小学校・中学校・高校の転校手続き完全ガイドー流れと必要書類を解説
引っ越しで子供の転校が必要になったとき、
「何から始めればいいの?」
「書類は何が必要?」
「いつまでに学校に連絡すればいい?」
と不安になっていませんか?
転校手続きは、役所と学校の両方で手続きが必要で、さらに小学校・中学校・高校でも流れが異なります。
しかし、正しい順序で進めれば、スムーズに転校を完了できます。
この手続ガイドでは、転校手続きの全体の流れから必要書類、学校種別ごとの注意点まで、分かりやすく解説します。
チェックリストも用意しているので、手続き漏れも防げます。
1. 転校手続きの全体の流れ
1-1. 転校手続きは「3つのステップ」で完了
転校手続きは大きく分けて以下の3ステップです。
転校の3ステップ
-
転出前の学校で手続き
必要書類を受け取る -
役所で住民票を移す
転出届・転入届を提出 -
転入先の学校で手続き
入学に必要な手続きを行う
ポイント
- 役所の手続き(転出届・転入届)と学校の手続きは連動している
- 順序を間違えると二度手間になる可能性がある
- 引っ越し前と引っ越し後の両方で手続きが必要
1-2. 手続きにかかる期間
標準的なケース
引っ越し1〜2ヶ月前から準備を開始し、引っ越し後1週間以内に完了させるのが理想的です。
私立学校への転入で編入試験がある場合:
2〜3ヶ月前から準備を開始することが望ましいです。
急な転校のケース
事情によっては、最短3〜5日で手続きを完了させることも可能です。
ただし、学校や役所の対応状況により異なります。
重要な期限
- 役所の転入届:
引っ越し後14日以内の提出が法律で義務付けられています - 学校の手続き:
法律上の期限はありませんが、早めに進めたほうがスムーズです
2. 小学校・中学校・高校の転校手続きの違い
2-1. 学校種別ごとの手続きの違い
学校・高校で手続きや流れが異なります。
お子様が通う学校の種類を選んで、詳細を確認してください。
2-2. 私立小・中学校への編入試験について
私立の小中学校への転校(転編入)を検討している場合、公立とは大きく異なる点があります。
編入は「欠員がある場合のみ」実施される
私立学校への転編入は、「欠員がある場合のみ実施」されるのが大原則です。
- 毎年決まった時期に必ずあるとは限りません
- 学校によっては数年間募集がないこともあります
- 希望する学校が募集を行っているか、まず確認する必要があります
編入試験の実施時期
多くの学校では、学期の区切りに合わせて募集を行います。
一般的な試験実施のタイミング:
| 入学時期 | 試験が行われる時期(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 4月入学 | 1月〜3月上旬 | 進級のタイミング 最も実施数が多い時期です |
| 9月入学 | 6月〜7月 | 夏休み前の実施 |
| 1月入学 | 11月〜12月 | 冬休み前の実施 |
編入試験の準備スケジュール
私立学校への編入を希望する場合、以下のスケジュールを目安に準備を進めましょう。
- 試験の3〜4ヶ月前:
- 希望する学校の編入試験情報を収集
- 学校に問い合わせて、募集の有無を確認
- 子供に転校の可能性を伝える
- 試験の2〜3ヶ月前:
- 編入試験の出題範囲を確認
- 試験対策の勉強を開始
- 試験の1〜2ヶ月前:
- 願書の準備・提出
- 面接の練習
- 学力試験の対策を強化
編入試験の一般的な内容
- 試験内容:
- 学力試験(国語・算数/数学・英語など)
- 面接(保護者同伴の場合もあり)
- 作文(学校によって)
- 合格発表:
- 試験後1〜2週間程度で発表されることが多い
注意点
- 編入試験の難易度は学校によって大きく異なります
- 在籍校よりも高いレベルの学校への編入は、十分な準備期間が必要です
