書
      • 住民票
      • 本人確認書類
      • 返済用口座の通帳と届出印
      • 収入印紙(ローン契約書に貼付)

団体信用生命保険(団信)とは

住宅ローンを組む際、ほとんどの金融機関で「団体信用生命保険(団信)」への加入が求められます。

団信とは、住宅ローンの返済中に契約者が死亡または高度障害状態になった場合に、残りのローン残高を保険金で完済してくれる保険です。

これにより、万が一のことがあっても、家族に住宅ローンの返済負担を残さずに済みます。

団信の種類:

  • 一般団信
    死亡・高度障害のみ保障
  • がん団信
    がんと診断されたらローン残高が0円になる(金利+0.1%〜0.3%程度)
  • 3大疾病保障付き団信
    がん・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合に保障(金利+0.2%〜0.3%程度)
  • 8大疾病保障付き団信
    上記に加えて、高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎も保障(金利+0.3%程度)

持病がある場合は、通常の団信に加入できないことがありますが、「ワイド団信」という審査基準が緩和された保険もあります(金利+0.3%程度)。

4. 引き渡し

いよいよマイホームが自分のものになる、最終ステップです。

引き渡しは、売主、買主、司法書士、不動産会社の担当者が金融機関などに集まり、平日の午前中に行われるのが一般的です。

  • 残代金の決済

    • いつまで?
      引き渡し日当日までに行います。
    • 手付金を除いた売買代金の残額を、住宅ローンを実行する金融機関から売主の口座に振り込みます。同時に、固定資産税や都市計画税、マンションの場合は管理費などの清算も行います。
  • 登記手続き:

    • いつ?:
      残代金の決済と同時に、引き渡し日当日に行います。
    • 事前に司法書士に依頼し、物件の所有権を自分に移す「所有権移転登記」と、住宅ローンを組んだ金融機関の抵当権を設定する「抵当権設定登記」を法務局に申請してもらいます。これにより、法的に物件が自分のものになったことが公示されます。
    • 司法書士に渡す主な必要書類:
      • 住民票: 新住所のものが一般的です。家族全員分が必要になることもあります。
      • 印鑑証明書: 発行から3ヶ月以内のものが必要です。
      • 実印: 登記関連の書類に押印するために必要です。
      • 本人確認書類: 運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きのものです。
      • 委任状: 司法書士に登記手続きを委任するための書類です。通常は司法書士が用意します。
  • 鍵の受け取りと入居
    全ての手続きが完了したら、ついに鍵を受け取り、新生活のスタートです!

住宅ローンの選び方と金利のポイント

住宅ローンは、金融機関によって金利や諸費用が大きく異なります。

少しの金利の差でも、返済総額で数百万円もの差が出ることがあるため、慎重に選ぶことが重要です。

金利タイプの種類

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住宅ローンの金利には、主に3つのタイプがあります。

金利タイプ特徴メリットデメリット向いている人
変動金利半年ごとに金利が見直される・現在の金利が低い
・総返済額を抑えられる可能性
・金利上昇のリスク
・返済額が増える可能性
・金利動向を注視できる人
・繰上返済の余裕がある人
固定金利期間選択型3年、5年、10年など一定期間は固定金利・固定期間中は返済額が変わらず安心
・変動金利より低い金利を選べる
・固定期間終了後に金利が上がるリスク
・固定期間中の借り換えは手数料がかかる
・数年内に繰上返済する予定の人
・短期的な安心を求める人
全期間固定金利(フラット35など)借入時の金利が返済終了まで変わらない・返済額が最後まで変わらず安心
・金利上昇のリスクがない
・変動金利より金利が高い
・金利が下がっても恩恵を受けられない
・長期的な返済計画を立てたい人
・金利上昇リスクを避けたい人

金利タイプの選び方

どの金利タイプを選ぶべきかは、あなたのライフプランや収入の安定性によって異なります。

変動金利がおすすめの人:

  • 金利動向をこまめにチェックできる
  • 繰上返済の余裕があり、早期完済を目指している
  • 金利上昇時にも返済を続けられる経済的余裕がある

固定金利期間選択型がおすすめの人:

