マイナンバーカードをなくしたら?再発行の手順・期間・費用を解説
「マイナンバーカードを紛失してしまった…どうすればいい?」
財布ごと落としてしまったり、家の中でどこに置いたかわからなくなったり、マイナンバーカードの紛失は誰にでも起こりうることです。
特に2024年12月からはマイナ保険証が基本となり、カードを持ち歩く機会が増えたため、紛失の不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
- 一時停止の電話(24時間対応: 0120-95-0178)
- 警察に遺失届を提出
- 市区町村窓口で再発行手続き
2024年12月2日からは「特急発行・交付制度」が始まり、紛失による再発行なら原則1週間で新しいカードが届きます。
この手続ガイドでは、マイナンバーカードを紛失した場合の対処法を、順を追ってわかりやすく解説します。
関連手続きガイド
マイナンバーカード自体の作成方法については以下の手続きガイドで解説しています。
1. マイナンバーカードを紛失したらまずやること
マイナンバーカードを紛失したら、以下の3ステップで対応します。
特に一時停止は最優先で行いましょう。
1-1. 【最優先】カードの一時停止をする
なぜ一時停止が必要?
カードの一時停止は、第三者による悪用を防ぐための重要な手続きです。
一時停止をすると、カードのICチップ機能がすべて使えなくなります。
これにより、万が一カードを拾った人がいても、コンビニでの証明書発行やマイナポータルへのログインなどができなくなります。
一時停止の連絡先
-
マイナンバー総合フリーダイヤル
電話番号: 0120-95-0178(音声ガイダンス2番)- 24時間365日対応
- 通話料無料
- 外国語対応: 英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語
- 代理人による一時停止も可能
-
連絡時に聞かれること
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 連絡先電話番号
- 紛失した状況
一時停止をしても、マイナンバー(12桁の番号)自体は変わりません。
1-2. 警察に遺失届を出す
一時停止の連絡が終わったら、次は警察に遺失届(いしつとどけ)を出します。
届出の方法
- 届出先
最寄りの警察署または交番 - 届出内容
遺失届(紛失の場合)または盗難届(盗まれた場合)
「受理番号」を必ず控えてください。
再発行手続きで必要になります。
遺失届に必要な情報
- 紛失した日時・場所
- 紛失物の特徴(マイナンバーカード、財布ごとなど)
- 届出人の氏名・連絡先
関連手続きガイド
遺失届の詳しい書き方や警察への届出方法については以下の手続きガイドで詳細を解説しています。
自宅で紛失した場合
「家の中でなくしただけ」という場合、警察に行っても遺失届を受理されないケースがあります。
その場合は、再発行手続きの際に「自宅紛失のため遺失届は未提出」と窓口で伝えてください。
自治体によっては、自宅紛失の場合は遺失届の受理番号がなくても再発行手続きを受け付けてくれます。
1-3. 市区町村窓口で再発行手続きをする
一時停止と遺失届の提出が終わったら、住民登録のある市区町村の窓口で再発行手続きを行います。
一時停止と遺失届の提出が完了していないと、窓口で再発行手続きを受け付けてもらえない場合があります。
再発行手続きの詳細は、次のセクションで解説します。
2. マイナンバーカードの再発行手続き
再発行の方法は「通常の再発行」と「特急発行」の2つがあります。
急いでカードが必要な場合は、特急発行を利用しましょう。
2-1. 通常の再発行と特急発行の違い
| 項目 | 通常の再発行 | 特急発行・交付制度 |
|---|---|---|
| 交付までの期間 | 約1ヶ月 | 原則1週間 |
| 手数料 | 1,000円(電子証明書不要は800円)※ | 2,000円(電子証明書不要は1,800円) |
| 受取方法 | 市区町村窓口で受取 | 自宅に届く(簡易書留) |
| 申請期限 | なし | 紛失から30日以内 |
※手数料は自治体により異なる場合があります。
2-2. 特急発行・交付制度とは(2024年12月2日〜)