- 不合格の場合に備えて、公立学校の転校手続きも並行して確認しておくことをおすすめします
3. 転校手続きに必要な書類一覧
3-1. 転出する学校でもらう書類
| 書類名 | 説明 | 対象 |
|---|---|---|
| 在学証明書 | 現在その学校に在籍していることを証明する書類。転入先の学校に提出 | 小・中・高 すべて |
| 教科書給与証明書 | 無償で教科書を受け取っていることを証明する書類 | 小・中学校のみ |
| 成績証明書 | 成績を証明する書類 | 高校のみ |
| 単位修得証明書 | 取得済みの単位を証明する書類 | 高校のみ |
受け取りのタイミング
- 学校に連絡した際に依頼し、引っ越しの1〜2週間前までに受け取りましょう
- 書類作成に数日かかる場合があるので、早めに依頼すること
- 理想は1〜2ヶ月前に学校へ連絡・依頼し、2週間前までに確実に受け取る流れです
3-2. 転入届・転出届・転出証明書の手続き
| 手続き | 必要書類・持ち物 | 備考 |
|---|---|---|
| 転出届 | 本人確認書類(運転免許証など) マイナンバーカード | 引っ越し前に旧住所の役所で手続き。 ※マイナンバーカードがあれば、オンライン(マイナポータル)での届出も可能 |
| 転出証明書 | (転出届提出時に発行される) | 市区町村外へ引っ越す場合に原則必要。 ※ただしマイナンバーカードによる「転入届の特例」を利用する場合、紙の証明書は不要 |
| 転入届 | ・本人確認書類 ・転出証明書(上記で必要な場合) ・マイナンバーカード(特例利用の場合) | 引っ越し後に新住所の役所で手続き。 マイナンバーカードを利用する場合はカードの持参が必須 |
| マイナンバーカードの住所変更 | マイナンバーカード | 転入届と同時に行う |
役所の手続きのポイント
- 転入届は引っ越し後14日以内に提出必須(法律で決まっています)
- 転入届の提出時に「就学通知書」がもらえます(小・中学校の場合)
- マイナンバーカードがあれば手続きが便利:
オンラインで転出届が提出でき、転入時も紙の転出証明書が不要になります
3-3. 転入先の学校で提出する書類
| 書類名 | 説明 | 対象 |
|---|---|---|
| 在学証明書 | 前の学校でもらった書類 | 小・中・高 すべて |
| 教科書給与証明書 | 前の学校でもらった書類 | 小・中学校のみ |
| 就学通知書 | 役所で転入届を提出した際にもらえる書類。 ※自治体により「転入学通知書」など名称が異なる場合があります | 小・中学校のみ |
| 成績証明書・単位修得証明書 | 前の学校でもらった書類 | 高校のみ |
提出のタイミング
- 転入先の学校に連絡して、提出日を確認しましょう
- 書類が揃っていない場合は、事情を説明して後日提出の相談をしましょう
4. 【時系列】転校手続きのスケジュール
4-0. 私立学校への編入の場合
4-0.1 試験準備期間(3〜4ヶ月前)
私立学校への編入を希望する場合は、通常の転校手続きとは別に、編入試験の準備が必要です。
やること
- 希望する私立学校の編入試験情報を収集する
- 学校に問い合わせて、編入試験の募集があるか確認する
- 編入試験の日程・出題範囲・試験内容を確認する
- 子供に転校の可能性を伝える(試験に合格した場合)
- 試験対策の勉強計画を立てる
- 必要に応じて塾や家庭教師の手配を検討する
ポイント
- 私立学校の編入試験は「欠員がある場合のみ」実施されます
- 毎年必ず実施されるとは限らないため、早めの情報収集が重要です
- 試験時期は学期の区切りに合わせて実施されることが多い
- 4月入学: 1月〜3月上旬(最も多い)
- 9月入学: 6月〜7月
- 1月入学: 11月〜12月