  • 数年内に繰上返済や借り換えを検討している
  • 当面の返済額を固定して、生活設計を立てたい

全期間固定金利がおすすめの人:

  • 返済額を最後まで変えたくない
  • 金利上昇リスクを避けたい
  • 長期的に安定した返済計画を立てたい

金利の比較と注意点

金融機関を選ぶ際は、金利だけでなく、諸費用もしっかり比較しましょう。

比較すべきポイント:

  • 金利(変動金利・固定金利の選択肢)
  • 融資事務手数料(定額型 or 定率型)
  • 保証料の有無
  • 団体信用生命保険の保障内容
  • 繰上返済手数料(無料かどうか)

特に、「融資事務手数料」は金融機関によって大きく異なります。

  • 定額型
    3万円〜10万円程度(一律)
  • 定率型
    借入額の2.2%程度(3,000万円なら66万円)

金利が低くても、融資事務手数料が高いと総支払額が増えることがあるため、トータルコストで比較することが重要です。

金利上昇リスクへの備え

変動金利を選んだ場合、将来の金利上昇に備えることが大切です。

対策方法:

  • 繰上返済を積極的に行う
    金利が低いうちに、できるだけ元金を減らしておくことで、金利が上がった時の影響を抑えられます。
  • 返済額に余裕を持たせる
    「借りられる額」ではなく、「無理なく返せる額」を借りるようにしましょう。
    一般的には、年収の5倍以内、返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)は25%以内が目安です。
  • 金利動向をチェックする
    日銀の政策金利の動きや、金融機関の住宅ローン金利の推移を定期的に確認しましょう。
    金利が上がりそうなタイミングで、固定金利への切り替えや借り換えを検討することもできます。

住宅ローンの借入先を比較しよう

金融機関によって、金利や条件が大きく異なります。

以下のような金融機関を比較検討しましょう。

金融機関の種類特徴主な例
メガバンク・審査が厳しめ
・金利はやや高め
・店舗が多く相談しやすい
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行
地方銀行・信用金庫・地域密着型
・柔軟な審査が期待できる
・金利は金融機関による
各地域の地方銀行・信用金庫
ネット銀行・金利が低め
・諸費用が抑えられる
・手続きがオンラインで完結
住信SBIネット銀行、auじぶん銀行、PayPay銀行
住宅金融支援機構(フラット35)・全期間固定金利
・自営業でも借りやすい
・保証料不要
ARUHI、住信SBIネット銀行など

複数の金融機関に事前審査を申し込んで、条件を比較することが大切です。

住宅ローンの返済期間や金利上昇リスクについてさらに詳しく知りたい方は、以下の手続きガイドも参考にしてください。

購入前に知っておきたい資金計画

住宅購入は、物件価格だけでなく、さまざまな費用がかかります。

予想外の出費で資金不足にならないよう、事前にしっかりと資金計画を立てましょう。

住宅購入にかかる費用の全体像

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住宅を購入する際、物件価格の他に、諸費用として物件価格の5%〜10%程度が必要になります。

主な諸費用:

項目目安額説明
仲介手数料(物件価格 × 3% + 6万円) + 消費税不動産会社に支払う手数料。3,000万円の物件なら約105万円
登記費用(登録免許税 + 司法書士報酬)30万円〜50万円所有権移転登記、抵当権設定登記の費用
住宅ローン関連費用50万円〜100万円融資事務手数料、保証料、印紙税など
火災保険・地震保険20万円〜50万円10年分一括払いの場合
不動産取得税物件により異なる軽減措置あり(後述)
引越し費用10万円〜30万円家族の人数や距離による
家具・家電の購入費用50万円〜200万円新居に合わせて購入する場合

合計: 物件価格の5%〜10%が目安

例えば、3,000万円の物件なら、諸費用は150万円〜300万円程度かかります。

頭金はいくら必要?