2024年12月2日から始まった「特急発行・交付制度」は、一定の条件を満たす方が対象で、申請から原則1週間で自宅にカードが届く制度です。
特急発行の対象者
- 紛失・破損等による再交付を希望する方
- 乳児(満1歳未満)
- 海外から転入した方
- マイナンバーカード券面の追記欄がいっぱいになった方
- その他、本人の意思によらずカードが使えなくなった方
有効期限切れによる更新は特急発行の対象外です。
特急発行の申請条件
- 紛失等の事由が発生してから30日以内に申請
- 住民登録のある市区町村窓口で申請
- やむを得ない事情で30日を超える場合は、窓口に相談してください
特急発行のメリット
- 原則1週間で届く
通常の再発行(約1ヶ月)と比べて大幅に短縮されます。 - 自宅で受け取れる
簡易書留で届くため、窓口に再度行く必要がありません。
2-3. 再発行に必要なもの
市区町村窓口での再発行手続きに必要なものは以下のとおりです。
必要書類チェックリスト
- 本人確認書類
運転免許証、パスポートなど顔写真付きの身分証明書 - 警察の遺失届の受理番号
自宅紛失で遺失届が受理されなかった場合は不要 - 顔写真(縦4.5cm×横3.5cm)
窓口で撮影できる自治体もあります - 手数料
通常: 800〜1,000円 / 特急: 1,800〜2,000円
2-4. 本人確認書類がない場合はどうする?
「マイナンバーカードしか顔写真付きの身分証がなかった…」という方も少なくありません。
その場合は、以下のように複数の書類を組み合わせて本人確認を行うことができます。
本人確認書類の組み合わせ例
-
A. 顔写真なしの公的書類2点以上
- 健康保険証
- 年金手帳
- 介護保険被保険者証
- 各種年金証書
- 母子健康手帳
-
B. 顔写真なしの公的書類1点 + 氏名・住所が確認できる書類1点
- 健康保険証 + 公共料金の領収書
- 年金手帳 + 銀行の通帳
自治体によって対応が異なります。
事前に電話で確認することをおすすめします。
2-5. 代理人が手続きする場合
本人が病気や身体の障がいなどのやむを得ない理由で窓口に行けない場合は、代理人による手続きが可能です。
代理人申請ができるケース
- 本人が病気や入院中
- 身体の障がいがある
- 高齢で外出が困難
- 本人が未成年または成年被後見人
代理人が持参するもの
- 本人の本人確認書類
顔写真付きなら2点、または顔写真なし書類を複数組み合わせ - 代理人の本人確認書類
顔写真付きなら2点、または顔写真付き1点+その他1点 - 代理権を証明する書類
法定代理人: 戸籍謄本など
任意代理人: 委任状 - 本人が窓口に来られないことを証する書類
診断書、障がい者手帳、施設入所証明書など - 本人の顔写真(縦4.5cm×横3.5cm)
- 手数料
- 遺失届の受理番号
代理人申請は通常の申請より必要書類が多くなります。
事前に市区町村窓口に電話で確認することを強くおすすめします。
3. 紛失しても悪用されにくい理由
「マイナンバーカードを落としたら悪用されるのでは…」と不安に感じる方も多いでしょう。
しかし、マイナンバーカードには複数のセキュリティ対策が施されており、紛失しても悪用は難しい仕組みになっています。
3-1. マイナンバーカードのセキュリティ
顔写真付きでなりすましが困難
マイナンバーカードには顔写真が印刷されているため、第三者が本人になりすますことは困難です。
また、文字をレーザーで彫り込み、複雑な彩紋パターンを施すなどの特殊加工が施されており、偽造も非常に難しくなっています。
暗証番号でロックがかかる
ICチップを使う機能(コンビニでの証明書発行、マイナポータルへのログインなど)には暗証番号が必要です。
暗証番号を一定回数間違えるとロックがかかり、本人が市区町村窓口で手続きしないと解除できません。
| 暗証番号の種類 | ロックされる回数 |
|---|---|
| 署名用電子証明書(英数字6〜16文字) | 5回連続 |
| その他3種類(数字4桁) | 3回連続 |
不正読み取りでICチップが壊れる
不正に情報を読み出そうとすると、ICチップが自動で壊れる仕組みになっています。
これにより、特殊な機器を使ってカードから情報を抜き取ることは極めて困難です。
3-2. ICチップには何が入っている?