- 不合格の場合に備えて、公立学校の転校手続きも確認しておきましょう
4-0-2. 試験準備・出願期間(2〜3ヶ月前)
やること
- 編入試験の勉強を本格的に開始する
- 願書を準備し、必要書類を揃える
- 願書を提出する(締切厳守)
- 面接の練習を行う
ポイント
- 願書の提出期限は厳守
- 締切を過ぎると受験できません
- 面接対策も重要
- 志望動機や転校理由を明確に説明できるよう準備しましょう
- 試験内容に合わせた対策を
- 学力試験(国語・算数/数学・英語など)
- 面接(保護者同伴の場合もあり)
- 作文(学校によって)
4-0-3. 試験〜合格発表(1〜2ヶ月前)
やること
- 編入試験を受験する
- 合格発表を確認する
- 合格した場合: 入学手続きを行う
- 合格した場合: 現在の学校に転校を伝える
- 不合格の場合: 公立学校の転校手続きに切り替える
ポイント
- 合格発表は試験後1〜2週間程度
- 合格後の手続きは速やかに
- 入学金の納入期限などを確認しましょう
- 不合格の場合でも落ち込まず、公立学校での新生活に向けて前向きに準備しましょう
4.1以降は、公立学校への転校、または私立学校の編入試験合格後の共通スケジュールです。
4-1. 引っ越し決定後すぐ(理想は1〜2ヶ月前)
やること
- 子供に転校を伝え、気持ちを確認する
- 転校の理由をわかりやすく説明する
- 子供の不安や疑問に答える時間を作る
- 現在の学校に転校する旨を連絡する
- 転入先の学校にも事前に連絡する
- 転入先の地域や学校について情報収集を始める
- 転入先の学校に制服・教材の情報を確認する
ポイント
- 引っ越しが確定したら、できるだけ早く子供に伝えましょう(理想は1〜2ヶ月前)
- 子供には心の準備や友達との別れの準備に時間が必要です
- ただし、引っ越しが確定する前に伝えると混乱を招くため、確定してから伝えましょう
- 3ヶ月以上前など、あまり早すぎると子供が長期間不安を抱えることになります
- 現在通っている学校への連絡も早めに行いましょう(1〜2ヶ月前が目安、最低でも2〜3週間前)
- 学校側も転校生の送り出し準備や、子供のケアをする時間が必要です
- 担任の先生と連携することで、クラスメイトとの別れもスムーズに進められます
- 転入先の学校へも事前に連絡しましょう
- 転校の日が決まったら、転入先の学校にも連絡しておくとスムーズです
- 制服や体操着、学用品などの情報を早めに入手できます
- 制服は取り寄せに時間がかかるため、できるだけ早く問い合わせることが重要です
4-2. 引っ越し1〜2週間前
やること
- 学校から必要書類を受け取る(在学証明書・教科書給与証明書など)
- 制服の採寸・発注を行う(事前に情報収集済みの場合)
- 学校指定の教材・体操着などを購入する
- 友達とのお別れの準備をする(連絡先交換、お別れ会など)
- 学校での最終確認(忘れ物、ロッカーの整理など)
ポイント
- この時期は、学校から必要書類を確実に受け取ることが最優先です
- 書類作成に数日かかる場合があるため、早めに依頼していることが前提です
- 制服や学用品の準備を進めましょう
- 制服は採寸から納品まで2〜3週間かかる場合もあります
- 子供は周りと違うことを不安に感じるため、できる限り転校初日までに揃えておくことが重要です
- 登校開始日までに間に合わない場合は、学校に相談すれば私服や体操着での登校が認められることもあります
- 友達との別れの時間を大切にしましょう
4-3. 引っ越し当日
やること
- 学校から受け取った書類を忘れずに持参
- 役所に転出届を提出(引っ越し前に済ませる場合)
注意点
- 引っ越しの荷物の中に、学校から受け取った書類が紛れ込まないように注意しましょう
- 重要書類は手荷物として持ち運ぶことをおすすめします
