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子どものスマホ契約ガイド〜必要書類・料金・フィルタリング

子どものスマホ契約ガイド〜必要書類・料金・フィルタリング
最終更新:2026年7月13日

「みんな持ってるから、って言われて…」
「ショップに何を持って行けばいいの?」
「勝手に課金されたらと思うと怖い」
——初めて子どもにスマホを持たせるとき、多くの保護者がここでつまずきます。

こども家庭庁の令和7年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、こども専用のスマートフォンを使っている割合は、小学生(10歳以上)で74.9%、中学生で95.4%、高校生で99.1%です。

「みんな持ってる」は、中学生以降についてはほぼ事実といえます。

子どものスマホ契約は、名義を決める → 書類をそろえる → プランを選ぶ → フィルタリングと課金の設定をする、という順番で進めれば迷いません。

この手続きガイドでは、契約に必要なものから料金プランの比較、フィルタリングの義務、高額課金を防ぐ設定までを、初めての方向けに整理します。

1. 子どものスマホ契約は「誰の名義にするか」から始まる

最初に決めるのは、契約者(名義人)を親にするか子どもにするかです。

ここが決まらないと、必要な書類も、店頭でできる手続きも変わってきます。

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1-1. 未成年者は単独では契約できない

携帯電話の契約も「法律行為」のひとつです。

e-Gov法令検索「民法」の第5条は、未成年者が法律行為をするには法定代理人(通常は親権者)の同意を得なければならないと定めています。

同意なく結んだ契約は、あとから取り消すことができます。

だからこそ携帯電話会社は、未成年者名義の契約に親権者の同意書を必ず求めます。

1-2. 小学生以下は親権者名義が原則

ドコモは、未成年者名義の新規契約についてのFAQで「小学生以下のお客さまは、親権者名義での契約となります」と明記しています。

ただし、この基準はキャリアによって異なります。

ソフトバンクは未成年の新規契約についてのFAQで「未成年のお客さまも12歳以上であれば、ご自身の名義でご契約できます」と、学齢ではなく年齢で案内しています。

おおむね12歳(中学生)以上になれば、親権者の同意書があれば子ども本人の名義でも契約できると考えてよいでしょう。

小学生のうちは、実質的に親名義の一択と考えておきましょう。

1-3. 親名義で契約するときは「利用者登録」をする

親名義で契約して子どもが使う場合、契約者と利用者が別人になります。

このときは利用者情報の登録が必要です。

ドコモのFAQでも、契約者と利用者が異なる場合は利用者情報の登録を求めており、登録には利用者の氏名・生年月日が確認できる書類(コピー可)が必要とされています。

利用者登録を忘れない

利用者登録をしておくと、キャリアが「この回線は18歳未満が使う」と認識できます。
フィルタリングの適用や、年齢に応じたサービス制限が正しく働くための前提になります。
たとえばauかんたん決済では、利用者が13歳未満の場合、利用限度額が月1,500円に制限されます。

このあと5章で説明する高額課金対策は、この利用者登録が起点になります。

「親名義だから子どもの年齢は関係ない」と考えて登録を省くと、年齢に応じた制限がかからないまま子どもがスマホを使うことになります。

1-4. 学年別の名義・必要書類

学年によって、選べる名義と持ち物が変わります。

お子さんの学年を選んで確認してください。

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いずれの場合も、店頭に持って行くものは次の「2. 契約に必要なもの〜キャリア別の持ち物チェックリスト」で確認してください。

1-5. 親名義と子ども名義、どちらを選ぶか

どちらにも一長一短があります。

親名義子ども名義
契約できる学年制限なしおおむね12歳(中学生)以上。基準はキャリアにより異なる
申込み方法オンラインでも可能な場合がある店頭での手続きが基本
手続きの手軽さ親の書類だけで完結しやすい同意書・親子関係の書類が必要
支払い親の口座・カードを設定子ども名義の口座やカードを求められることがある
将来の名義変更子どもの独立時に名義変更が必要変更不要
家族割の扱い家族回線としてまとめやすい家族としての紐づけ手続きが必要な場合がある