「ICチップに個人情報がたくさん入っているのでは?」と心配される方もいますが、実際には以下のとおりです。
ICチップに入っている情報
- 氏名、住所、生年月日、性別
- 顔写真
- マイナンバー
- 電子証明書
ICチップに入っていない情報
- 税金に関する情報
- 年金に関する情報
- 預貯金残高
- 健診結果や薬剤情報(マイナ保険証として使う場合も)
つまり、プライバシー性の高い情報はICチップには記録されていません。
3-3. もし悪用されそうになったら
一時停止で機能を止める
紛失に気づいたらすぐに一時停止をすれば、カードのICチップ機能がすべて使えなくなります。
悪用された場合の対応
万が一、不正利用の被害にあった場合は、以下に連絡してください。
- 警察:
被害届の提出
※ 被害届の提出手続きについては詳細を「 被害届の出し方 - 警察での手続きと告訴との違い 」で解説しています。 - 各機関:
不正利用があった機関に連絡
マイナンバー(12桁の番号)が漏れただけでは、直ちに大きな被害にはつながりません。
マイナンバーを使った手続きには、必ず本人確認が必要なためです。
4. 再発行中に病院に行きたい場合
「マイナンバーカードがないと、病院で10割負担になるの?」
マイナ保険証を利用していた方は、カードがない間の医療機関の受診が心配ですよね。
結論: 資格確認書を使えば、これまでと同じ負担割合で受診できます。
4-1. 資格確認書とは
資格確認書は、マイナ保険証を利用していた方が、マイナンバーカードを紛失した際などに健康保険の資格を証明するための書類です。
2024年12月2日以降、従来の健康保険証の新規発行が終了したため、マイナンバーカードがない間は資格確認書で対応します。
4-2. 資格確認書の入手方法
資格確認書は、加入している健康保険の種類によって申請先が異なります。
| 加入している保険 | 申請先 |
|---|---|
| 国民健康保険 | 市区町村の窓口 |
| 社会保険(会社員) | 勤務先または健康保険組合 |
| 後期高齢者医療制度 | 市区町村の窓口または後期高齢者医療広域連合 |
申請時に伝えること
- マイナンバーカードを紛失したこと
- 再発行手続き中であること
- 資格確認書の発行を希望すること
発行までの期間
国民健康保険の場合、窓口で即日発行できる自治体も多いです。
4-3. 資格確認書が届くまでの間は?
資格確認書の発行に時間がかかる場合、緊急の受診は以下の方法で対応できます。
-
マイナポータルで資格情報を確認(事前登録者のみ)
紛失前に「スマホ用電子証明書」を登録していた方は、マイナンバーカードがなくてもマイナポータルアプリに生体認証やパスワードでログインできます。アプリから保険証の資格情報を画面表示し、医療機関の窓口で提示する方法です。
ただし、対応していない医療機関もあります。
-
一時的に10割負担し、後日払い戻しを受ける
医療機関で全額支払い、後日、加入している健康保険に「療養費」として請求すると、保険負担分が返金されます。
5. 再発行後に必要な手続き
新しいマイナンバーカードを受け取ったら、いくつかの追加設定が必要です。
5-1. 電子証明書のパスワード設定
再発行されたカードには、新しい電子証明書が搭載されます。
-
特急発行で自宅に届いた場合:
同封の案内に従って、パスワード設定をオンラインまたは窓口で行います。 -
通常の再発行で窓口受取の場合:
受取時にその場でパスワード設定を行います。
マイナ保険証を利用する場合は、利用者証明用電子証明書のパスワード(4桁の暗証番号)の設定が必須です。
5-2. スマホ用電子証明書の再登録
スマートフォンにマイナンバーカードの電子証明書を搭載していた方は、再登録が必要です。
紛失したカードで登録していたスマホ用電子証明書は、新しいカードを受け取ると自動的に失効します。
再登録の手順
- マイナポータルアプリを開く
- 「スマホ用電子証明書」のメニューを選択
- 新しいマイナンバーカードを読み取り
- 暗証番号を入力して登録完了
5-3. 各種サービスへの再登録
マイナンバーカードを使って利用していたサービスは、再連携が必要な場合があります。
確認が必要なサービス
- マイナポータル:
基本的に再設定なしで利用可能 - 公金受取口座:
登録情報は引き継がれます - 健康保険証利用登録:
自動的に引き継がれます - 民間サービス(スマートロックなど):
サービスごとに再登録が必要な場合あり
6. よくある質問(Q&A)