以前は「物件価格の20%」が頭金の目安と言われていましたが、最近では頭金なし(フルローン)でも住宅ローンを組めることが増えています。

ただし、頭金を入れることで以下のメリットがあります。

  • 借入額を減らせる
    頭金を多く入れるほど、住宅ローンの借入額が減り、毎月の返済額や総返済額が減ります。
  • 金利が優遇されることがある
    頭金の割合が高いと、金融機関によっては金利を優遇してくれる場合があります。
  • 審査に通りやすくなる
    頭金があることで、金融機関からの信用度が上がり、審査が通りやすくなります。

推奨: 物件価格の10%〜20%を目安に頭金を用意するのが理想的です。

ただし、手元の現金をすべて頭金に回してしまうと、引越し費用や家具の購入費用、万が一の緊急資金が不足するリスクがあります。

生活費の6ヶ月分程度の貯蓄は手元に残しておくようにしましょう。

月々の返済額の目安

住宅ローンの返済額は、手取り年収の25%以内が無理なく返せる目安とされています。

例: 手取り年収400万円の場合

  • 年間返済額の目安: 400万円 × 25% = 100万円
  • 月々の返済額: 100万円 ÷ 12ヶ月 = 約8.3万円

返済額シミュレーション(金利1%、35年返済の場合):

借入額月々の返済額年間返済額必要な手取り年収(25%以内)
2,000万円約5.6万円約67万円約270万円以上
3,000万円約8.5万円約102万円約410万円以上
4,000万円約11.3万円約136万円約540万円以上
5,000万円約14.1万円約169万円約680万円以上

注意: これはあくまで目安です。マンションの場合は、管理費・修繕積立金も考慮する必要があります。

購入後の維持費用も忘れずに

住宅を購入した後も、毎年維持費用がかかります。

主な維持費用とその目安:

  • 固定資産税・都市計画税
    年間10万円〜30万円(物件価格により異なります)
  • マンションの場合
    管理費・修繕積立金(月1万円〜3万円)
  • 火災保険・地震保険
    年間2万円〜5万円
  • 戸建ての場合
    メンテナンス費用(外壁塗装、屋根修理など、10年〜15年ごとに100万円〜300万円)

これらの費用も含めて、無理のない返済計画を立てることが大切です。

親からの資金援助と贈与税の非課税制度

住宅を購入する際、親や祖父母から資金援助を受けるケースは多くあります。

通常、年間110万円を超える贈与には贈与税がかかりますが、住宅取得資金に限り大きな非課税枠が設けられています。

住宅取得等資金の贈与税非課税制度:

住宅の種類非課税限度額
省エネ等住宅(断熱等級4以上・一次エネルギー等級4以上等)1,000万円
それ以外の住宅500万円

暦年課税の基礎控除110万円と併用できるため、省エネ等住宅であれば最大1,110万円まで非課税で贈与を受けることが可能です。

主な適用要件:

  • 贈与を受ける人が贈与年の1月1日時点で18歳以上であること
  • 贈与を受ける人の合計所得金額が2,000万円以下であること
  • 床面積が40㎡以上240㎡以下であること
  • 贈与を受けた翌年の3月15日までに入居すること(または入居見込みであること)
重要

この制度を利用する場合、贈与税が0円であっても確定申告(贈与税の申告)が必須です。
申告を忘れると非課税制度が適用されず、通常の贈与税がかかってしまいます。

住宅購入後の手続き

晴れてマイホームを手に入れたら、忘れずに行いたい手続きが2つあります。

どちらも、知っておかないと損をしてしまう可能性がある重要な手続きです。

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不動産取得税の軽減措置の申請

不動産取得税とは、土地や建物を購入した際に、都道府県に納める地方税です。

購入後、数ヶ月から半年程度で納税通知書が届きますが、一定の要件を満たせば、軽減措置を受けることができます

軽減措置を受けることで、税額が大幅に減額されたり、場合によっては0円になることもあります。

  • いつまで?
    各自治体によって異なりますが、不動産を取得してから60日以内に申請するのが一般的です。
    期限を過ぎても申請できる場合がありますが、できるだけ早めに手続きしましょう。

  • どこへ?
    物件がある都道府県の都税事務所や県税事務所に申請します。

  • 主な必要書類:

