子供が熱を出したら?仕事と看病を乗り切る休暇・病児保育活用術
朝の検温で37.5度以上。
保育園からの「お熱があるのでお迎えに来てください」の電話。
子供の発熱は突然やってきます。
「仕事はどうしよう」
「病院に連れて行くべき?」
「家で何を食べさせたらいい?」
と一度にたくさんのことが頭をよぎりますよね。
この手続きガイドでは、子供が熱を出したときにまずやるべきこと、家でのケアや過ごし方、仕事を休むときに使える制度(子の看護等休暇)、どうしても休めないときの病児保育の利用方法まで、必要な情報をまとめて解説します。
1. まずやること チェックリスト
子供の発熱に気づいたら、まずは落ち着いて以下のことを順番に確認しましょう。
- 体温を測る
37.5℃以上なら発熱です。
子どもの平熱は36.5〜37.4℃が一般的なので、普段の平熱を把握しておくことが大切です。 - 子供の状態を確認する
「ぐったりしていないか」「水分は取れるか」「食欲はあるか」をチェックします。
熱の高さだけでなく、全身の状態が重要です。 - 保育園・学校に連絡する
欠席の連絡をします。
登園・登校の再開基準もあわせて確認しておくとスムーズです。 - 職場に連絡する(休む場合)
できるだけ始業前に連絡しましょう。
休む期間の見込みと引き継ぎ事項を伝えます。 - 水分補給を始める
発熱すると体から水分が失われやすくなります。
少しずつこまめに水分を与えましょう。
2. 子供の熱は何度から病院?受診の目安
熱が出たからといって、必ずすぐに病院へ行く必要はありません。
大切なのは「熱の高さ」よりも「子供の全身の状態」です。
2-1. すぐに受診すべきケース
以下に当てはまる場合は、早めに小児科を受診してください。
- ぐったりしていて反応が鈍い
- 水分を取れない、おしっこが出ていない
- 生後3ヶ月未満で38℃以上の発熱
- けいれんを起こした
- 呼吸が苦しそう(肩で息をしている、胸がペコペコへこむ)
- 顔色が悪い(青白い、唇が紫色)
- 38.5℃以上の高熱が丸1日以上続いている
- 3日以上熱が下がらない
2-2. 翌日の受診や様子見でOKなケース
以下に当てはまる場合は、自宅で様子を見ても大丈夫です。
- 熱はあるが元気に遊んでいる
- 水分がしっかり取れている
- 食欲がある(いつもより少なくてもOK)
- おしっこが普段どおり出ている
- 機嫌がそこまで悪くない
2-3. 迷ったら#8000に電話しよう
「受診すべきか迷う」
「夜間で病院がやっていない」
というときは、#8000(小児救急電話相談)に電話しましょう。
全国共通のダイヤルで、看護師や小児科医に相談できます。
お住まいの都道府県の相談窓口に自動で転送されます。
- #8000
小児救急電話相談(全国共通)。
夜間・休日に子供の体調が心配なときに利用できます。
受付時間は都道府県によって異なります(多くは18時〜19時開始、翌朝8時まで)。 - #7119
救急安心センター(一部地域)。
救急車を呼ぶべきか判断に迷ったときに利用できます。
参考: 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(♯8000)について」
夜間・休日に診てもらえる病院の探し方
#8000で相談した結果「受診したほうがいい」と判断された場合、次に困るのが「どこに行けばいいのか」です。
夜間・休日の受診先を探す方法は以下のとおりです。
- お住まいの自治体の「休日夜間急患センター」を検索する
- 総務省消防庁の「Q助(きゅーすけ)」アプリで緊急度を判定し、近くの医療機関を検索する
- #8000で電話相談時に、近くの受診可能な病院を教えてもらう
オンライン診療という選択肢
ぐったりしている、呼吸が苦しそう、けいれんを起こしたなど緊急性が高い場合は、オンライン診療ではなく速やかに対面で受診してください。
それ以外のケースでは、スマートフォンから小児科のオンライン診療を受けられるサービスも選択肢になります。
高熱の子供を連れて外出するのが難しいときや、感染リスクを避けたいときに便利です。
事前にアプリの登録を済ませておくと、いざというとき慌てずに済みます。
3. 家でのケア - 水分・食事・お風呂・服装
自宅で看病するときの基本的なケアのポイントをまとめます。
3-1. 水分補給が最優先
発熱すると、汗や呼吸から水分が失われやすくなります。
脱水を防ぐために、水分補給を最優先にしましょう。
おすすめの飲み物
- 子ども用イオン飲料(ポカリスエット、アクエリアスなど)
- 経口補水液(OS-1)
- 母乳・ミルク(乳児の場合)
- 白湯、麦茶