Q. 一時停止をした後、見つかった場合は解除できますか?
A. はい、解除できます。
住民登録のある市区町村窓口で、一時停止の解除手続きを行ってください。
必要なもの:
- 一時停止中のマイナンバーカード
- 本人確認書類
Q. 自宅で紛失した場合も警察に届ける必要がありますか?
A. 基本的に届け出をおすすめします。
ただし、自宅紛失の場合は遺失届が受理されないこともあります。
その場合は、再発行手続きの際に窓口で「自宅で紛失し、遺失届は未提出」と伝えてください。
Q. 紛失したらマイナンバー(12桁の番号)も変わりますか?
A. 原則として変わりません。
マイナンバーは生涯同じ番号を使い続けるものです。
ただし、カードが悪用されて実害が出た場合は、番号変更を申請できます。
Q. 有効期限切れと紛失では、手続きは違いますか?
A. はい、違います。
有効期限切れの場合は「更新」手続きとなり、特急発行の対象外です。
紛失の場合は「再発行」となり、30日以内なら特急発行を利用できます。
Q. 再発行にどのくらいの期間がかかりますか?
A. 通常は約1ヶ月、特急発行なら原則1週間です。
| 手続き | 交付までの期間 |
|---|---|
| 通常の再発行 | 約1ヶ月 |
| 特急発行 | 原則1週間 |
Q. 再発行の費用はいくらですか?
A. 通常800〜1,000円、特急発行は1,800〜2,000円です。
| 手続き | 費用 |
|---|---|
| 通常の再発行(電子証明書なし) | 800円 |
| 通常の再発行(電子証明書あり) | 1,000円 |
| 特急発行(電子証明書なし) | 1,800円 |
| 特急発行(電子証明書あり) | 2,000円 |
※自治体によって異なる場合があります。
Q. 海外で紛失した場合はどうすればいいですか?
A. 以下の手順で対応してください。
ステップ1: 一時停止の電話をする
海外から一時停止の連絡をする場合は、以下の番号に電話してください。
- 050-3818-1250(有料・24時間365日対応)
国番号「+81」を付けて発信します。
ステップ2: 現地の警察に届け出る
紛失・盗難があった国の警察に届け出を行い、届出の控えや証明書をもらってください。
この書類は帰国後の再発行手続きで必要になります。
外国語の書類の場合は日本語訳も必要です。
ステップ3: 帰国後に再発行手続き
再発行手続きは、日本に帰国後、住民登録のある市区町村窓口で行います。
海外の日本大使館・領事館(在外公館)では、通常のマイナンバーカードの再発行手続きはできません。
まとめ
マイナンバーカードを紛失した場合の対応手順をまとめます。
紛失時の対応チェックリスト
- 一時停止の電話をする
マイナンバー総合フリーダイヤル: 0120-95-0178(24時間対応) - 警察に遺失届を出す
受理番号を控える(再発行時に必要) - 市区町村窓口で再発行手続き
紛失から30日以内なら特急発行(原則1週間)が利用可能 - 資格確認書を取得する(マイナ保険証利用者)
加入している健康保険の窓口に申請 - 新カード受取後、電子証明書のパスワード設定
- スマホ用電子証明書を再登録(利用していた方)
覚えておくべきポイント
- 一時停止は24時間365日対応(0120-95-0178)
- 特急発行なら原則1週間、手数料2,000円で自宅に届く
- マイナンバーカードはセキュリティが高く、悪用されにくい
- 再発行中も資格確認書で医療機関を受診できる
