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還付金が戻ってこない?確定申告の還付が遅い原因と対処法

還付金が戻ってこない?確定申告の還付が遅い原因と対処法
最終更新:2026年7月8日

医療費控除や住宅ローン控除、ふるさと納税、年の途中での退職などで確定申告(還付申告)をしたのに、いつまで経っても還付金が振り込まれない。

「もう1ヶ月以上経つのに、口座に入ってこない」
「税務署に電話しても全然つながらない」
「まさか申告が否認されて、戻ってこないのでは…」

——そんな不安を抱えていませんか。

結論から言うと、還付金には振り込みまでの標準的な期間があり、その多くはまだ処理中か、口座情報などの確認待ちの状態です。

この手続きガイドでは、還付金が振り込まれる通常の期間、自分で処理状況を確認する方法、遅れる原因、税務署への問い合わせ方、口座を間違えたときの対処までを順番に解説します。

還付金はいつ振り込まれる?まず通常の期間を知る

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「戻ってこない」と感じても、実際にはまだ標準的な処理期間内であることが少なくありません。

まずは、還付金が振り込まれるまでのおおよその目安を確認しましょう。

国税庁「税金の還付」によると、自宅や税理士事務所などからe-Tax(電子申告)で提出された還付申告は、おおむね3週間程度で処理されます。

一方、税務署の窓口や郵送で書面提出した場合は、一般に還付金が振り込まれるまでおおむね1ヶ月から1ヶ月半程度かかるとされています。

提出方法還付までの目安
e-Tax(電子申告)おおむね3週間程度
書面提出(郵送・窓口)おおむね1ヶ月〜1ヶ月半程度

ただし、この目安には注意点があります。

2月・3月の確定申告期は、納税のための申告書も多く提出される時期のため、還付の支払手続きにおおむね1ヶ月から1ヶ月半程度かかることがあります。

つまり、確定申告期に申告した場合は、e-Taxでも3週間では終わらないことがあるということです。

ポイント

還付を急ぐなら、混雑する2〜3月を避け、年明けすぐ(1月)に還付申告するのがおすすめです。
還付申告は確定申告期間とは関係なく、その年の翌年1月1日から提出できます。

振り込みの前に届く「お知らせ」を見逃さない

還付金が振り込まれる前後には、次のようなお知らせが届きます。

  • 国税還付金振込通知書(はがき)
    還付金の支払いが決まると、税務署から振込先や金額を記した通知書(はがき)が届きます。
    この通知書が届いた前後に振り込まれるのが一般的です。
  • お知らせメール(e-Tax利用者)
    e-Taxにメールアドレスを登録していると、処理状況が更新されたときにメールで知らせが届きます。
注意

「国税還付金振込通知書」やお知らせメールには、振込日や処理状況を確認するための大切な情報が記載されています。
不要なはがきと勘違いして捨ててしまわないよう気をつけましょう。

還付金の処理状況を自分で確認する方法

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「まだ振り込まれない」と不安なときは、税務署に問い合わせる前に、まず自分で処理状況を確認できます。

e-Taxの利用者識別番号を持っている場合、税務署に問い合わせることなく、e-Taxにログインして還付金の処理状況(支払決定日など)を確認できます。

確認方法の詳細は、e-Tax「還付金処理状況確認について」でも案内されています。

e-Taxでの確認手順

パソコンやスマートフォンから、次の手順で確認します。

  1. e-Taxホームページなどから「e-Taxソフト(WEB版)」にログインする
  2. 「マイページ」を開く
  3. 「還付・納税関係」メニューを選ぶ
  4. 「還付金処理状況を確認する」ボタンを選ぶ
注意

還付金の処理状況は「e-Taxソフト(WEB版)」から確認できますが、パソコンにインストールする「e-Taxソフト(ダウンロード版)」からは確認できません。
また、確認できるのはe-Taxの利用可能時間内に限られます。

なお、還付金の処理状況を確認できるようになるまでには、次のような期間がかかります。

申告・申請の方法処理状況を確認できるようになる時期
e-Taxで還付申告提出から2週間程度経過した日
書面で還付申告提出から1ヶ月程度経過した日
還付申請の提出提出から2ヶ月程度経過した日