迷ったら、まずは親名義+利用者登録が無難です。

子どもが成人して自立するときに名義変更すれば済みます。

名義変更の手順は、以下の手続きガイドで解説しています。

2. 契約に必要なもの〜キャリア別の持ち物チェックリスト

必要書類は各社おおむね共通ですが、細部が違います。

「行ったのに契約できなかった」を防ぐため、事前に確認しましょう。

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2-1. どのキャリアでも共通して必要なもの

  • 契約者の本人確認書類(原本)
  • 親権者の同意書(子ども名義の場合)
  • 親権者の本人確認書類
  • 支払い手続きに必要なもの(クレジットカード、キャッシュカード、通帳+届出印など)
  • 端末の購入代金(分割払いにしない場合)
  • 契約事務手数料

2-2. キャリア別の必要書類

ドコモauソフトバンク
同意書親権者の同意書(原本)親権者同意書およびフィルタリングサービス申出書当社指定の親権者などの同意書(記入・押印済み)
親権者の本人確認書類原本同伴時は原本、同伴できない場合はコピー可必要
親子関係の証明戸籍謄本、マイナンバーの印字がない住民票など(名字・住所が同一なら不要)後見人などが同意する場合は戸籍謄本等が必要
親権者の同伴契約者本人の申込みが原則(法定代理人・家族による代理申込みは可)同伴できない場合は店舗から親権者へ電話で同意確認同意書があれば同意者の来店は不要な場合がある
事務手数料4,950円(税込)店頭3,850円。2026年8月1日から4,950円(税込)に改定各社の案内による

出典は各社の公式ページです。

auは2026年8月1日に事務手数料が上がる

KDDIの発表によると、au・UQ mobileは2026年8月1日から、店頭での新規契約・機種変更などの事務手数料を3,850円から4,950円(税込)へ引き上げます。
店頭で契約する予定なら、最新の金額を公式ページで確認してから来店してください。

未成年者名義はオンラインで契約できない

ドコモは、未成年者名義の場合はドコモオンラインショップで手続きできないと案内しています。
子ども名義で契約するなら、店頭に行く前提でスケジュールを組んでください。

2-3. 2026年から本人確認のやり方が変わった

ここが、今年スマホを契約する人がいちばん見落としやすいポイントです。

2026年4月1日施行の携帯電話不正利用防止法施行規則の改正により、携帯電話の契約時の本人確認方法が厳格になりました。

KDDIはpovoの公式のお知らせで、次のように案内しています。

  • 本人確認書類の画像と本人の顔写真(容貌)を照合する確認方式は、2026年3月24日をもって終了
  • 3月25日以降は、マイナンバーカードを利用したJPKI方式、またはマイナンバーカード・運転免許証・在留カードのICチップ読み取り+容貌撮影方式に対応

聞き慣れない言葉が並びますが、意味はシンプルです。

  • JPKI方式
    マイナンバーカードのICチップに入っている電子証明書を読み取って本人確認する、公的個人認証のしくみです。
  • ICチップ読み取り+容貌撮影方式
    カードのICチップをスマホで読み取り、あわせてその場で自分の顔を撮影する方式です。

つまり、証明書の写真を撮って送るだけの本人確認は使えなくなり、カードのICチップをスマホで読み取る方式に切り替わったということです。

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対面での本人確認についても、原則として本人確認書類のICチップを読み取る方式にする省令改正が進められており、総務省は2026年3月14日から4月13日まで意見公募を行いました。

対面分の施行時期はまだ公表されていないため、店頭での契約時に何が必要になるかは、契約するキャリアの最新の案内を確認してください。

子ども名義にするなら、子どものマイナンバーカードを先に用意する

子ども名義で契約する場合、本人確認書類は子ども自身のものが必要です。
顔写真付きの証明書を持たない子どもにとって、マイナンバーカードは実質的にいちばん確実な選択肢になります。
発行には申請から受取りまで数週間かかることがあるため、契約予定日から逆算して早めに申請しておきましょう。