- りんごジュース(薄めたもの)
経口補水液が飲みにくいときの工夫
経口補水液(OS-1)は塩分と糖分のバランスで吸収効率が設計されているため、他の飲み物で薄めたり混ぜたりすると効果が弱まることがあります。
子供が嫌がる場合は、以下の方法を試してみてください。
- 冷蔵庫で冷やすと飲みやすくなる
- ゼリータイプの経口補水液を使う
- アップル風味など味つきの経口補水液を選ぶ
- スプーンやスポイトで少量ずつ与える
- それでも飲めない場合は、かかりつけの小児科に相談する
水分の与え方
一度にたくさん飲ませるのではなく、少しずつこまめに与えるのがポイントです。
どうしても飲まない場合は、スプーンやスポイトで少量ずつ口に入れてあげてください。
3-2. 食事・食べ物は無理に食べさせなくてOK
熱があるときは食欲が落ちるのが自然です。
無理に食べさせる必要はありません。
水分が取れていれば、1〜2日食事量が少なくても大丈夫です。
食べられそうなときのおすすめ
- おかゆ、雑炊
- 煮込みうどん(柔らかめ)
- バナナ、すりおろしりんご
- ゼリー、プリン
- ヨーグルト
- 茶碗蒸し
意外かもしれませんが、熱があっても食欲がある子供は、普段と同じような食事を食べることもあります。
子供が食べたがるものを食べさせて問題ありません。
3-3. お風呂はどうする?
「熱があるときにお風呂に入れていいの?」と迷う方は多いです。
お風呂を控えたほうがいい場合
- 38.5℃以上の高熱が続いている
- ぐったりしている
- 嘔吐や下痢がある
お風呂に入れてもOKな場合
- 熱はあるが元気で水分も取れている
- 汗をたくさんかいて気持ち悪そう
入れる場合は、ぬるめのシャワー(38度前後)で手短に済ませましょう。
長湯は体力を消耗するので避けてください。
お風呂に入れないときは、温かい蒸しタオルで体を拭いてあげると、汗を流してさっぱりします。
3-4. 服装と室温の調整
子供の様子を見ながら調整するのが基本です。
- 寒がっているとき(悪寒)
毛布や厚めのパジャマで温かくしてあげましょう。 - 汗をかいているとき(熱が上がりきった状態)
薄着に着替えさせ、熱がこもらないようにしましょう。
室温は、大人が快適に感じる程度(夏場は26〜28℃、冬場は20〜22℃)に保ちます。
汗をかいたら吸水性のある肌着にこまめに着替えさせてあげてください。
4. 熱があるけど元気!家での過ごし方
子供は熱があっても驚くほど元気なことがあります。
「38度もあるのに走り回っている」
「ぐったりするどころかテンションが高い」
という経験をした方も多いのではないでしょうか。
4-1. 体に負担がかからない遊びならOK
発熱中でも、必ずしもずっと横になっている必要はありません。
体に負担がかからない程度の遊びなら問題ないと小児科医も推奨しています。
ただし、以下の点には注意しましょう。
- 走る、飛ぶなど激しい動きは控える
- 遊ぶ前と後に体温を測り、上がっていたら休ませる
- こまめに水分補給をする
- 疲れたらすぐ休めるようにする
4-2. おすすめの室内遊び(年齢別)
テレビや動画に頼りがちですが、体を使わない遊びもたくさんあります。
4-3. 動画・テレビとの付き合い方
看病中にテレビや動画をまったく見せないのは現実的ではありません。
適度な視聴は問題ないので、上手に活用しましょう。
ただし、長時間の視聴は体力を消耗させることがあります。
以下の工夫で、だらだら見続けるのを防ぎましょう。
- タイマーを設定して「ここまで見たらおしまいね」と約束する
- 見たい番組や動画をあらかじめ決めておく
- 途中で別の遊びを挟む(お絵かきタイム、おやつタイムなど)
- 親も一緒に見て話しかけると、受動的な視聴にならない
4-4. 外出はNG
熱があるのに元気だと「少しくらい外に出ても大丈夫かな」と思いがちですが、受診以外の外出は控えましょう。
理由は2つあります。
- 体がウイルスと戦っている最中なので、外出で体力を消耗すると回復が遅れる
- 他の人に感染させるリスクがある
公園やスーパーへの外出はもちろん、散歩もこの時期は我慢しましょう。
4-5. 看病中の買い物・きょうだい対応
子供の看病中に地味に困るのが、日常の買い物やきょうだいの世話です。
買い物をどうするか
- ネットスーパー・宅配サービスを活用
イオンネットスーパー、Amazonフレッシュ、コープの宅配など、当日配達可能なサービスを登録しておくと便利です。 - 置き配・玄関前配達を活用
子供が寝ているときにインターホンを鸣らさずに済みます。 - 家族・知人にスポットで依頼