申告した直後は、まだ処理状況が表示されないのが通常です。

上記の期間が経過するまでは、あわてずに待ちましょう。

処理状況の表示メッセージの意味

還付金の処理は、税務署の中で次の3段階で進みます。

表示されるメッセージによって、いま自分の還付がどの段階にあるのかがわかります。

段階表示メッセージ状況
1. 申告書の確認申告書の内容を確認しています。申告内容をチェックしている段階
2. 振込先の確認還付金額や振込先の金融機関情報などの確認を行っています。振込先口座を確認している段階
3. 支払手続完了還付金の支払手続を下記の日程にて行います。振込日が決まった段階

3段階目まで進めば、表示された日程で振り込まれます。

1〜2段階目のままでも、審査や確認が進んでいる途中なので、通常はそのまま待てば問題ありません。

ポイント

e-Taxにメールアドレスを登録しておくと、処理状況が確認できるようになったときや、状況が更新されたときにメールで知らせが届きます。
次回の申告時に登録しておくと、確認の手間が省けて安心です。

還付金が遅い・戻ってこない主な原因

処理状況を確認しても進んでいない、あるいは目安の期間を過ぎても振り込まれない場合は、次のような原因が考えられます。

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原因1: まだ通常の処理期間内である

もっとも多いのが、実はまだ標準的な処理期間内だったというケースです。

特に確定申告期(2〜3月)に申告した場合は、e-Taxでも1ヶ月以上かかることがあります。

「例年は4月に振り込まれていたのに」という場合でも、その年の混雑状況によって前後します。

原因2: 申告内容の不備・添付書類の不足

先ほど紹介した「おおむね3週間」という目安は、あくまで申告内容に問題がない場合のものです。

国税庁も、次のような場合は3週間程度での還付の対象外になるとしています。

  • 申告書の記載内容に、別途審査が必要な点がある
  • 添付書類が不足している、または内容の確認が必要

この場合、税務署から追加の資料提出を求められたり、内容確認のために時間がかかったりします。

実際に、申告後しばらくして税務署から「資料が足りません」と連絡があり、追加提出したという声も見られます。

原因3: 訂正申告など複数回の申告をしている

同じ人について複数回の申告(訂正申告など)がある場合も、通常より処理に時間がかかり、3週間程度での還付の対象外になります。

申告後に内容を訂正した場合は、その分だけ還付が遅くなると考えておきましょう。

原因4: 還付先口座の未入力・入力誤り

還付金の振込先口座が未入力だったり、入力に誤りがあったりすると、正しい口座が確認できるまで振り込まれません。

よくある入力ミスには、次のようなものがあります。

  • 口座名義や金融機関名の入力誤り
  • ゆうちょ銀行の記号番号の誤り
  • プルダウンで選ぶ「銀行」「支店」などの文字まで入力してしまう
  • 漢字の金融機関名をひらがなで入力してしまう

口座情報に誤りがあると、税務署が電話で連絡を取ろうとしますが、申告書に電話番号の記載がないと連絡が取れず、手続きが止まってしまうこともあります。

原因5: 確定申告期の混雑

自分の申告に不備がなくても、確定申告期(2〜3月)は税務署全体の処理量が増えるため、還付の支払手続きが後ろ倒しになります。

原因2〜4のような個別の問題が見当たらないのに遅い場合は、単純に混雑による遅延の可能性が高いと考えられます。

原因6: 振込できない口座を指定している

次のような口座を指定していると、そもそも振り込みができません。

  • 口座名義に店名や屋号などの名称(例: ○○商店)が含まれている口座
  • 一部のインターネット専用銀行の口座

還付金の振込先は、原則として申告者本人の名義の口座に限られます。

一部のネット専用銀行では還付金の振り込みができない場合があるため、事前の確認が必要です。

注意

「おおむね3週間」「1ヶ月半」といった期間は、あくまで不備がない場合の目安です。
書類の確認や口座の問題があると、これより長くかかることがあります。

税務署への問い合わせ方法と確認すべき項目

自分で処理状況を確認しても原因がわからない、目安の期間を大きく過ぎている、という場合は、税務署に問い合わせましょう。

問い合わせ先

還付金の処理状況の画面には、連絡先欄の税務署が表示されます。

振込先などの内容に誤りがある場合や、状況を確認したい場合は、この連絡先欄の税務署へ連絡します。

なお、税務署の内部事務のセンター化により、「国税局業務センター」の職員が対応する場合があります。

問い合わせ前に確認・準備しておくもの

電話をスムーズに進めるため、次のものを手元に用意しておきましょう。

  • 確定申告書の控え(申告した日付・内容がわかるもの)
  • 利用者識別番号(e-Taxを利用した場合)
  • 還付先に指定した口座の情報
  • 国税還付金振込通知書(届いている場合)
ポイント