    • 不動産取得税軽減措置申請書(各都道府県のウェブサイトからダウンロードできます)
    • 売買契約書の写し
    • 登記事項証明書(登記簿謄本)
    • 本人確認書類
    • 住民票(新住所のもの)
  • 軽減措置の内容:

    • 新築住宅: 固定資産税評価額から1,200万円(長期優良住宅は1,300万円)を控除
    • 中古住宅: 築年数に応じて一定額を控除
    • 土地: 一定の要件を満たせば、税額が大幅に減額されます

参考: 詳しい軽減措置の内容や申請方法は、各都道府県の税務署のウェブサイトで確認できます。

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住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)の申請

住宅ローン控除とは、住宅ローンを利用してマイホームを購入した場合に、所得税や住民税から一定額が控除される制度です。

最大で13年間、毎年数十万円の税金が還付されるため、必ず申請しましょう。

住宅ローン控除の概要(令和8年度税制改正・2026年以降)

令和8年度(2026年度)税制改正により、住宅ローン控除の適用期限が5年間延長され、内容も大幅に拡充されました。

特に中古住宅への優遇が強化され、省エネ性能の高い中古住宅は控除期間が13年に延長されています。

控除率: 年末ローン残高の0.7%

適用期間: 令和8年(2026年)1月1日〜令和12年(2030年)12月31日に入居した場合

新築住宅の借入限度額(2026年〜2027年入居)
住宅の種類借入限度額子育て世帯等(※1)控除期間
認定長期優良住宅・認定低炭素住宅4,500万円5,000万円13年間
ZEH水準省エネ住宅3,500万円4,500万円13年間
省エネ基準適合住宅2,000万円3,000万円13年間
その他の住宅対象外対象外

※1 子育て世帯等とは、19歳未満の子を有する世帯、または夫婦いずれかが40歳未満の世帯です。

重要

省エネ基準を満たしていない新築住宅(「その他の住宅」)は、住宅ローン控除の対象外です。
物件を購入する前に不動産会社や建築会社に必ず省エネ基準への適合を確認しましょう。

中古住宅(既存住宅)の借入限度額(2026年〜2030年入居)
住宅の種類借入限度額子育て世帯等控除期間
認定長期優良住宅・認定低炭素住宅3,500万円4,500万円13年間
ZEH水準省エネ住宅・省エネ基準適合住宅3,000万円4,000万円13年間
その他の住宅2,000万円2,000万円10年間

今回の改正により、省エネ性能の高い中古住宅は控除期間がこれまでの10年から13年に拡充されました。

子育て世帯が省エネ性能の高い中古住宅を取得する場合、最大控除額は約409.5万円(4,500万円×0.7%×13年)にもなります。

2028年(令和10年)以降の注意点
  • 令和10年以降に建築確認を受ける省エネ基準適合住宅(新築)は住宅ローン控除の対象外となります(登記簿上の建築日付が令和10年6月30日までのものは適用対象)
  • 令和10年以降に入居する場合、災害レッドゾーン(土砂災害特別警戒区域等)の新築住宅は適用対象外です(建替え・中古住宅・リフォームは適用対象)
床面積要件の緩和

これまで原則50㎡以上だった床面積要件が、2026年以降は40㎡以上に緩和されています(既存住宅にも適用)。

ただし、合計所得金額が1,000万円を超える方は引き続き50㎡以上が要件です。

主な適用条件:

  • 自己居住用の住宅であること
  • 床面積が40㎡以上であること(合計所得1,000万円超は50㎡以上)
  • 住宅ローンの返済期間が10年以上であること
  • 合計所得金額が2,000万円以下であること

住宅ローン控除の申請方法

  • 1年目: 確定申告が必要
    • いつまで?
      入居した年の翌年2月16日〜3月15日の間に、税務署に確定申告をします。
    • どこへ?
      住所地を管轄する税務署に提出します。郵送やe-Tax(電子申告)でも可能です。
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  • 主な必要書類:

