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ヘルプマークとは?もらい方・対象者・配布場所をわかりやすく解説

ヘルプマークとは?もらい方・対象者・配布場所をわかりやすく解説
最終更新:2026年5月16日

「ヘルプマークってどこでもらえるの?」
「自分もヘルプマークの対象になる?」
「障害者手帳がなくてももらえるって本当?」
——こうした疑問を持つ方は少なくありません。

ヘルプマークは、外見からはわからない障害や疾患を抱える方が、周囲に配慮を必要としていることを知らせるためのマークです。

この手続きガイドでは、ヘルプマークのもらい方や対象者、全国の配布場所、ヘルプカードとの違いまでわかりやすく解説します。

1. ヘルプマークとは?意味と役割

ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、外見からはわからなくても援助や配慮を必要としている方が身につけるマークです。

赤地に白い十字とハートが描かれたストラップ型のマークで、カバンやリュックに付けて使います。

ヘルプマークの歴史

ヘルプマークは2012年(平成24年)10月に東京都が作成しました。

当初は都営地下鉄大江戸線のみで配布していましたが、その後、都営地下鉄全線、都営バス、ゆりかもめ、多摩モノレールへと配布場所を拡大していきました。

2017年(平成29年)7月20日にはJIS Z8210(案内用図記号)に登録され、全国共通のマークとなりました。

現在は全47都道府県で導入されています(令和6年10月1日時点、東京都福祉局「全国の普及状況」より)。

7月20日は「ヘルプマークの日」

JIS規格に登録された7月20日が「ヘルプマークの日」に制定されています。
デジタルサイネージやSNSを通じた普及啓発活動が行われています。

2. ヘルプマークの対象者 - どんな人がもらえる?

ヘルプマークの対象者は、援助や配慮を必要としている方です。

具体的には、以下のような方が対象になります。

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  • 義足や人工関節を使用している方
    外見では気づかれにくいですが、長時間の立位や歩行が困難な場合があります。
  • 内部障害のある方
    心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう・直腸、小腸、肝臓、免疫機能の障害など、見た目ではわからない障害です。
  • 難病の方
    指定難病をはじめ、日常生活に支障がある疾患を抱えている方が対象です。
  • 精神疾患のある方
    うつ病、パニック障害、統合失調症、不安障害、PTSDなど、外見からわかりにくい症状を持つ方も含まれます。
  • 発達障害のある方
    ADHD、ASD(自閉スペクトラム症)など、見た目では障害がわかりづらい方も対象です。
  • てんかんのある方
    突然の発作に備え、周囲に知らせておきたい場合に活用できます。
  • 妊娠初期の方
    お腹が目立たない時期でも、つわりや体調不良で配慮が必要な場合があります。
対象範囲は広い

上記はあくまで一例です。
ヘルプマークには厳密な「対象疾患リスト」はなく、外見からわかりにくい事情で援助や配慮が必要な方であれば、どなたでも利用できます。

障害者手帳がなくてももらえる?

もらえます。

ヘルプマークの取得に、障害者手帳や医師の診断書は原則として必要ありません。

配布窓口で口頭で申し出るだけで受け取ることができます。

「自分はヘルプマークをつけていいのだろうか」と迷う方もいますが、少しでも日常生活で困っていることがある方は、遠慮なく活用してください。

3. ヘルプマークのもらい方 - 申請手続きと必要なもの

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ヘルプマークの取得手続きはとてもシンプルです。

取得の流れ

  1. お住まいの自治体の配布場所に行く
  2. 窓口で「ヘルプマークが欲しい」と口頭で伝える
  3. その場でヘルプマークを受け取る

これだけです。

手続きのポイント

  • 申請書や書類は不要
    口頭の申し出のみで受け取れます。
  • 費用は無料
    ヘルプマークは無償で配布されています。
  • 一人一つまで
    配布は一人につき一つです。
  • 代理人でもOK
    本人が窓口に行けない場合は、家族や支援者が代わりに受け取ることができます。
  • 未成年でも一人で受け取れる
    保護者の同伴がなくても、本人が窓口に行けば受け取れます。
フリマサイト等での売買は禁止

東京都はヘルプマーク本体のフリマサイト等での売買を控えるよう呼びかけています。
また、ヘルプマークに関する寄付活動等には東京都は一切関与していません。
必ず正規の配布窓口で受け取ってください。

窓口に行くのが難しい場合

体調や障害の状況で配布場所に行くのが難しい方のために、郵送対応を行っている自治体もあります。

東京都の場合、郵送料は自己負担となりますが、メールや電話での申し込みが可能です。

また、緊急時にはヘルプマークの画像を東京都福祉局の公式サイトからダウンロードして印刷し、一時的に使用することもできます。

4. ヘルプマークの配布場所 - どこでもらえる?

