手続きプランナー

故人の携帯・スマホ解約手続きードコモ・au・ソフトバンク別に解説

故人の携帯・スマホ解約手続きードコモ・au・ソフトバンク別に解説
最終更新:2026年1月16日

大切な方を亡くされた後、携帯電話やスマホの解約手続きは後回しになりがちです。

しかし、解約しないまま放置すると、毎月の利用料金が発生し続けてしまいます。

この手続ガイドでは、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの解約手続きを、必要書類から手続きの流れまで詳しく解説します。

キャリアごとに必要な書類や手続き場所が異なるため、事前に確認しておくことでスムーズに進められます。

故人の携帯・スマホは解約と承継どちらを選ぶ?

メディアを読み込み中...

故人の携帯電話・スマホの契約については、「解約」と「承継(名義変更)」の2つの選択肢があります。

解約と承継(名義変更)の違い

  • 解約
    契約を終了し、電話番号も廃止される。 故人の携帯を今後使用しない場合に選択。

  • 承継(名義変更)
    契約を家族が引き継ぎ、電話番号を継続使用できる。 同じ番号を家族が使いたい場合に選択。

どちらを選ぶべきか

以下のポイントで判断してください。

  • 電話番号を残したい場合 → 承継
    故人の電話番号を家族が引き継いで使いたい場合は、承継手続きを選びます。
    仕事関係の連絡先として使われていた番号など、残しておきたい場合に有効です。

  • 番号が不要な場合 → 解約
    電話番号を継続する必要がなければ、解約手続きを選びます。
    多くの場合はこちらを選択することになります。

この手続ガイドでは、主に「解約」の手続きについて解説します。

承継に詳細については「 携帯・スマホの名義変更手続きードコモ・au・ソフトバンク別に解説 」をご覧ください。

解約のタイミング|いつまでに手続きすべき?

「いつまでに解約しなければならないの?」と気になる方も多いでしょう。

解約に法律上の期限はない

携帯電話の解約には、法律で定められた期限はありません。

ただし、解約するまで毎月の基本料金が発生し続けるため、できるだけ早めに手続きすることをおすすめします。

おすすめの解約タイミング

一般的に、以下のタイミングで解約される方が多いです。

  • 葬儀後〜四十九日の間
    各種手続きを進める中で、携帯電話の解約も行う。

  • 銀行口座が凍結される前
    口座が凍結されると引き落としができなくなり、未払いが発生する可能性がある。

  • データバックアップが完了した後
    解約前に必要なデータを取り出しておく。

銀行口座の凍結について
故人の銀行口座は、銀行が名義人の死亡を知った時点で凍結されます。
役所への死亡届提出で自動的に凍結されるわけではなく、遺族が銀行に届け出た場合や、銀行が新聞のおくやみ欄などで知った場合に凍結されます。
凍結されると、携帯料金などの自動引き落としもできなくなります。

解約しないとどうなる?

解約手続きをしないまま放置すると、以下のような状態になります。

  1. 毎月の基本料金が発生し続ける
  2. 故人の銀行口座が凍結されると、引き落としが失敗する
  3. 未払い料金が蓄積される
  4. 長期間未払いが続くと、回線停止や強制解約となる場合がある
  5. 強制解約後も未払い料金は相続人に請求される可能性がある

「すぐに解約しなければ」と焦る必要はありませんが、料金が発生し続けることは覚えておきましょう。

解約前にやるべき3つのこと

メディアを読み込み中...

