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クレジットカード付帯スマホ保険〜破損・盗難の請求手続き

クレジットカード付帯スマホ保険〜破損・盗難の請求手続き
最終更新:2026年6月21日

「画面を割ってしまい、修理に5万円と言われた」
「スマホを盗まれて、買い替え費用が痛い」
——そんなとき、いつも使っているクレジットカードに、その費用を補償する仕組みが付いているかもしれません。

意外と知られていませんが、多くのクレジットカードにはスマホの破損や盗難に備える補償が付帯しています。

この手続きガイドでは、カードごとに異なる補償の仕組みと、保険金を受け取るための請求手続き・注意点をわかりやすく解説します。

スマホの修理代は高額〜クレカ付帯の補償を見逃さない

スマートフォンの修理代は年々高くなっており、画面を割っただけでも数万円かかることが珍しくありません。

Appleの「iPhoneの画面のサービスと修理」によると、保証対象外でApple正規修理に出した場合の修理費用の目安は次のとおりです(税込)。

故障の内容修理費用の目安
画面の損傷〜60,400円
背面ガラスの損傷25,900円
バッテリー交換19,400円
画面および背面ガラスの損傷74,800円
その他の損傷131,800円
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機種により金額は異なりますが、画面割れの修理だけで3〜6万円程度かかるのが実情です。

一方で、こうした出費を抑えられる「クレジットカード付帯の補償」の存在は、あまり知られていません。

実際、SNSやQ&Aサイトでも「クレカでスマホの故障・破損は補償されるの?」といった基本的な疑問が多く、知らずに修理代を全額自己負担している人が少なくないのが現状です。

ポイント

スマホを破損・盗難してしまったら、修理や買い替えを申し込む前に、まず手持ちのクレジットカードに補償が付いていないかを確認しましょう。
知っているかどうかで、自己負担額が数万円変わることもあります。

クレジットカード付帯スマホ保険は4タイプ〜仕組みの違い

クレジットカード付帯のスマホ補償は1種類ではなく、大きく4つのタイプに分かれます。

補償される事故・適用条件・自己負担額がまったく異なるため、まずは全体像をつかみましょう。

タイプ代表的なカード補償される主な事故主な条件自己負担
ショッピング保険型イオンカードカードで買った商品の破損・火災・盗難購入から180日以内・1品5,000円以上0円(イオン)
申込制の選択型三井住友カード画面割れ・物損・自然故障・盗難「選べる無料保険」で要申込・購入2年以内5,000円
スマホ専用補償型アメックス破損・水濡れ・火災の修理/盗難の購入代通信料をカードで決済・購入36ヶ月以内免責あり
買い替え補償型dカード紛失・盗難・修理不能(全損・水濡れ)同一機種に買い替え・最大3年15,000円
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ここで重要なのは、「修理できる破損(画面割れなど)」を補償するタイプと、「修理できない全損や盗難での買い替え」を補償するタイプは別物だという点です。

重要

同じ「スマホの補償」でも、dカードのケータイ補償のように紛失・盗難・全損での買い替えを対象とするものは、画面割れの修理代は対象外です。
自分の事故がどのタイプでカバーされるのかを、先に確認することが大切です。

事故の種類ごとに、どのタイプの補償が使えるかを整理しました。

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タイプ別の補償内容と対象カード

ここからは、代表的な4タイプの補償内容を個別に見ていきます。

お手持ちのカードがどのタイプに当たるかは、各カードの会員サイトの「付帯保険」「選べる保険」などの項目で確認できます。

補償額や条件は改定されることがあるため、申し込みや請求の前に必ず各カードの公式情報で最新の内容を確認してください。

ショッピング保険型〜イオンカードのショッピングセーフティ保険

ショッピング保険型は、そのカードで購入した商品が壊れたり盗まれたりしたときに補償する仕組みです。

スマホもこのカードで購入していれば対象になります。

イオンカードの「ショッピングセーフティ保険」を例にすると、補償内容は次のとおりです。

  • 対象
    イオン銀行発行のカードでクレジット決済して購入した、1品5,000円以上の商品。
  • 補償される事故
    破損・火災・盗難など偶然による事故。
  • 補償期間
    購入日から180日以内。
  • 自己負担
    0円。
  • 年間限度額
    一般カードは年間50万円まで、イオンゴールドカードは年間300万円まで。