ヘルプマークは全47都道府県で配布されています。

配布場所は自治体によって異なりますが、一般的な窓口を紹介します。

東京都の主な配布場所

東京都では以下の場所で受け取ることができます(都内在住者が対象)。

  • 都営地下鉄各駅(駅務室または改札) ※一部駅を除く
  • 都営バス各営業所
  • 都電荒川線(荒川車庫前駅)
  • 日暮里・舎人ライナー(日暮里駅・西日暮里駅)
  • ゆりかもめ(新橋駅・豊洲駅・有明駅)
  • 多摩モノレール(多摩センター駅・中央大学・明星大学駅・高幡不動駅・立川南駅・立川北駅・玉川上水駅)
  • 東京都心身障害者福祉センター
  • 都立病院等
JR駅や私鉄駅では配布していません

東京都のヘルプマークは都営交通の駅で配布しています。
JR各駅や西武線・東急線などの私鉄駅では受け取れませんのでご注意ください。
また、一部の都営地下鉄駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、都営新宿線新宿駅)でも配布していません。

一部の区市町村でも独自にヘルプマークを作成・配布しています。

お住まいの区市町村のホームページで確認してください。

東京都以外の配布場所

東京都以外では、主に以下の場所で配布しています。

  • 市区町村の障害福祉課窓口
    もっとも一般的な配布場所です。
  • 保健所・保健センター
    健康相談のついでに受け取れる場合があります。
  • 都道府県庁の障害福祉担当窓口
    市区町村で対応できない場合に配布するケースがあります。
  • 一部の鉄道駅
    札幌市の地下鉄駅など、自治体によっては駅でも配布しています。

配布場所は自治体によって大きく異なります。

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5. ヘルプカードとの違いと併用方法

ヘルプマークと混同されやすいものに「ヘルプカード」があります。

両者は役割が異なりますので、違いを確認しましょう。

ヘルプマークとヘルプカードの比較

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項目ヘルプマークヘルプカード
役割周囲に「配慮が必要」と気づいてもらう緊急時に必要な情報を具体的に伝える
形状ストラップ型のマークカード型(名刺サイズ程度)
使い方カバンなどの外から見える場所に付ける財布やカバンの中に入れて携帯する
記載内容なし(マークのみ)氏名、緊急連絡先、かかりつけ医、必要な支援内容など
配布場所自治体の窓口・駅などヘルプマークと同じ窓口で配布されることが多い

両方を持つのがおすすめ

ヘルプマークが「気づいてもらう」ためのものなら、ヘルプカードは「具体的に伝える」ためのものです。

ヘルプマークで周囲に配慮を求めつつ、万が一のときにはヘルプカードで必要な支援内容を伝える——この併用がもっとも効果的です。

多くの自治体では、ヘルプマークと一緒にヘルプカードも配布しています。

ヘルプカードの書き方のポイント

ヘルプカードには、以下の情報を記入しましょう。

  • 氏名
  • 緊急連絡先(家族の電話番号など)
  • かかりつけの医療機関名と電話番号
  • 病名・障害名
  • 服用している薬
  • 発作時や体調急変時にしてほしいこと
  • してほしくないこと(大声で話しかけないでほしい等)
記入欄が小さい場合

自治体が配布するヘルプカードの記入欄が小さくて書きづらい場合は、各自治体のホームページからテンプレートをダウンロードし、パソコンで入力して印刷する方法もあります。

6. ヘルプマークの使い方と日常での活用シーン

ヘルプマークを受け取ったら、日常生活でどのように活用するかを確認しましょう。

つけ方

ヘルプマークはストラップ型です。

カバンやリュックなど、周囲から見える場所に付けてください。

裏面にはシール台紙が付いており、緊急連絡先や必要な配慮の内容を書いて貼ることができます。

活用シーン

電車やバスでの利用

通勤・通学など公共交通機関を利用する場面でもっとも役立ちます。

体調が悪いときに席を譲ってもらいやすくなったり、優先席に座っていても不審な目で見られるストレスが軽減されたりします。

災害時の備え

地震や事故など突発的な出来事が起きたとき、パニックになったり、自力での避難が困難になったりする方にとって、周囲に助けを求めるための大切な手がかりになります。

日常の外出時

買い物や通院など日常の外出でも、急に体調が悪くなった場合に周囲の方が気づいてくれる可能性が高まります。

つけることに不安がある方へ

「ヘルプマークをつけると変な目で見られるのでは」と不安に感じる方もいます。

ヘルプマークをつけるかどうかは、ご自身の判断で決めて問題ありません。

外側につけたくない場合は、ヘルプカードだけをカバンの中に入れて携帯する方法もあります。

自分が安心できる方法で活用してください。

7. ヘルプマークを見かけたときの対応

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最後に、ヘルプマークを身に付けた方を見かけた場合にできることを紹介します。