解約手続きを行う前に、以下の3つを確認・実施しておくことをおすすめします。

1. スマホ内のデータをバックアップする

故人のスマホに残っている大切なデータを取り出しておきましょう。

  • 連絡先(電話帳)
  • 写真・動画
  • メモ・メッセージ
  • 各種アカウント情報
注意

スマホにロックがかかっていて解除できない場合は、データの取り出しが難しくなります。
後述の「故人のスマホのロックが解除できない場合」を参照してください。

2. キャリア決済・サブスクを確認する

故人が携帯料金と一緒に支払っていたサービスがないか確認しましょう。

  • 動画配信サービス(Netflix、Huluなど)
  • 音楽配信サービス
  • アプリの定期購入
  • その他のサブスクリプションサービス

これらは携帯を解約しても自動解約されない場合があります。

個別に解約手続きが必要なサービスもあるため、請求明細を確認しておきましょう。

3. LINEなどSNSアカウントを整理する

故人のSNSアカウントについても検討が必要です。

  • LINE
    必要なトーク履歴があれば保存しておく。
    携帯を解約してもLINEアカウントは残り続けるため、別途削除手続きが必要。

  • その他SNS(Facebook、X、Instagramなど)
    各サービスには故人のアカウントを削除または追悼アカウント化する手続きがある。

    故人のSNSの追悼アカウント化手続きんついては「 故人のSNS追悼アカウント完全ガイド - デジタル終活の申請手順 」で詳細を解説しています。

【キャリア別】携帯・スマホの解約手続き方法

お使いのキャリアを選択して、解約手続きの詳細を確認してください。

Loading...

機種代金の残債がある場合の支払い方法

どのキャリアでも、機種代金の分割払いが残っている場合は、解約後も継続して支払いが必要です。

故人の銀行口座が凍結されると自動引き落としができなくなるため、以下のいずれかの方法で支払います。

  • 相続人の口座に引き落とし先を変更する
  • 請求書払い(コンビニ払い・振込など)に変更する
  • 残債を一括で支払う

残債の金額と支払い方法は、各社の窓口で確認してください(店舗・サポート窓口・書面など、キャリアにより異なります)。

格安SIM(MVNO)の解約手続き

大手キャリア以外の格安SIM(MVNO)をご利用の場合の手続き方法です。

主要な格安SIM・サブブランドの手続き方法

サービス名手続き方法公式ページ
UQモバイル店舗(au/UQショップ)で手続きUQモバイル公式FAQ
ワイモバイルオンラインまたはワイモバイルショップで手続きワイモバイル公式FAQ
ahamo郵送で手続きahamo公式FAQ
povopovoサポートに問い合わせ→書面で手続きpovo公式FAQ
LINEMOオンラインで代理人が手続き(承継はチャット→書面)LINEMO公式FAQ
その他のMVNO各社カスタマーサポートに問い合わせ

格安SIM解約の注意点

  • 店舗を持たないサービスは、電話や郵送での手続きが基本
  • 必要書類は大手キャリアと同様(死亡確認書類、本人確認書類など)
  • 事前に各社のカスタマーサポートに電話で確認することをおすすめします

必要書類の種類と入手方法

解約手続きに必要な書類の入手方法をまとめました。

死亡を確認できる書類

書類名入手場所手数料の目安備考
戸籍謄本(除籍記載あり)本籍地の市区町村役場450円程度郵送請求も可能
除籍謄本本籍地の市区町村役場750円程度戸籍から除かれた方の謄本
住民票(除票)住所地の市区町村役場300円程度死亡により住民登録が抹消された証明
死亡診断書病院・医師死亡時に医師が発行
死亡届(受理印あり)市区町村役場提出時にコピーを取得しておく
葬儀の案内状・会葬礼状葬儀社手元にあれば使用可能
埋葬(火葬)許可証市区町村役場火葬時に発行される

ポイント:
葬儀の案内状や会葬礼状があれば、役所で書類を取得しなくても手続きできる場合があります(ドコモなど)。
ただし、故人のフルネームが記載されている必要があります。

続柄(血縁関係)を証明する書類

ソフトバンクなど一部のキャリアでは、契約者と来店者の姓が異なる場合に、血縁関係を証明する書類が必要です。

  • 戸籍謄本
    契約者と手続きする方の両名が記載されているもの。
    1通で両名が記載されていない場合は、複数の戸籍を取得して関係をつなげる必要があります。