WAONやSuicaなどクレジット決済以外で支払った分は対象外です。

また、貴金属やコンタクトレンズなど一部の商品、単なる外観の傷、紛失は補償されません。

注意

ショッピングセーフティ保険は「そのカードで買った商品」が対象です。
スマホを別の支払い方法で買っていた場合や、購入から180日を過ぎている場合は対象外になります。
請求時には購入時の利用控え(レシートや明細)が必要なので、必ず保管しておきましょう。

申込制の選択型〜三井住友カードのスマホ安心プラン

三井住友カードでは、通常の「お買物安心保険」ではスマホ・携帯電話は対象外です。

スマホを補償するには、「選べる無料保険」の「スマホ安心プラン(動産総合保険)」を自分で選んで申し込む必要があります。

  • 補償される事故
    画面割れによる修理が基本。
    カードのランクが上がると、物損・自然故障・盗難まで補償範囲が広がります。
  • 対象スマホ
    本人が所有・使用し、補償開始時点で購入から2年以内、または補償期間中に新たに購入したもの。
  • 自己負担(免責)
    5,000円。
  • カード利用条件
    三井住友カード(NL)などは、通信料を直近2ヶ月連続でそのカードで決済していることが条件。
    年会費優遇で年会費が無料になっているカードは、利用条件なしの場合もあります。

申し込み(プラン選択)をしていないと補償されない点が、ほかのタイプと大きく異なります。

重要

スマホ安心プランは「選べる無料保険」の中から事前に申し込んでおく必要があります。
また、ほかのプランからスマホ安心プランに変更した場合、補償開始日から30日以内に起きた損害は対象外になるため、早めに申し込んでおきましょう。

スマホ専用補償型〜アメックスのスマートフォン・プロテクション

アメリカン・エキスプレスの「スマートフォン・プロテクション」は、スマホ専用に用意された補償です。

破損や水濡れの修理代、盗難時の購入代金を補償します。

  • 補償される事故
    破損(画面割れ)・水濡れ・火災の修理代金、盗難時の購入代金。
  • 適用条件
    事故発生時点で購入後36ヶ月以内のスマホであること。
    さらに、スマホの通信料を直近3ヶ月以上連続してアメックスのカードで決済していること。
  • 自己負担(免責)
    事故ごとに免責金額がかかります。
    補償限度額はカードのランクにより異なります。
  • 対象外
    紛失・置き忘れ、バッテリーや内蔵部品が原因の故障、単なる外観の傷、修理費5,000円以下の損害など。

通信料の支払いをアメックスのカードにまとめていることが条件になる点に注意が必要です。

注意

盗難の場合は、発生後30日以内に警察へ届け出て、受理番号を記録しておく必要があります。
紛失(落とした・なくした)は補償の対象外なので、盗難なのか紛失なのかの区別も重要です。

買い替え補償型〜dカードのケータイ補償

dカードの「ケータイ補償」は、これまでのタイプとは性質が異なります。

画面割れのような「修理できる破損」は対象外で、紛失・盗難・修理不能(全損・水濡れなど)になったときに、同一機種・同一カラーの新端末をdカードで購入した場合に購入費用の一部を補償する仕組みです。

2026年1月のリニューアル後の主な内容は次のとおりです。

  • 補償される事故
    紛失・盗難・修理不能(全損・水濡れなど)。
  • 補償期間
    端末購入から最大3年以内。
  • 自己負担
    1回の事故につき15,000円。
  • 年間利用回数
    年2回まで。
  • 年間補償限度額(カード別)
    dカードは最大30,000円、dカード GOLD Uは最大100,000円、dカード GOLDは最大120,000円、dカード PLATINUMは最大200,000円。