電車やバスで見かけたら

席をお譲りください。

外見では健康に見えても、疲れやすかったり、同じ姿勢を保つことが困難だったりする方がいます。

声をかけるときは、「座りますか?」と質問形式にするよりも、「どうぞ」と声をかけるほうが相手は受け入れやすいという声があります。

駅や商業施設で見かけたら

困っているようであれば、「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけてみてください。

交通機関の事故など突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる・歩く・階段の昇降などの動作が困難な方がいます。

災害時

安全に避難するための支援をお願いします。

視覚障害者や聴覚障害者は状況把握が難しく、肢体不自由者は自力での迅速な避難が困難な場合があります。

無理なく、できる範囲で

「必ず何かしなければならない」というものではありません。
気づいたときに、できる範囲で温かく見守ること——それだけでも、ヘルプマークを身に付けている方にとって大きな安心につながります。

よくある質問(FAQ)

Q. 障害者手帳がなくてもヘルプマークはもらえますか?

A. はい、もらえます。

ヘルプマークの取得に障害者手帳や医師の診断書は原則として必要ありません。

配布窓口で「ヘルプマークが欲しい」と申し出るだけで受け取れます。

Q. ヘルプマークは購入できますか?

A. ヘルプマークは購入するものではなく、自治体の窓口で無料配布されています。

フリマサイトやネット通販で販売されているケースがありますが、東京都はヘルプマーク本体の売買を控えるよう呼びかけています。

必ず正規の配布窓口で受け取ってください。

Q. 子供や未成年でも一人でもらいに行けますか?

A. はい、一人でもらいに行けます。

保護者の同伴は必要ありません。

本人が配布窓口に行き、口頭で申し出れば受け取ることができます。

Q. ヘルプマークをなくしたら再度もらえますか?

A. 自治体によって対応が異なります。

多くの自治体では再度の配布に応じていますが、配布は原則として一人一つまでとなっています。

紛失した場合は、お住まいの自治体の窓口に相談してください。

Q. ヘルプマークの悪用が心配です

A. 東京都はヘルプマークの適正利用を呼びかけています。

ヘルプマークは自己申告制であるため、「悪用されるのではないか」「本当に必要な人が使いづらくなるのではないか」という声があります。

東京都は公式サイトで「ヘルプマークの趣旨に沿った、適正な利用をお願いします」と明記しています。

ヘルプマークを正しく使っている方が後ろめたさを感じる必要はありません。

困っている方を見かけたら、マークの有無にかかわらず温かく対応することが大切です。

Q. ヘルプマークとマタニティマークの違いは何ですか?

A. 対象と目的が異なります。

マタニティマークは妊娠中であることを周囲に知らせるためのマークで、妊婦全般が対象です。

一方、ヘルプマークは妊娠初期に限らず、障害や難病など外見からわかりにくい事情で援助が必要な方全般が対象です。

妊娠初期の方は、ヘルプマークとマタニティマークの両方を活用することもできます。

まとめ

ヘルプマークは、外見からはわからない障害や疾患を抱える方が、周囲に配慮を必要としていることを知らせるための大切なマークです。

この手続きガイドのポイントをまとめます。

  • ヘルプマークは2012年10月に東京都が作成し、現在は全47都道府県で配布されている
  • 障害者手帳や診断書は不要で、窓口に行けば口頭の申し出だけで無料でもらえる
  • 対象者は義足・内部障害・難病・精神疾患・発達障害・妊娠初期など、援助や配慮を必要としている方全般
  • 配布場所は自治体によって異なるので、お住まいの自治体のホームページで確認する
  • ヘルプカードと併用することで、万が一のときに必要な支援を具体的に伝えられる

「自分が使ってもいいのかな」と迷う方は、まずお住まいの自治体の窓口で相談してみてください。

ヘルプマークを見かけた方は、できる範囲で温かい配慮をお願いします。

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