  • 住民票
    同一世帯の場合は住民票でも可能。

来店者の本人確認書類

以下のいずれか1点を持参してください。

  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 運転免許証
  • パスポート
  • 健康保険証(補助書類が必要な場合あり)
  • 在留カード(外国籍の方)

故人のスマホのロックが解除できない場合

故人のスマホにパスコードロックがかかっていて、中のデータにアクセスできないケースがあります。

iPhoneの場合

Appleの公式見解として、パスコードでロックされたiPhoneは、Appleでも解除できません

ただし、以下の方法でデータにアクセスできる可能性があります。

「故人アカウント管理連絡先」が設定されている場合

故人が生前に「故人アカウント管理連絡先」を設定していた場合、指定された方はアクセスキーと死亡証明書(日本では戸籍謄本)があればデータにアクセスできます。

「故人アカウント管理連絡先」とは

自分の死後にApple Accountのデータにアクセスできる人を、生前に指定しておく機能です。

iOS 15.2、iPadOS 15.2、macOS 12.1以降で設定できます。

アクセスできるデータ
  • 写真
  • メッセージ
  • メモ
  • ファイル
  • ダウンロードしたアプリ
  • デバイスのバックアップなど
アクセスできないデータ
  • 購入した映画・音楽・ブック
  • キーチェーンに保管されたデータ(パスワード、お支払い情報など)
設定方法(iPhone/iPadの場合)
Loading...
  1. 「設定」→「[自分の名前]」をタップ
  2. 「サインインとセキュリティ」→「故人アカウント管理連絡先」をタップ
  3. 「故人アカウント管理連絡先を追加」をタップ
  4. 追加したい人を選択し、アクセスキーを共有

アクセスキーは非常に重要です。

遺産相続の書類と一緒に保管しておくと安心です。

詳しくはApple公式サイト(故人アカウント管理連絡先の追加方法)をご確認ください。

設定されていない場合

故人のApple Accountへのアクセスを申請するには、以下が必要です。

  • 故人の死亡証明書(日本では戸籍謄本など)
  • 裁判所命令(場合により必要)
  • その他の法的書類

詳しくはApple公式サイト(故人のアカウントへのアクセス申請)をご確認ください。

アクティベーションロックの解除

iPhoneには「アクティベーションロック」という盗難・紛失対策機能があります。

アクティベーションロックとは
iPhoneを紛失・盗難された際に、第三者が勝手に初期化して使えないようにする機能です。
「iPhoneを探す」をオンにすると自動的に有効になります。

このロックがかかったままだと、故人のiPhoneを初期化しても、故人のApple IDとパスワードを入力しない限り使用できません。

Appleでは、故人のアクティベーションロック解除をサポートしています。

ただし、デバイスは工場出荷時の状態に初期化されるため、中のデータはすべて消去されます。

Androidの場合

Googleアカウントには「アカウント無効化管理ツール」という機能があります。

アカウント無効化管理ツールとは

自分のGoogleアカウントを一定期間利用しなかった場合に、指定した人にデータを共有したり、アカウントの削除を行う機能です。

Appleの「故人アカウント管理連絡先」に相当するGoogleの機能です。

故人が生前に設定していれば、指定された方(最大10人まで)がアカウントデータにアクセスできます。

共有できるデータの例
  • Gmail
  • Googleドライブ
  • Googleフォト
  • YouTube
設定方法
Loading...
  1. アカウント無効化管理ツールのページにアクセス
    ※Googleアカウントへのログインが必要です
  2. データの受取人を追加(最大10人)
  3. アカウントが無効とみなされるまでの期間を設定(3カ月〜18カ月)
  4. 共有するデータの種類を選択