近くに祝父母や頼れる人がいれば、買い物だけお願いするのも手です。
きょうだいがいる場合の工夫
きょうだいへの感染を完全に防ぐのは難しいですが、以下の工夫でリスクを減らせます。
- 食器・タオルは分ける(優先度高)
- 可能であれば寝る部屋を分ける
- 手洗い・換気をこまめに行う
- 親が一人で対応する時間ができたら、「病気の子の看病」と「きょうだいの世話」の時間を分けて対応する
5. 仕事を休むとき - 職場への連絡と使える制度
共働き家庭にとって、子供の発熱で一番頭を悩ませるのが「仕事をどうするか」ではないでしょうか。
「休むと言いづらい」「有給がもうない」といった声はSNSでも非常に多く見られます。
ここでは、職場への連絡のコツと、使える制度を紹介します。
5-1. 職場への連絡のポイント
始業前にできるだけ早く伝える
朝一番で上司や同僚に連絡しましょう。
メール・チャットでOKの職場も多いですが、できれば電話で一報入れるのが安心です。
伝えるべき3つのこと
- 休む理由(子供の発熱)
- 休みの見込み期間(「明日の状況を見て再連絡します」でもOK)
- 引き継ぎ事項(今日対応予定だったタスクとその対応者)
メール・チャットの例文
お疲れ様です。
子供が発熱し、本日は看病のためお休みをいただきたく存じます。
明日の状況を見て、改めてご連絡いたします。
本日予定していた〇〇の件は、△△さんにご対応をお願いしております。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
5-2. 子の看護等休暇(2025年4月改正で拡充)
子供の病気やけがで仕事を休むとき、法律で認められた「子の看護等休暇」という制度があります。
2025年4月の法改正で内容が拡充されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 子の看護等休暇(旧: 子の看護休暇) |
| 対象となる子の年齢 | 小学校3年生修了まで(旧: 就学前まで) |
| 取得日数 | 年5日(子が2人以上なら年10日) |
| 取得単位 | 1日単位 または 1時間単位 |
| 取得事由 | 病気・けが、予防接種・健康診断、感染症による学級閉鎖等、入園式・卒園式・入学式 |
| 勤続要件 | なし(勤続6ヶ月未満でも取得可能に) |
| 賃金 | 有給か無給かは企業の判断 |
対象となる労働者と対象外のケース
子の看護等休暇は、小学3年生修了までの子を養育する労働者が対象です(1日単位で雇用契約を結ぶ「日雇い労働者」は対象外)。
ただし、労使協定が締結されている場合、週の所定労働日数が2日以下の労働者は対象外となることがあります。
パート・契約社員でも、週3日以上の所定労働日数があれば原則として取得できます。
申出の方法
子の看護等休暇は、書面等により事業主に申し出ることで取得できます。
朝起きたら子供が発熱していた、という場面では、まず口頭(電話等)で申し出て、書面は事後に提出する形でも問題ありません。
知っておきたいポイント
「うちの会社にはその制度はない」と言われることがありますが、子の看護等休暇は育児・介護休業法で定められた法律上の制度です。
対象となる労働者であれば、会社が「制度がない」という理由で取得を断ることはできません。
もし会社から断られた場合は、「育児・介護休業法第16条の2に基づく休暇です」と伝えて、人事部門に相談してみてください。
参考: 厚生労働省「子の看護等休暇」
5-3. 有給休暇との使い分け
看護等休暇が無給の場合、有給休暇のほうが収入面では有利です。
一方で、有給は日数に限りがあるため、計画的に使い分けることが大切です。
使い分けの考え方
- 有給休暇が十分に残っている場合
有給休暇を使ったほうが給与が保障されます。 - 有給休暇が残り少ない場合
看護等休暇を活用して有給を温存しましょう。 - 長期の看病が予想される場合
まず看護等休暇(年5日分)を使い切ってから有給に切り替えるのも一つの方法です。
冬場はインフルエンザなどで兄弟に時間差で感染し、合計2週間近く休みが必要になるケースもあります。
看護等休暇と有給休暇を組み合わせて計画的に対応しましょう。
5-4. 在宅勤務(テレワーク)という選択肢
在宅勤務ができる職場であれば、完全に休まずに済む場合もあります。
ただし、看病と仕事を同時にこなすのは想像以上に大変です。
テレワーク中の看病で気をつけること
- 会議中に子供が泣いたり騒いだりする可能性を事前に伝えておく
- 午前中は看病、午後は仕事など、時間を区切る工夫をする
- 無理だと感じたら、途中から休暇に切り替える判断も大切