子どものマイナンバーカードは有効期限が短く、更新が必要です。

すでに持っている場合も、期限切れになっていないか確認してください。

3. 料金プランの選び方〜大手キャリアと格安SIMを比較

子ども向けのプランは、大手キャリアにも格安SIM・サブブランドにもあります。

まず、それぞれの相場観をつかみましょう。

3-1. 大手キャリアの子ども向けプラン

各社とも、子ども・学生向けの専用プランを用意しています。

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キャリアプラン名対象年齢内容
ドコモU15はじめてスマホプラン申込時15歳以下5GB 月額1,980円 / 10GB 月額2,860円(いずれも税込)。5分以内の国内通話が無料
auU12バリュープラン5〜12歳データ容量を気にせず送受信最大300kbpsで利用可能。見守りアプリ「コドマモ」などが追加料金なし
auU18バリュープラン5〜18歳20GBまで。〜3GB 2,398円 / 3GB超〜20GB 4,048円(割引適用前)
ソフトバンクスマホデビュープラン+新規契約は5〜18歳データ量4GBまたは20GBから選択
楽天モバイル最強こども割12歳以下Rakuten最強プランなどに適用され、12歳まで毎月最大440円引き

ドコモのU15はじめてスマホプランは、公式ページによると「U15はじめてスマホISP割」で月額165円が割引され、5GBプランは実質1,815円になります。

ただし、登録利用者が満19歳を迎えると、翌月以降の利用可能データ量が1GB(10GBプランは2GB)に減る点には注意してください。

auのU18バリュープランは、割引をすべて適用すると〜3GBで月額1,078円まで下がります。

ただしこの金額は、auスマートバリュー(自宅のインターネット回線とのセット)・家族割プラス(3人以上)・au PAY カードお支払い割の3つをすべて適用した場合の料金です。

自宅のネット回線がauの対象サービスでない場合、ここまでは下がりません。

楽天モバイルの最強こども割は12歳までが対象で、13歳からは年齢に応じた別のプログラムに切り替わります。

割引額や条件が変わるため、長く使う前提なら13歳以降の条件も先に確認してください。

「今の料金」ではなく「3年後の料金」で比べる

子ども向けプランは、一定の年齢や期間を過ぎると料金・データ量の条件が変わるものが多くあります。
契約時の月額だけでなく、中学・高校に上がったあとの料金まで確認してから決めましょう。

3-2. 安く抑えるなら格安SIM・サブブランド

「親のお下がりの端末+格安SIM」は、費用を最も抑えられる現実的な組み合わせです。

Yahoo!知恵袋にも「今はキッズ携帯で月500円。料金が上がるのが怖いので格安SIMを検討している」「LINEさえ使えればいいので1GBの安いプランでいい」といった相談が数多く投稿されています。

格安SIMを選ぶ場合は、次の点を必ず確認してください。

  • 端末のSIMロック
    お下がりの端末を使うなら、SIMロックが解除されているかを事前に確認します。
  • フィルタリングの提供方法
    キャリアの「あんしんフィルター」が使えない事業者もあります。
    その場合はiPhoneのスクリーンタイムやGoogleファミリーリンクなど、OS側のペアレンタルコントロールで代替することになります。
  • 見守り機能
    位置情報の共有や利用時間の制限が使えるかを確認します。
  • サポート窓口
    店舗がない事業者では、設定やトラブル対応をすべて自力で行う必要があります。

3-3. 安さだけで選ぶと後悔しやすい

Xでは「子どものスマホ選びは安さだけで決めると失敗しやすい」という声が目立ちます。

実際に挙げられている判断軸は、料金以外のところにあります。

  • 学校や通学路で電波がしっかり入るか
  • GPS・見守りアプリが安定して使えるか
  • バッテリーが1日もつか
  • 壊してもダメージが大きすぎない価格の端末か
  • フィルタリング・利用制限がきちんとかけられるか