紛失も補償対象になる数少ないタイプですが、あくまで「買い替え」が前提で、修理代そのものは補償されない点に注意してください。

補償を使うといくら戻る?実質自己負担の目安

修理代を補償するタイプ(ショッピング保険型・スマホ安心プラン)では、修理代から自己負担(免責)を引いた金額が、補償限度額の範囲で戻ってきます。

以下のシミュレーターで、おおよその実質自己負担額を確認してみましょう。

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たとえば修理代が4万円の場合、イオンカードのショッピングセーフティ保険なら全額が補償されて実質的な自己負担は0円、三井住友カードのスマホ安心プランなら免責5,000円を引いた35,000円が戻り、実質的な自己負担は5,000円になります。

保険金請求の手続きの流れ〜4ステップ

補償の種類は違っても、保険金請求の大きな流れは共通しています。

ここでは「事故発生から入金まで」を4つのステップで解説します。

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ステップ1: 事故発生直後にやること

事故が起きたら、修理や買い替えを申し込む前に、証拠を残すことが大切です。

  • 損傷の状況を写真に撮る
    割れた画面や水濡れの状態など、損傷がわかる写真を撮影しておきます。
  • 壊れた端末は捨てずに保管する
    保険会社から現物の確認を求められることがあります。
  • 盗難の場合は警察に届け出る
    最寄りの警察署や交番で盗難届を提出し、受理番号を控えておきます。

盗難・紛失時の警察への届出については、こちらの手続きガイドも参考にしてください。

注意

多くの補償で、盗難時には「警察への届出と受理番号」が必須条件になっています。
届出をしていないと、補償対象であっても保険金が支払われないことがあるため、事故後はできるだけ早く届け出ましょう。

ステップ2: カード会社・保険会社へ連絡する

次に、補償を受けるカードの保険窓口(または引受保険会社)に連絡します。

  • イオンカードはあいおいニッセイ同和損害保険の事故受付ダイヤルへ連絡します。
  • 三井住友カードのスマホ安心プランやアメックスは、Web上で請求手続きを進められます。

事故の状況を伝えると、必要書類や請求方法を案内してもらえます。

ステップ3: 必要書類を準備して提出する

案内に従って、必要書類を揃えて提出します。

タイプによって細かな違いはありますが、一般的に求められる書類は次のとおりです。

  • 保険金の請求書
    カード会社・保険会社所定の様式に記入します。
  • 購入時の領収書や保証書
    購入日と購入金額がわかる書類が必要です。
  • 修理見積書・修理代の領収書
    損傷の状況や修理金額、または再取得金額がわかるもの。
  • 損傷の状況がわかる写真
    ステップ1で撮影したものを使います。
  • 警察の証明書または受理番号
    盗難の場合に必要です。

ステップ4: 審査・保険金の入金

書類を提出すると、保険会社による審査が行われ、問題がなければ保険金が支払われます。

書類に不足や不備があると審査が長引くため、最初の提出時にできるだけ書類を揃えておくことがスムーズに受け取るコツです。

ポイント

「審査が遅い」という声の多くは、書類の不足や追加提出が原因です。
購入時の領収書・修理の領収書・損傷写真の3点を最初にまとめて提出できると、手続きが早く進みやすくなります。