4-4. 引っ越し後1週間以内
やること
- 新住所の役所で転入届を提出(引っ越し後14日以内必須)
- 転入届の提出時に「就学通知書」を受け取る(小・中学校)
- 転入先の学校に必要書類を提出
- 転校日(登校開始日)を決定
- まだ揃っていない学用品があれば、早急に購入する
ポイント
- 転入届の提出は引っ越し後14日以内(法律で決まっています)
- 学校への書類提出と転校日の決定を優先しましょう
4-5. 転校後
やること
- 子供の様子を観察し、不安がないかケアする
- 担任の先生と連絡を取り、学校での様子を確認
- 前の学校の友達との連絡を続ける
継続的なサポート
- 転校後しばらくは、子供の様子を注意深く見守りましょう
- 学校に馴染むまでには時間がかかることもあるので、焦らず見守ることが大切です
5. 転校の挨拶・お礼・プレゼント
転校にあたって、お世話になった学校や友達へのお礼をどうすべきか、気になる方も多いでしょう。
5-1. 先生へのお礼
基本的な考え方
公立学校の先生は公務員のため、高額な贈り物は避けるのがマナーです。
ただし、お世話になった感謝の気持ちを伝えることは問題ありません。
おすすめのお礼
-
お礼の手紙
子供からの手紙が一番喜ばれます。
感謝の気持ちを素直に書いてもらいましょう。 -
菓子折り(1,000〜2,000円程度)
職員室で分けられる個包装のお菓子が無難です。 -
コーヒーやお茶のセット
先生個人へ渡す場合に適しています。
渡すタイミング
- 最終登校日、または最終登校日の翌日に挨拶に伺う際
転入先の学校への手土産は不要です。
公務員への贈答に抵抗がある場合は、手紙だけでも十分です。
5-2. クラスメイトへのプレゼント
一般的なプレゼント
クラスメイトへのプレゼントは完全に任意です。
渡す場合は以下がおすすめです。
- 金額の目安:
一人あたり100〜200円程度 - おすすめの品:
- 鉛筆(名入れも可能)
- 消しゴム
- ノート
- ミニレターセット(女の子向け)
- 可愛いポケットティッシュ
- プラスアルファ:
- 引っ越し先の連絡先を書いたカードを添えると、友達との交流を続けやすくなります。
クラスメイトへのプレゼントを渡さない家庭も多く、渡さないからといって気にする必要はありません。
人数が多いと費用や準備の負担も大きくなるため、無理をする必要はありません。
お別れの言葉や手紙だけでも、十分に気持ちは伝わります。
渡すタイミング
- 最終登校日にお別れ会などで渡す
- 担任の先生に相談して、適切なタイミングを決める
学校によっては、生徒間での物品の受け渡しを禁止している場合があります。
プレゼントを渡す予定がある場合は、必ず事前に担任の先生や学校に確認してください。
5-3. 保護者間の挨拶
特にお世話になった保護者への挨拶
子供同士が特に仲の良かった家庭には、挨拶をしておくと良いでしょう。
挨拶のポイント:
- 子供の連絡先を交換しておく(SNS、電話番号など)
- 「これからも仲良くしてね」と伝える
- 転校後も子供同士が連絡を取り続けられる環境を作る
近所への挨拶
引っ越しの際は、近所への挨拶も忘れずに行いましょう。
6. 転校初日の準備と持ち物
転校初日は子供にとって緊張する一日です。
事前にしっかり準備しておきましょう。
6-1. 転校初日の持ち物チェックリスト
-
必要書類一式
在学証明書、教科書給与証明書、就学通知書(小・中学校の場合) -
筆記用具
鉛筆、消しゴム、筆箱など -
上履き
転入先の学校で指定がある場合は確認しておく -
体操着・体育館シューズ
まだ購入できていない場合は、事前に学校に相談 -
給食セット(小学校の場合)
箸、ナフキン、歯ブラシなど。
中学校は学校により給食の有無が異なるため事前に確認 -
連絡帳・ノート
学校指定がある場合は確認 -