初めての1台は、「安さ」と「見守りやすさ」のバランスで選ぶのが現実的です。

3-4. 毎月のスマホ代をシミュレーションする

子どものスマホ代は、基本料だけでは終わりません。

補償サービスや端末の分割払いを足した「実際に毎月引き落とされる金額」で考えましょう。

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4. フィルタリングは義務?〜法律と設定方法

「フィルタリングは必ず入れないといけないの?」という疑問は、Googleのサジェストにも「子供 スマホ フィルタリング 義務」として現れるほど多いものです。

結論から言うと、18歳未満が使うスマホは、原則としてフィルタリングに加入します

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4-1. 法律で定められた保護者と事業者の役割

青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(青少年インターネット環境整備法)は、保護者と事業者それぞれの責務を定めています。

第6条は保護者の責務として、青少年のインターネットの利用状況を適切に把握し、フィルタリングソフトウェアの利用などによって利用を適切に管理するよう努めることを求めています。

携帯電話会社に課されているのは、次の義務です。

  • 第13条(青少年確認義務)
    契約の相手方や端末の使用者が青少年かどうかを確認しなければなりません。
    1-3で説明した利用者登録は、この確認の実務そのものです。
  • 第15条(フィルタリングサービスの提供義務)
    使用者が青少年である場合は、フィルタリングサービスの利用を条件として回線を提供しなければなりません。
    例外は、保護者が「利用しない」と申し出た場合だけです。
  • 第16条(フィルタリング有効化措置の実施義務)
    青少年が使う端末を販売するときは、フィルタリングを有効にする措置を講じなければなりません。

「18歳未満は原則加入」「外すには保護者の申出書が必要」「端末購入時に設定される」という各社の運用は、いずれもこの第15条・第16条が根拠です。

ドコモのフィルタリングサービスのページには、次のように書かれています。

法令等により、18歳未満の青少年が利用する場合、原則「フィルタリングサービス」へご加入いただき、機種販売時に設定を行うことが義務付けられております。

使わない場合は申出書が必要

フィルタリングに加入しない選択もできますが、その場合は保護者から「フィルタリングサービス不要申出書」などの書面を提出する必要があります。
「なんとなく外す」ことはできない仕組みになっています。

4-2. フィルタリングは無料とは限らない

ドコモ・au・ソフトバンクはいずれも「あんしんフィルター」という名称のフィルタリングアプリを提供しており、追加料金なしで利用できます。

ドコモの場合、小学生・中学生・高校生・高校生プラスという学齢別の設定が用意されており、選ぶだけで制限レベルが自動で適用されます。

保護者がカスタマイズ設定を行えば、使わせたいサイトやアプリだけを個別に許可することもできます。

設定変更にはパスワードが必要なため、子どもが勝手に制限を緩めることはできません。

なお、フィルタリングの解除は18歳未満の場合、保護者の来店や法定代理人同意書の提出が必要になるとソフトバンクは案内しています。

ただし、無料なのは大手3社の場合です

楽天モバイルのあんしんコントロール by i-フィルターは月額550円(税込)で、18歳未満が利用する場合は契約が必須とされています(1回線につき1回限り、3か月間は無料)。

3-2で紹介した格安SIMを選ぶときは、フィルタリングが有料かどうか、そもそも提供されているかを、料金の比較に必ず含めてください。

4-3. フィルタリングだけでは足りない

Xには「フィルタリングの抜け穴も子ども達の間で共有されている」「子どもはいくらでも抜け道を探す」という、実感のこもった声があります。

キャリアのフィルタリングは強力ですが、万能ではありません。

そこで、OS側のペアレンタルコントロールと二重にかけるのが現実的な守り方です。

  • iPhoneの場合
    「スクリーンタイム」で、App使用時間の制限、年齢によるコンテンツ制限、購入・App内課金の制限を設定します。
  • Androidの場合
    「Googleファミリーリンク」で、アプリのインストール承認、利用時間の上限、位置情報の確認などを設定します。
設定用のパスワードを子どもに知られない