請求でつまずかないための注意点

補償を確実に受け取るために、申請前に押さえておきたい注意点を整理します。

同じ損害で二重には受け取れない

クレカ付帯の補償は、実際の損害額を補う「実損てん補」が基本です。

そのため、キャリアの補償・メーカー保証・モバイル保険など他の保険と、同じ損害について二重に保険金を受け取ることはできません。

購入時の領収書・利用控えを保管しておく

ほとんどの補償で、購入日と購入金額がわかる書類が請求の必須条件になっています。

スマホを購入したときの領収書やカードの利用控えは、補償期間が終わるまで必ず保管しておきましょう。

カードごとの「固有の条件」を確認する

タイプによって、申し込みや支払いに関する固有の条件があります。

  • 三井住友カードのスマホ安心プランは、事前の申し込み(プラン選択)が必要です。
  • アメックスは通信料を直近3ヶ月連続、三井住友カード(NL)などは直近2ヶ月連続で、そのカードで通信料を決済していることが条件です。
  • イオンカードは、そのカードでスマホを購入していることが前提です。

スマホとカードを同時に盗まれたときは不正利用にも注意

スマホと一緒に財布やカードを盗まれた場合は、カードの不正利用にも備える必要があります。

カードの利用停止と、不正利用された場合の対応については、こちらの手続きガイドが参考になります。

補償でカバーしきれない損失は税金の控除も検討

盗難による損失が補償で十分にカバーされない場合は、確定申告の「雑損控除」で税金が軽減されることがあります。

ただし、保険金などで補てんされた金額は雑損控除の対象から差し引かれる点に注意してください。

よくある質問(FAQ)

Q. 紛失したスマホは補償されますか?

A. ほとんどのタイプで対象外です。

ショッピング保険型・スマホ専用補償型・三井住友のスマホ安心プランは、いずれも紛失・置き忘れを補償しません。

紛失も補償対象になるのは、dカードのケータイ補償など一部のタイプに限られます。

Q. 中古で買ったスマホも対象になりますか?

A. 条件を満たせば対象になる場合があります。

たとえば三井住友カードのスマホ安心プランでは、法人が運営する販売店で購入し、購入時点で3ヶ月以上の製品保証が確認できる中古品が対象になります。

カードによって扱いが異なるため、事前に補償条件を確認してください。

Q. 審査に時間がかかると聞きました。早く受け取るコツはありますか?

A. 必要書類を最初にまとめて提出することです。

審査が長引く主な原因は、書類の不足や追加提出です。

購入時の領収書、修理の見積書・領収書、損傷の写真を最初に揃えて提出すると、手続きがスムーズに進みやすくなります。

Q. キャリアの補償やモバイル保険にも入っています。両方から受け取れますか?

A. 同じ損害について二重には受け取れません。

クレカ付帯の補償は実損てん補が基本のため、ほかの保険と重複して保険金を受け取ることはできません。

どちらの補償を使うほうが自己負担を減らせるかを比較して選びましょう。

Q. 家族のスマホも補償されますか?

A. 家族会員のスマホが対象になる場合があります。

アメックスのスマートフォン・プロテクションのように、家族会員のスマホを対象に含む補償もあります。

対象範囲はカードによって異なるため、家族カードの扱いを公式情報で確認してください。

まとめ

クレジットカード付帯のスマホ保険は、知っているだけで修理や買い替えの自己負担を大きく減らせる仕組みです。

最後に、押さえておきたいポイントを整理します。

  • 補償は大きく4タイプ
    ショッピング保険型・申込制の選択型・スマホ専用補償型・買い替え補償型があり、補償される事故と条件が異なります。
  • 「修理」か「買い替え」かで使えるタイプが違う
    画面割れの修理はショッピング保険型・スマホ安心プラン・アメックス、全損や紛失での買い替えはdカードのケータイ補償が中心です。
  • 請求の流れは共通
    事故直後に写真撮影と保管(盗難は警察へ届出)、カード会社へ連絡、必要書類を提出、審査を経て入金という流れです。
  • 領収書と条件の確認が大切
    購入時の領収書の保管と、申し込み・通信料決済などカード固有の条件の確認が、確実に受け取るための鍵になります。

補償内容は改定されることがあるため、いざというときに慌てないよう、まずは手持ちのカードにどんなスマホ補償が付いているかを一度確認しておきましょう。

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