自己紹介の準備
名前、前の学校、好きなことなど簡単に話せるように
6-2. 自己紹介の準備
転校初日には、クラスで自己紹介をすることが一般的です。
自己紹介で話すこと
- 名前
- 前の学校名(言いたくなければ省略可)
- 好きなこと・得意なこと
- 「仲良くしてください」という一言
子供に伝えておくこと
- 「最初は緊張するけど、みんな優しく迎えてくれるよ」
- 「わからないことがあったら、先生や近くの子に聞いていいんだよ」
- 「無理に頑張らなくても大丈夫」
6-3. 制服・体操着が間に合わない場合
転校のタイミングによっては、制服や体操着が間に合わないことがあります。
対応方法
-
事前に学校に相談
制服が届くまでの間、私服や体操着での登校が認められることが多いです。 -
前の学校の制服を使う
許可されれば、前の学校の制服で登校できる場合もあります。 -
制服のリサイクル品を探す
PTAや地域のリサイクル活動で、中古の制服を入手できる場合があります。
7. 転校にかかる費用
転校には、思っている以上に費用がかかることがあります。事前に把握しておきましょう。
7-1. 主な費用項目
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 制服一式 | 30,000〜80,000円 | 公立中学校の場合。私立はさらに高額 |
| 体操着・上履き | 5,000〜15,000円 | 学校指定品の場合 |
| 学用品・教材 | 5,000〜20,000円 | 学校によって必要なものが異なる |
| 通学カバン | 5,000〜30,000円 | ランドセルから通学バッグまで様々 |
| PTA会費・教材費 | 年間5,000〜20,000円 | 転入のタイミングで日割り計算されることも |
7-2. 費用を抑えるポイント
-
制服のリサイクル品を活用
PTAや地域のリサイクル店で、状態の良い中古品が入手できることがあります。 -
転入先の学校に「必須のもの」を確認
すべて新品で揃える必要がない場合もあります。 -
兄弟からのお下がりがある場合は活用
同じ学校に通う兄弟がいる場合は、お下がりを活用できます。
8. 引っ越しても転校しない選択肢
引っ越し先によっては、転校せずに今の学校に通い続ける方法もあります。
8-1. 学区外通学とは
通常、公立の小中学校は住所によって通う学校が決まります(学区制)。
しかし、一定の条件を満たせば、学区外の学校に通い続けることが認められる場合があります。
8-2. 学区外通学が認められるケース
自治体によって基準は異なりますが、以下のようなケースで認められることがあります。
-
学年末まで数ヶ月程度の場合
例: 6年生の3学期に引っ越す場合、卒業まで今の学校に通える -
兄弟が同じ学校に通っている場合
兄弟と同じ学校に通わせたい場合に認められることがあります -
引っ越し先が学区の境界付近の場合
通学距離があまり変わらない場合に認められることがあります -
いじめや不登校などの特別な事情がある場合
8-3. 申請方法
学区外通学を希望する場合は、以下の流れで申請します。
-
引っ越し先の教育委員会に相談
まずは電話で相談し、申請が可能か確認します。 -
必要書類を準備
申請書、理由書などが必要になることがあります。 -
審査・承認
教育委員会が審査し、承認されれば学区外通学が可能になります。
8-4. 注意点
-
通学の負担を考慮する
通学距離が長くなると、子供の負担が増えます。 -
永続的に認められるとは限らない
「卒業まで」など期限付きで認められることが多いです。 -
PTA活動や行事への参加が難しくなることも
学区外から通うと、地域活動への参加が難しくなる場合があります。
9. よくあるトラブルと対処法
9-1. 「必要書類が間に合わない」
原因