知恵袋には「スクリーンタイムで課金できない設定にしていたのに、子どもがパスワードを知っていて課金していた」という相談が寄せられています。
フィルタリングやスクリーンタイムの制限解除パスワードは、端末のロック解除パスワードとは別のものにし、子どもに教えないでください

4-4. ルールはこれから変わる可能性がある

子どものネット利用をめぐるルールは、いま動いている最中です。

こども家庭庁の有識者会議は、2026年6月26日に中間整理の骨子案を示し、SNS事業者に対して利用者の年齢確認などの対策を義務づける方向で議論を進めています。

フィルタリングによる閲覧制限だけでは幅広いリスクに対応しきれないとして、OS事業者を含めた対応も論点になっています。

今後、契約時や利用開始時の手続きが変わる可能性があるため、最新の案内は契約するキャリアで確認してください。

5. 高額課金を防ぐ設定と、起きたときの対処

子どものスマホで最も金額的なダメージが大きいトラブルが、ゲームアプリなどの無断課金です。

Yahoo!知恵袋には「20万円」「74万円」「100万円」といった相談が実際に投稿されています。

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5-1. 課金を防ぐ設定

やるべきことは、ほぼ次の4つです。

  1. 子ども専用のアカウントを作る
    親のApple IDやGoogleアカウントを共用しない。
    子どもアカウントをファミリー設定に登録し、購入には親の承認が必要な状態にします。
  2. 購入・App内課金をブロックする
    iPhoneはスクリーンタイム、AndroidはGoogle Playのペアレンタルコントロールで、購入時に必ずパスワードを要求する設定にします。
  3. 支払い手段を紐づけない
    子どものアカウントにクレジットカードを登録しない。
    使わせたい場合はプリペイドカードやギフトカードで上限を作ります。
  4. キャリア決済を使えないようにする
    キャリア決済の利用限度額を0円(または最低額)に設定するか、キャリア決済自体を利用停止にすれば、電話料金への合算請求を防げます。
    auかんたん決済のように、利用者登録の年齢が13歳未満なら限度額が自動的に月1,500円に制限される仕組みもあります。

5-2. なぜ「気づいたら20万円」が起きるのか

知恵袋の相談を見ると、原因はほぼ共通しています。

  • 親のアカウントをそのまま子どもの端末に入れていた
  • 課金制限はしていたが、子どもがパスワードを見て覚えていた
  • フィルタリングの学齢設定が、いつのまにか上の学齢に変更されていた

つまり、設定そのものより「パスワードの管理」で破られているということです。

5-3. 未成年者取消しは使えるのか

民法第5条第2項により、未成年者が親権者の同意なく行った契約は取り消すことができます。

しかし、国民生活センター「未成年の子どもがスマホゲームで高額課金してしまった!」は、次の点に注意を促しています。

  • オンラインゲームでは、未成年者が契約したことを証明する必要があり、取消しが認められるとは限らない
  • 保護者のスマートフォンや保護者のアカウントで課金した場合は、保護者自身の課金とみなされ、取消しが認められないことがある

さらに、子どもが年齢を偽って「成人だ」と申告して契約した場合は、民法第21条により取消しができなくなります。

制限行為能力者が行為能力者であることを信じさせるために詐術を用いたときは、その行為を取り消すことができないと定められているためです。

「親のスマホで課金」は取り消せないことがある

子どもが実際に操作していたとしても、親のアカウントで課金されたものは親の意思による課金と判断されうるという点が最大の落とし穴です。
子ども専用のアカウントを作ることは、金銭トラブルの防波堤にもなります。

5-4. 課金してしまったときの相談先

  1. まず、課金したアカウントからプラットフォーム事業者(App Store、Google Playなど)に問い合わせ、未成年者による課金だったことを申し出ます。
  2. 解決しない場合は、ゲームの提供会社にも問い合わせます。
  3. それでも解決しないときは、お住まいの自治体の消費生活センター、または消費者ホットライン188(いやや)に相談します。