- 子供が寝ている時間を活用して集中的に仕事を進める
在宅だからといって「休まなくていい」わけではありません。
看病しながらの仕事は生産性が下がりやすいので、完全に休む日と在宅勤務の日を使い分けるのも良い方法です。
6. どうしても休めないとき - 病児保育・ベビーシッター
「締め切りが迫っている」「代わりがいない」など、どうしても仕事を休めない日もあるでしょう。
そんなときに利用できるのが病児保育やベビーシッターサービスです。
6-1. 病児保育とは
病児保育は、病気で通常の保育園・幼稚園に通えない子供を一時的に預かる自治体の子育て支援事業です。
看護師や保育士が常駐する施設で、安心して預けることができます。
「病児保育」と「病後児保育」の違い
- 病児保育
発熱や感染症の最中でも預けられる施設です。 - 病後児保育
病気の回復期にある子供を預ける施設です。
熱が下がったけれどまだ保育園には行けない、という段階で利用します。
6-2. 利用方法と注意点
利用の流れ
- 事前登録をする(毎年度の更新が必要な自治体が多い)
- 子供の体調が悪くなったら、空き状況を確認して予約する
- かかりつけ医を受診し、診療情報提供書(連絡票)を書いてもらう
※医師が病児保育施設向けに、子供の体調や必要なケアを記載する書類です - 当日、必要書類と着替え・食事などを持参して預ける
料金の目安
自治体によって異なりますが、1日あたり2,000円程度が目安です。
生活保護世帯や非課税世帯は減額・免除される場合があります。
注意点
- 事前登録が必須
いざというときに慌てないよう、元気なうちに登録を済ませておきましょう。 - 当日の予約が取りにくい
定員が限られているため、朝一番で連絡してもすでに満員ということがあります。 複数の施設を把握しておくのがおすすめです。 - 小児科の受診が前提
連絡票の取得にかかりつけ医の受診が必要な場合が多いです。
朝イチの受診が必要になるので、スケジュールに余裕を持ちましょう。
6-3. 病児保育シッター
施設型の病児保育に加えて、自宅に来てくれる病児保育シッターというサービスもあります。
メリット
- 自宅で預けられるので、子供のストレスが少ない
- 他の病気をもらうリスクがない
- 施設の定員を気にしなくてよい
サービスの探し方と助成制度
- 「病児保育シッター」「病児対応ベビーシッター」などで検索すると、お住まいの地域で利用できるサービスが見つかります
- 東京都では「ベビーシッター利用支援事業」として年144時間分の助成あり
料金は施設型よりも高めですが、自治体の助成を利用すれば負担を抑えられます。
お住まいの自治体の助成制度を確認してみてください。
6-4. お住まいの地域の病児保育を調べよう
病児保育の施設や利用方法は自治体によって異なります。
以下から、お住まいの地域の病児保育情報を調べることができます。
6-5. 事前準備チェックリスト
上記のとおり、病児保育は事前登録や医師の連絡票など準備が必要です。
子供が元気なうちに、以下を済ませておきましょう。
- 自治体の病児保育施設を調べる
- 事前登録を行う(2〜3か所に登録しておくと安心)
- かかりつけ医に「病児保育の連絡票を書いてもらえるか」確認しておく
- 持ち物リスト(着替え、お弁当、薬など)を把握する
- 病児保育シッターのサービスも調べておく
7. 熱が下がったら - 回復から復帰までの目安
熱が下がるとつい「もう大丈夫」と思いがちですが、回復にはもう少し時間が必要です。
7-1. 解熱後は丸1日様子を見る
解熱剤を使わずに平熱が丸1日続くことが、回復の目安です。
解熱後すぐに登園・登校させると、ぶり返したり他の子にうつしてしまう可能性があります。
7-2. 保育園・学校の登園再開の目安
一般的な目安は以下のとおりです。
- 普通の風邪
解熱後24時間以上経過し、全身状態が良ければ登園OK - インフルエンザ
発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)が経過するまで出席停止 - 新型コロナウイルス
発症後5日かつ症状軽快後1日が経過するまで - その他の感染症
保育園・学校から指示される出席停止期間に従う
保育園によっては「登園許可証」や「意見書」の提出が求められることがあります。
かかりつけ医に確認しておきましょう。
7-3. 回復期の過ごし方
- 食欲が戻ってきたら普段の食事に少しずつ戻す
- 久しぶりの外出は短時間から
- 睡眠をしっかり取る
- 感染症の場合は、家族への感染予防を引き続き行う
8. よくある質問(FAQ)