税務署の電話は、確定申告期やお昼の時間帯は特につながりにくくなります。
午前の早い時間帯や、確定申告期を過ぎた時期を狙うと、比較的つながりやすくなります。

お住まいの地域を管轄する税務署は、次のウィジェットから調べられます。

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還付先口座を間違えた・変更したいとき

「振込先の口座を間違えて入力した」「登録した口座を解約してしまった」というときは、早めに対処しましょう。

まずは税務署へ連絡する

処理状況は確認できても、振込先などの内容に誤りがある場合は、処理状況に表示されている連絡先欄の税務署へ連絡します。

振り込みが完了する前であれば、正しい口座への修正に対応してもらえる場合があります。

還付金の受け取り方法

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還付金の受け取り方法には、次の3つがあります。

  • 預貯金口座への振込み
    申告書の「還付される税金の受取場所」に記載した本人名義の口座に振り込まれます。
  • ゆうちょ銀行・郵便局の窓口での受取り
    最寄りのゆうちょ銀行各店舗・郵便局の窓口で受け取る方法です。
  • 公金受取口座への振込み
    マイナポータルなどで登録済みの公金受取口座を指定する方法です。

口座を指定するときの注意点

振込先の口座を指定するときは、次の点に注意しましょう。

  • 本人名義の口座に限られる
    口座名義に店名や屋号などの名称が含まれる口座には振り込めません。
  • ゆうちょ銀行は記号番号のみ記載する
    記号(5桁)と番号(2〜8桁)をつなげた7〜13桁の記号番号を正確に記載します。
    店名・預金種目・口座番号は記載しません。
  • 一部のインターネット専用銀行は利用できない
    還付金の振り込みに対応していない場合があるため、事前に各銀行へ確認しましょう。

公金受取口座を変更したいとき

確定申告(還付申告)や更正の請求の際に、公金受取口座として登録されている口座とは異なる口座を還付金の振込先として記入し、公金受取口座の登録の意思表示を行うことで、公金受取口座を変更することもできます(デジタル庁「所得税の確定申告(還付申告)・更正の請求における公金受取口座の登録・変更」)。

そもそも還付申告ができていない・期限のケース

「戻ってこない」と思っていたら、実は還付申告自体ができていなかった、というケースもあります。

還付申告の基本と期限を確認しておきましょう。

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還付申告とは

確定申告書を提出する義務のない人でも、給与などから源泉徴収された所得税や、予定納税をした所得税が、実際に計算した所得税額よりも多いときは、確定申告をすることで納め過ぎの所得税の還付を受けられます。

この申告を「還付申告」といいます(国税庁「No.2030 還付申告」)。

次のような場合が、還付申告の代表的な例です。

  • 年の途中で退職し、年末調整を受けていないとき
  • 一定の住宅ローンがあるとき(住宅ローン控除の初年度など)
  • 多額の医療費を支払ったとき(医療費控除)
  • 特定の寄附をしたとき(寄附金控除・ふるさと納税など)
  • 災害や盗難で資産に損害を受けたとき(雑損控除)

医療費控除で還付申告をする場合の明細書の書き方や領収書の保管については、次の手続きガイドも参考になります。

還付申告の期限は5年間

還付申告書は、確定申告期間とは関係なく、その年の翌年1月1日から5年間提出できます。

「確定申告の期限(3月15日)を過ぎたから、もう還付は受けられない」と思って申告していないだけ、というケースもあります。

過去の分についても、5年以内であれば還付申告が可能です。

注意

青色申告特別控除(55万円・65万円)を受ける場合など、法定申告期限(原則翌年3月15日)までの提出が要件となる特例もあります。
この場合は、還付申告であっても期限までに提出する必要があります。

確定申告の期限に遅れた場合の手続きについては、次の手続きガイドで詳しく解説しています。

申告した金額が少なかったとき(更正の請求)