お住まいの地域の消費生活センターは、以下から検索できます。

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6. 紛失・破損への備え〜補償サービスは必要か

子どもは、大人よりも高い確率でスマホを落とし、濡らし、なくします。

契約時に勧められる補償サービスに入るかどうかは、端末の価格から逆算して判断しましょう。

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6-1. キャリアの補償サービス

  • ドコモ「ケータイ補償サービス」
    スマートフォン・タブレットの月額料金は機種により550円・825円・1,100円などに分かれます。
  • au「故障紛失サポート」
    故障・紛失時の交換や修理をサポートするサービスです。
    補償内容や利用料は機種・プランによって異なります。
  • ソフトバンク「あんしん保証パックプラス」
    破損・水濡れ時の修理費用の負担を軽減するサービスです。

いずれも月額料金がかかります。

月550円でも2年間で13,200円、月1,100円なら2年間で26,400円です。

端末の価格によっては、補償料の総額が端末代に近づくこともあります。

詳細は各社の公式ページ(ドコモauソフトバンク)で確認してください。

6-2. 「壊しても痛くない端末」を選ぶという考え方

補償サービスに入るかわりに、そもそも安い端末を選ぶという発想もあります。

Xでも「壊しても痛すぎない価格」を端末選びの基準に挙げる声があります。

数万円の端末に月1,000円近い補償を2年つけるより、中古やエントリーモデルを選んで、丈夫なケースとガラスフィルムに数千円かけるほうが合理的なケースもあります。

補償の判断は端末価格から逆算する

「端末価格」と「補償の月額×使う年数+修理時の自己負担額」を比べてみてください。
高価なiPhoneなら補償の価値は高く、安価なエントリーモデルなら補償なしという判断も成り立ちます。

6-3. クレジットカード付帯のスマホ保険という選択肢

保護者が持っているクレジットカードに、スマホの破損・盗難を補償する保険が付帯していることがあります。

キャリアの補償に入る前に、手持ちのカードの付帯保険を確認してみてください。

7. 契約と同時に決めたい家庭のルール

契約と設定が終わったら、最後に親子でルールを決めます。

「持たせて終わりにしない」ことが、結局いちばんの安全対策です。

決めておきたいのは、次のような項目です。

  • 使う時間と場所
    夜は何時までか、食事中や勉強中はどうするか、寝室に持ち込むかを決めます。
  • 知らない人とやり取りしない
    SNSやゲームで知り合った人に、学校名・住所・顔写真を教えないことを明確にします。
  • 写真の扱い
    自分や友達の顔写真を、無断でネットにあげないことを約束します。
  • 困ったらすぐ親に言う
    怒られると思って隠すことが、被害を大きくします。
    「怒らないから、まず言う」を先に約束しておきます。
  • ルールを破ったときどうするか
    取り上げるのか、使用時間を減らすのか、あらかじめ決めておきます。

なお、子どもの顔写真をネットやAIサービスにアップロードするリスクについては、以下の手続きガイドで詳しく解説しています。

8. よくある質問(FAQ)