    • 確定申告書(税務署またはe-Taxで作成)
    • (特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書
    • 住宅ローンの年末残高証明書(金融機関から送られてきます)
    • 土地・建物の登記事項証明書
    • 売買契約書または建築請負契約書の写し
    • マイナンバーカードまたは通知カード + 本人確認書類
    • 省エネ基準適合証明書(新築で省エネ住宅の場合)
  • 2年目以降: 会社員なら年末調整で可能
    2年目以降は、会社の年末調整で手続きできます。税務署から送られてくる「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書」と、金融機関から毎年送られてくる「住宅ローンの年末残高証明書」を会社に提出すればOKです。

参考: 住宅ローン控除の詳細は、国土交通省のウェブサイトで確認できます。

国土交通省 - 住宅ローン減税

重要

省エネ基準を満たしているかどうかは、物件を購入する前に不動産会社や建築会社に必ず確認しましょう。
2028年(令和10年)以降は、ZEH水準以上でないと住宅ローン控除の対象外となるため、省エネ性能の確認がさらに重要です。

その他の住宅購入後の手続き

住宅購入後は、以下の手続きも忘れずに行いましょう。

  • 住民票の異動
    新住所の市区町村役場で転入届を提出します。引越し後14日以内に手続きしましょう。

  • 郵便物の転送手続き
    日本郵便のウェブサイトまたは郵便局の窓口で、旧住所宛ての郵便物を新住所に転送する手続きができます。

  • 運転免許証の住所変更
    警察署または運転免許センターで、運転免許証の住所変更手続きを行います。
    詳しくは以下の手続きガイドをご覧ください。

  • 銀行・クレジットカードの住所変更
    各金融機関のウェブサイトや窓口で、住所変更の手続きをしましょう。

  • 勤務先への住所変更届
    会社に新住所を報告します。

その他、引っ越し前後に必要な手続きは以下にまとまっているのでご覧ください。

よくある質問(FAQ)

住宅購入に関して、多くの方が疑問に思うポイントをまとめました。

Q1. 住宅ローンの審査に落ちることはありますか?

A. はい、審査に落ちることはあります。

主な理由は以下の通りです。

  • 返済負担率が高すぎる
    年収に対して借入希望額が多すぎる場合
  • 勤続年数が短い
    一般的に3年以上の勤続年数が望ましいとされています
  • 他の借り入れがある
    クレジットカードのリボ払いや自動車ローンなど、他の借り入れがあると審査に影響します
  • 信用情報に問題がある
    過去にクレジットカードの支払い遅延や自己破産などがあると、審査に通りにくくなります
  • 健康状態
    団体信用生命保険に加入できない健康状態の場合、審査が厳しくなります

審査に不安がある場合は、事前に複数の金融機関で事前審査を受けてみることをおすすめします。

Q2. 中古住宅を購入する際の注意点は?

A. 中古住宅を購入する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 築年数
    昭和57年(1982年)以降に建築された住宅(新耐震基準適合)であれば、住宅ローン控除の対象になります。
    それ以前の建物は「耐震基準適合証明書」などが必要です。
  • 建物の状態
    雨漏りやシロアリ被害、配管の老朽化など、建物の状態をしっかり確認しましょう。ホームインスペクション(住宅診断)を利用するのも有効です。
  • リフォーム費用
    購入後にリフォームが必要になる場合があります。物件価格だけでなく、リフォーム費用も予算に入れておきましょう。
  • 管理状態(マンションの場合)
    修繕積立金が十分に積み立てられているか、管理組合がしっかり機能しているかを確認しましょう。

Q3. 頭金なしで住宅ローンを組むことはできますか?

A. はい、できます。

最近では、頭金なし(フルローン)でも住宅ローンを組める金融機関が増えています。

ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 月々の返済額が増える
    借入額が多くなるため、毎月の返済額が増えます。
  • 金利が高くなることがある
    頭金がない場合、金利が優遇されないことがあります。
  • 審査が厳しくなる
    頭金がない場合、金融機関からの信用度が下がり、審査が厳しくなることがあります。

可能であれば、物件価格の10%〜20%程度の頭金を用意することをおすすめします。

Q4. 住宅ローンは繰上返済した方がいいですか?