- 学校への連絡が遅かった
- 書類作成に予想以上に時間がかかった
対処法
-
前の学校に郵送してもらう
引っ越し後に書類が完成した場合は、郵送してもらいましょう。 -
役所や転入先の学校に事情を説明し、後日提出の相談
書類が揃わない場合は、正直に事情を説明して、後日提出できるか相談しましょう。 -
緊急の場合は電話で確認しながら手配
急ぎの場合は、電話で状況を確認しながら、必要な手配を進めましょう。
9-2. 「役所の手続きと学校の手続き、どちらが先?」
正解
- まず前の学校で書類をもらう
- 次に役所で転入届を提出
- 最後に新しい学校に連絡
理由
- 役所で転入届を出すと「就学通知書」がもらえます(小・中学校)
- 就学通知書が新しい学校への入学に必要です
- 順序を間違えると、二度手間になる可能性があります
9-3. 「急な転校で時間がない」
最短ルート
- 前の学校に連絡して書類を至急発行してもらう(事情を説明)
- 引っ越し当日または翌日に役所で転入届
- 当日中に新しい学校に連絡
注意点
- 学校や役所の対応時間を確認しましょう
- 書類が揃わない場合は、後日提出の相談をしましょう
- 緊急性を伝えることで、柔軟な対応をしてもらえる場合があります
9-4. 「子供が転校を嫌がる」
対処法:
-
子供の気持ちをじっくり聞く
まずは、なぜ転校を嫌がるのか、子供の本音を聞きましょう。 -
新しい学校の良い面を一緒に探す
新しい学校のホームページを見たり、通学路を歩いて周りにあるお店や公園、友達と遊べそうな場所を確認したりして、新しい生活の楽しみを見つけましょう。 -
友達との連絡方法を確保
SNSや手紙、オンライン通話など、前の学校の友達と連絡を取り続けられる方法を用意しましょう。 -
転校後のフォローを約束する
「困ったことがあったらいつでも相談してね」と伝え、安心感を与えましょう。
10. 子供の心のケア | 転校前後のサポート
転校は、子供にとって大きな環境の変化です。
手続きだけでなく、子供の心のケアも忘れずに行いましょう。
10-1. 転校前にできること
転校を伝えるタイミング
理想的なタイミング
引っ越しが確定したら、できるだけ早く子供に伝えましょう(理想は1〜2ヶ月前)。
私立学校の編入試験準備が必要な場合:
試験対策の勉強時間や心の準備のため、より早めに伝える必要があります。
伝え方のポイント
-
引っ越しの理由を正直に、わかりやすく説明する
「パパ(ママ)の仕事の都合で」
「おじいちゃん・おばあちゃんの近くに住むため」
など、年齢に応じてわかりやすく説明しましょう。 -
子供の気持ちを受け止める
「嫌だ」「行きたくない」という気持ちを否定せず、まずは受け止めましょう。 -
新しい学校や生活のポジティブな面も伝える
「新しい友達ができるよ」「こんな楽しいことがあるよ」など、前向きな要素も伝えましょう。 -
前の友達とは連絡を続けられることを約束する
「今の友達とはこれからもずっと友達だよ」と安心させましょう。
注意点
- あまり早すぎる(3ヶ月以上前)と、子供が長期間不安を抱えることになります
- 引っ越しが確定していない段階で伝えると、混乱を招く可能性があります
- 子供の年齢や性格に応じて、伝え方を工夫しましょう
友達との別れの準備
やっておくとよいこと:
-
お別れ会を開く
クラスメイトと一緒にお別れ会を開き、思い出を作りましょう。 -
連絡先を交換する
親しい友達とは、SNSや電話番号を交換して、転校後も連絡を取り続けられるようにしましょう。 -
手紙や寄せ書きをもらう
クラスメイトから手紙や寄せ書きをもらうと、転校後も心の支えになります。
新しい環境への心の準備
親ができること:
-
新しい学校の情報を一緒に調べる
学校のホームページを見たり、学校の行事を調べたりして、新しい学校への期待を持たせましょう。 -