すでに還付申告をした人が、本来受けるべき還付額よりも少なく申告してしまった場合は、「更正の請求」という手続きで、納めすぎの所得税の還付を受けられます。

更正の請求ができる期間は、原則として還付申告書を提出した日から5年以内です。

ふるさと納税の控除もれなど、控除が正しく反映されていないケースの取り戻し方は、次の手続きガイドが参考になります。

還付申告の記載ミスを防ぐチェックリスト

還付金がスムーズに振り込まれるよう、申告前に次の項目を確認しておきましょう。

  • 還付先口座は申告者本人の名義になっているか
  • 金融機関名・支店名・口座番号を正確に入力したか
  • ゆうちょ銀行は記号番号(記号5桁+番号2〜8桁)のみを記載したか
  • 利用する口座が還付金の振り込みに対応しているか(一部ネット銀行は不可)
  • 医療費控除の明細書や各種控除証明書など、必要な添付書類がそろっているか
  • マイナンバー(個人番号)や本人確認書類を確認したか
  • 連絡先の電話番号を記載したか(不備があったときに連絡が取れるように)
ポイント

還付を早く受け取りたいなら、書面提出よりもe-Taxでの提出がおすすめです。
処理期間が短く、処理状況もオンラインで確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. 還付金が振り込まれる前にお知らせは来ますか?

A. 支払いが決まると「国税還付金振込通知書」が届きます。

還付金の支払いが決まると、税務署から振込先や金額を記した通知書(はがき)が郵送されます。

この通知書が届いた前後に振り込まれるのが一般的です。

e-Taxにメールアドレスを登録している場合は、処理状況が更新されたときにメールでも知らせが届きます。

Q. 振込通知書(はがき)は届いたのに入金されません。

A. 通知書に記載の支払開始年月日を確認しましょう。

国税還付金振込通知書には、支払いが始まる年月日が記載されています。

通知書が届いても、記載された支払開始日より前は入金されないことがあります。

支払開始日を過ぎても入金が確認できない場合は、通知書や処理状況に表示された連絡先欄の税務署へ問い合わせてください。

Q. 書面で提出した場合でも処理状況は確認できますか?

A. e-Taxの利用者識別番号があれば確認できます。

書面で還付申告をした場合でも、e-Taxの利用者識別番号を持っていれば、e-Taxソフト(WEB版)で処理状況を確認できます。

ただし、書面提出の場合は、処理状況が確認できるようになるまで提出から1ヶ月程度かかります。

Q. 還付金が予定より少ないのですが、間違いですか?

A. 源泉徴収された金額がそのまま全額戻るわけではありません。

還付金は、1年間の所得に対して計算した正しい税額と、すでに納めた税額(源泉徴収税額など)との差額です。

源泉徴収された金額がそのまま全額戻るわけではないため、思っていた額と違うこともあります。

金額に疑問がある場合は、申告書の控えを手元に、連絡先欄の税務署に確認しましょう。

Q. 引っ越して住所が変わりました。還付金は受け取れますか?

A. 指定した口座に振り込まれる場合は受け取れます。

口座振込を指定している場合は、住所が変わっても指定口座に振り込まれます。

ただし、通知書(はがき)は申告時の住所へ郵送されるため、郵便局の転居届を出しておくと安心です。

不明な点は、連絡先欄の税務署へ確認してください。

Q. 還付金に利息のようなものは付きますか?

A. 一定の条件を満たすと「還付加算金」が上乗せされることがあります。

還付金の支払いが法律で定められた期間を超えて遅れた場合などには、利息に相当する「還付加算金」が上乗せされることがあります。

割合や計算方法は年によって変わるため、具体的な金額は税務署や国税庁のホームページで確認してください。

なお、還付加算金を受け取った場合は、原則として雑所得として扱われます。

まとめ

確定申告(還付申告)後に還付金が戻ってこないと感じても、その多くは「まだ処理中」か「口座情報などの確認待ち」です。

次の順番で、落ち着いて対処しましょう。

  1. 通常の期間を確認する
    e-Taxはおおむね3週間、書面はおおむね1ヶ月〜1ヶ月半。
    確定申告期はさらにかかります。
  2. 処理状況を確認する
    e-Taxソフト(WEB版)の「マイページ」から、還付金の処理状況を確認します。
  3. 原因を確認する
    内容の審査中、訂正申告、口座の未入力・誤りなどが主な原因です。
  4. 税務署に問い合わせる
    目安の期間を過ぎても振り込まれない場合は、処理状況に表示された連絡先欄の税務署へ連絡します。

還付申告そのものをまだしていない場合でも、翌年1月1日から5年間は申告できます。

口座情報を正確に記載し、e-Taxで早めに申告することが、還付金をスムーズに受け取る一番のポイントです。

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