A. 一般的には、繰上返済をすることで総返済額を減らせるため、お得です。

特に、変動金利で借りている場合は、金利が低いうちに繰上返済をすることで、将来の金利上昇リスクに備えることができます。

ただし、以下の点に注意しましょう。

  • 手元の現金を減らしすぎない
    緊急時の備えとして、生活費の6ヶ月分程度の貯蓄は残しておきましょう。
  • 繰上返済手数料がかかる場合がある
    金融機関によっては、繰上返済に手数料がかかることがあります。事前に確認しましょう。
  • 住宅ローン控除との関係
    住宅ローン控除を受けている間は、控除額とのバランスを考えて繰上返済するタイミングを検討しましょう。
    控除額とローン金利によっては繰り上げ返済しない方が結果的にトクになる場合もあります。

Q5. マンションと戸建て、将来の資産価値はどちらが高い?

A. 一概には言えませんが、一般的には以下の傾向があります。

  • マンション
    立地が良く、駅近などの物件は、資産価値が落ちにくい傾向があります。
    特に都心部のマンションは需要が高く、売却しやすいです。
  • 戸建て
    土地の価値は残りますが、建物は築年数とともに価値が下がります。
    ただし、土地の価格が上昇するエリアでは、資産価値が上がることもあります。

資産価値を重視するなら、立地が最も重要です。

駅から近く、生活利便性が高いエリアの物件は、マンション・戸建てに関わらず、資産価値が維持されやすいです。

Q6. 住宅購入時に利用できる補助金や助成金はありますか?

A. はい、国や自治体によって、さまざまな補助金・助成金制度があります。

主な補助金・助成金:

  • みらいエコ住宅2026事業(住宅省エネ2026キャンペーン)
    子育て世帯や若者夫婦世帯が省エネ性能の高い新築住宅を取得する場合に補助金が受けられます。
    • GX志向型住宅(断熱等級7・一次エネルギー等級6など): 最大160万円/戸
    • 長期優良住宅: 75万円/戸
    • ZEH水準住宅: 35万円/戸
  • 自治体独自の補助金
    各自治体が独自に、住宅購入やリフォームに対する補助金制度を設けている場合があります。
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補助金の申請には期限があるため、早めに確認しましょう。

Q7. 住宅ローンの借り換えはした方がいいですか?

A. 金利が下がっている場合や、より有利な条件のローンが見つかった場合は、借り換えを検討する価値があります。

借り換えのメリット:

  • 金利が下がり、総返済額を減らせる
  • 毎月の返済額を減らせる

借り換えの目安:

  • 金利差が0.5%以上ある
  • 残りの返済期間が10年以上ある
  • ローン残高が1,000万円以上ある

ただし、借り換えには諸費用(融資事務手数料、登記費用など)がかかるため、トータルで得になるかどうかをシミュレーションして判断しましょう。

借り換えの具体的な手続きについては、以下の手続きガイドで詳しく解説しています。

まとめ

住宅購入は、人生で一度の大きな買い物です。

この手続ガイドでは、住宅購入の流れから、住宅ローンの選び方、購入後の手続きまで、詳しく解説しました。

特に重要なポイント:

  • マンションと戸建てのメリット・デメリットを理解し、自分に合った住宅を選ぶ
  • 住宅ローンは、金利だけでなく諸費用も含めて比較する
  • 変動金利を選ぶ場合は、金利上昇リスクに備える
  • 住宅購入後は、不動産取得税の軽減措置と住宅ローン控除を必ず申請する
  • 2026年以降は住宅ローン控除が5年延長され、中古住宅への優遇も拡充されている
  • 親からの資金援助を受ける場合は、贈与税の非課税制度を活用し、必ず確定申告する

住宅購入は複雑な手続きが多いですが、一つひとつ丁寧に進めていけば大丈夫です。

不明な点があれば、不動産会社や金融機関、税務署に相談しましょう。

あなたの新しい生活が、素晴らしいものになることを願っています!

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