通学路を事前に確認する
可能であれば、引っ越し前に一度通学路を歩いてみると、安心感が生まれます。 -
転入先の学校の写真を見る
学校の外観や教室の様子を写真で見せることで、イメージを持ちやすくなります。
親ができるサポート
大切な心がけ:
-
子供の不安を否定せず、共感する
「新しい学校で友達ができるか不安」という気持ちを否定せず、「そうだよね、心配だよね」と共感しましょう。 -
「一緒に頑張ろう」とポジティブな声かけ
「パパ(ママ)も応援してるよ」と前向きな言葉をかけましょう。 -
前の友達との関係は変わらないことを伝える
「転校しても、前の友達とはずっと友達だよ」と伝えることで、安心感を与えられます。
10-2. 転校後にできること
最初の1週間
親がすべきこと:
-
毎日、学校の様子を聞く
強制せず、自然な会話の中で「今日はどうだった?」と聞いてみましょう。 -
担任の先生と連絡を取り、様子を確認
学校での様子を担任の先生に聞いてみましょう。 -
友達ができたか、困っていることはないか観察
子供の表情や様子を観察し、悩んでいるサインがないか注意深く見守りましょう。
転校後しばらく経ってから
継続的に行うこと:
-
前の学校の友達との交流を継続
SNSなどで、前の学校の友達との交流を続けさせましょう。 -
新しい友達作りを焦らない
すぐに友達ができなくても焦らず、子供のペースを尊重しましょう。 -
習い事やスポーツなど、学校外の居場所を作る
学校以外の場所で友達を作る機会を用意することも有効です。
注意すべきサイン
こんな様子が見られたら要注意
- 学校に行きたがらない
- 朝、体調不良を訴える(頭痛、腹痛など)
- 元気がなくなる、笑顔が減る
- 食欲がなくなる
- 夜眠れない
対処法
-
無理に登校させず、まず話を聞く
「学校に行きたくない」という気持ちを否定せず、理由を聞きましょう。 -
学校の先生に相談する
学校での様子を確認し、支援を求めましょう。 -
必要であれば専門家に相談
状況が改善しない場合は、専門家の力を借りることも検討しましょう。
11. 【市区町村別】転校手続きの窓口を調べる
転校手続きの窓口や必要書類は、自治体によって若干異なる場合があります。
お住まいの自治体の情報を調べてみましょう。
12. まとめ | 転校手続きはステップを踏めばスムーズ
- 「前の学校」
- 「役所」
- 「新しい学校」
の順番で進めれば、スムーズに完了できます。
転校手続きのポイント
-
① 早めの準備が大切
引っ越しの1〜2ヶ月前には学校に連絡し、必要書類を依頼しましょう。
私立学校の編入試験がある場合は3〜4ヶ月前から準備を始めることが望ましいです。 -
② 私立学校への編入は「欠員がある場合のみ」
私立学校への転編入を希望する場合は、まず募集があるか確認しましょう。
編入試験の準備期間も十分に確保することが重要です。 -
③ 必要書類を確実にもらう
在学証明書、教科書給与証明書、就学通知書(小・中学校)を忘れずにもらいましょう。
高校の場合は、成績証明書と単位修得証明書も必要です。 -
④ 役所の転入届は引っ越し後14日以内
法律で期限が決まっているため、必ず14日以内に提出しましょう。 -
⑤ 制服や学用品は早めに準備
制服は採寸から納品まで2〜3週間かかることがあります。早めに転入先の学校に確認しましょう。 -
⑥ お世話になった先生や友達にお礼を
先生への手紙や、クラスメイトへの小さなプレゼント(あくまで任意で)で感謝を伝えましょう。 -
⑦ 子供の心のケアも忘れずに
手続きだけでなく、子供が新しい環境に馴染めるよう、心のサポートを忘れずに行いましょう。
転校は大変な作業ですが、この手続ガイドを参考に、一つひとつ確実に進めていけば、スムーズに完了できます。
新しい環境で、お子様が元気に学校生活を送れることを願っています。