Q. 子ども名義と親名義、どちらがいいですか?

A. 迷ったら親名義+利用者登録がおすすめです。

親名義なら必要書類が少なく、支払いも家族回線としてまとめやすくなります。

子どもが成人して自立するタイミングで名義変更すれば、実務上の不都合はほとんどありません。

Q. 小学生でも子ども名義で契約できますか?

A. キャリアによりますが、原則は親権者名義です。

ドコモは「小学生以下のお客さまは、親権者名義での契約となります」と学齢で線を引いています。

一方、ソフトバンクは「12歳以上であれば、ご自身の名義でご契約できます」と年齢で案内しているため、12歳の小学6年生なら本人名義にできる可能性があります。

いずれにしても小学生のうちは親名義で契約し、子どもを利用者として登録するかたちが一般的です。

Q. フィルタリングは絶対に入れないといけませんか?

A. 18歳未満が使う場合は原則として加入します。

青少年インターネット環境整備法にもとづき、携帯電話会社は18歳未満の利用者にフィルタリングを提供・設定する運用をとっています。

加入しない場合は、保護者から不要である旨の申出書を提出する必要があります。

Q. 親のお下がりのiPhoneに格安SIMを入れる場合、フィルタリングはどうすればいいですか?

A. 事業者のフィルタリングが使えない場合は、OSのペアレンタルコントロールで代替します。

iPhoneなら「スクリーンタイム」で、年齢によるコンテンツ制限、App内課金の制限、使用時間の上限を設定できます。

Androidなら「Googleファミリーリンク」を使います。

契約する事業者がフィルタリングサービスを提供しているかは、申込み前に確認してください。

Q. 子どもが勝手に課金しました。返金してもらえますか?

A. 未成年者取消しが認められる可能性はありますが、確実ではありません。

まずは課金したアカウントからプラットフォーム事業者に問い合わせ、未成年者による課金だったと申し出てください。

ただし国民生活センターは、保護者のスマートフォンや保護者のアカウントで課金した場合、保護者自身の課金とみなされて取消しが認められないことがあると説明しています。

解決しない場合は、消費者ホットライン188に相談してください。

Q. 子どもが18歳になったらフィルタリングは自動で外れますか?

A. キャリアによって扱いが異なります。

18歳未満の間は、解除に保護者の関与(来店や同意書の提出)が必要です。

一方、成人後の扱いは各社の規約によります。

ソフトバンクは2026年7月22日から、契約者および使用者が18歳に達した後、6か月間あんしんフィルターの利用実態がない場合は、契約が自動的に終了する取り扱いに変更します。

Q. 契約者が親だと、子どもの検索履歴や通話履歴は親に見えますか?

A. 通話明細などは契約者が確認できますが、検索履歴やアプリの中身までは見えません。

契約者はキャリアの会員サイトで、通話明細やデータ使用量、料金の内訳を確認できます。

一方、どんなサイトを見たか、アプリで何をしたかといった端末内の履歴は、キャリアの明細には表示されません。

見守りを目的にする場合は、あんしんフィルターやスクリーンタイム、ファミリーリンクの利用状況レポートを使うことになります。

9. まとめ

子どもの初めてのスマホ契約は、次の順番で進めれば迷いません。

  1. 名義を決める
    小学生以下は親権者名義が原則。
    おおむね12歳(中学生)以上なら、親権者同意書があれば子ども名義も可能です。
    親名義にする場合は、子どもの利用者登録を忘れないでください。
  2. 書類をそろえる
    本人確認書類、親権者の同意書、親権者の本人確認書類、支払い手段。
    未成年者名義は店頭手続きが基本です。
  3. プランを選ぶ
    大手キャリアの子ども向けプランか、格安SIMか。
    契約時の月額だけでなく、数年後の料金まで見て決めます。
  4. フィルタリングを設定する
    18歳未満は原則加入。
    大手3社は無料ですが、格安SIMでは有料の場合があります。
    キャリアのフィルタリングとOSのペアレンタルコントロールを二重にかけます。
  5. 課金対策をする
    子ども専用アカウントを作り、購入にパスワード承認を必須にし、キャリア決済の上限を0円にします。
  6. 家庭のルールを決める
    使う時間、知らない人とのやり取り、写真の扱い、困ったときの相談。

そして2026年は、携帯電話の本人確認そのものが変わった年です。

証明書の画像を送るだけの本人確認は終了し、マイナンバーカードや運転免許証のICチップを読み取る方式が軸になりました。

顔写真付きの証明書を持たない子どもにとって、マイナンバーカードは実質的に唯一の選択肢です。

子ども名義での契約を考えているなら、子どものマイナンバーカードの準備を、契約予定日から逆算して進めておいてください。

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