詳しくはGoogle公式サイト(アカウント無効化管理ツール)をご確認ください。

設定されていない場合

故人がアカウント無効化管理ツールを設定していなかった場合は、Googleサポートに問い合わせてアカウントデータへのアクセスを申請できます。

詳しくはGoogle公式サイト(故人のアカウントに関するリクエスト)をご確認ください。

デジタル遺品整理サービスを利用する

どうしてもデータを取り出したい場合は、デジタル遺品整理の専門業者に依頼する方法もあります。

  • 費用は数万円〜数十万円程度
  • データ復元を保証するものではない
  • 信頼できる業者を選ぶことが重要

よくある質問(Q&A)

Q. 解約せずに放置したらどうなりますか?

A. 解約手続きをしない限り、毎月の基本料金が発生し続けます。

故人の銀行口座から引き落とされている場合、口座が凍結されると引き落としが失敗し、未払い料金が蓄積されます。

長期間未払いが続くと、回線停止や強制解約となる場合がありますが、未払い料金は相続人に請求される可能性があります。

Q. 店舗で「本人でないと解約できない」と断られました

A. 契約者死亡の場合は、本人以外でも解約手続きが可能です。

死亡を証明する書類(戸籍謄本、死亡診断書など)を提示して、再度説明してください。

店舗スタッフが手続きに不慣れな場合もあるため、「契約者が死亡した場合の解約手続きについて確認してほしい」と伝えましょう。

それでも対応してもらえない場合は、別の店舗を訪問するか、各キャリアのカスタマーサポートに電話で相談してください。

Q. 機種代金の残債はどうなりますか?

A. 機種代金の分割払いが残っている場合、解約後も継続して支払いが必要です。

残債を一括で支払うことも可能です。

解約手続きの際に、残債の金額と今後の支払い方法について確認しておきましょう。

Q. 電話番号を家族が引き継いで使いたい場合は?

A. 「承継(名義変更)」の手続きを行います。

解約ではなく、契約を家族が引き継ぐ手続きです。

必要書類は解約時と同様で、死亡を証明する書類、来店者の本人確認書類、戸籍謄本(相続関係がわかるもの)などが必要です。

承継の手続きの詳細については「 携帯・スマホの名義変更手続きードコモ・au・ソフトバンク別に解説 」で解説しています。

Q. 故人と血縁関係がない場合でも解約できますか?

A. キャリアによって対応が異なります。

ドコモでは、家族・法定代理人以外の方でも、必要書類を持参すれば解約手続きが可能です。

ソフトバンクでは、死後事務の委任を受けた方なども手続きできますが、委任を証明する書類(公正証書化された契約書など)が必要です。

事前に各キャリアのカスタマーサポートに確認することをおすすめします。

Q. オンラインで解約手続きできますか?

A. 大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)では、契約者死亡による解約はオンラインではできません

店舗での手続きが必要です。

楽天モバイルは郵送での手続きとなります。

解約手続きチェックリスト

解約手続きの際にご活用ください。

  • スマホのロック解除を試みる(パスコードを確認)
  • 重要なデータをバックアップする(連絡先、写真など)
  • キャリア決済・サブスクを確認する
  • 必要書類を準備する(死亡確認書類、本人確認書類)
  • 店舗に来店予約をする(楽天モバイルは郵送準備)
  • 店舗で解約手続きを行う
  • SIMカードを返却する
  • 機種代金の残債支払い方法を確認する
  • 解約完了後の請求書を確認する

まとめ

故人の携帯電話・スマホの解約は、必要書類が揃えば難しい手続きではありません。

ポイントを整理すると:

  • 解約に期限はないが、放置すると毎月料金が発生する
  • キャリアによって必要書類や手続き場所が異なるため事前に確認を
  • 大手3キャリアは店舗のみ、楽天モバイルは郵送のみで手続き
  • 解約前にデータのバックアップを忘れずに
  • スマホのロックが解除できない場合は、Apple/Googleへの申請や専門業者への依頼を検討

不明な点があれば、各キャリアのカスタマーサポートに問い合わせることで、スムーズに手続きを進められます。

関連する手続きガイド

関連タグ

ローカルヒストリア - 街の数だけ、歴史がある。