Q. 兄弟にうつさないためにはどうすればいい?
A. 完全に防ぐのは難しいですが、できる範囲で対策しましょう。
同じ家で過ごしている以上、完全な隔離は難しいのが現実です。
以下の対策を取ることで、感染のリスクを下げられます。
- 食器やタオルを共有しない
- こまめに手洗いをする(看病する大人も含めて)
- 可能であれば寝る部屋を分ける
- 換気をこまめに行う
- マスクの着用(2歳以上で嫌がらなければ)
Q. 解熱剤はいつ使えばいい?
A. 38.5℃以上でつらそうにしているときが目安です。
解熱剤は熱を下げて楽にするための薬であり、病気を治す薬ではありません。
熱が高くても元気に遊んでいる場合は、無理に使う必要はありません。
38.5℃以上でぐったりしている、眠れないといった場合に使いましょう。
かかりつけ医から処方された解熱剤(アセトアミノフェン)を用法・用量を守って使用してください。
Q. 子供の看病で自分も体調を崩しそう。予防法は?
A. 手洗い・マスク・睡眠確保の3つが基本です。
子供の看病をしていると、高い確率で自分にも感染します。
「子供からもらった風邪が一番つらい」という声は非常に多いです。
- こまめに手洗い・うがいをする
- 看病中はできるだけマスクをする
- 子供が寝ている間に自分も休む
- 栄養のある食事をしっかり取る
- 夫婦で交代して看病する(一人に負担を集中させない)
Q. 何日も熱が続くときはどうすればいい?
A. 3日以上熱が続く場合は、かかりつけ医を再受診してください。
一般的な風邪であれば、2〜3日で熱は下がり始めます。
3日以上高熱が続く場合は、風邪以外の原因(中耳炎、肺炎、尿路感染症など)が隠れている可能性があります。
最初に受診した病院で改善しなければ、再受診して経過を伝えてください。
必要に応じて血液検査やレントゲンなどの追加検査を受けられます。
Q. 看護休暇を使いたいけど会社に嫌な顔をされそう。どうすればいい?
A. 対象となる労働者であれば、法律に基づいて申し出ることができます。
子の看護等休暇は育児・介護休業法で定められた制度であり、対象となる労働者からの申出を会社が拒否することはできません。
とはいえ、職場の雰囲気が気になるのは当然のことです。
以下の方法でスムーズに取得しましょう。
- 事前に就業規則で看護休暇の規定を確認しておく
- 直属の上司だけでなく、人事部門にも申請する
- 引き継ぎをしっかり行い、周囲への負担を最小限にする
- 同じ悩みを持つ同僚と情報共有する
どうしても困った場合は、厚生労働省の総合労働相談コーナーに相談できます。
まとめ
子供の急な発熱は、誰にとっても慌てる出来事です。
しかし、事前に知識と準備があれば、落ち着いて対応できます。
この手続きガイドのポイントを振り返りましょう。
- 受診の判断は「熱の高さ」より「全身の状態」
ぐったりしている、水分が取れないなら早めに受診。
元気なら自宅で様子を見てOKです。
迷ったら#8000(小児救急電話相談)に電話しましょう。 - 家でのケアは水分補給が最優先
イオン飲料や経口補水液を少しずつこまめに。
食事は無理に食べさせず、子供が食べたいものでOKです。 - 熱があっても元気なら、体に負担のない遊びはOK
お絵かき、折り紙、絵本の読み聞かせなど、年齢に合った室内遊びで過ごしましょう。 - 仕事を休むときは「子の看護等休暇」を活用
2025年4月の法改正で対象が小学校3年生修了までに拡大されました。
法律上の権利なので、遠慮なく申請できます。 - 病児保育は元気なうちに事前登録を
いざというときに慌てないよう、お住まいの自治体の病児保育施設を調べて登録しておきましょう。
子供の発熱は何度経験しても不安なものですが、一つひとつ対処していけば大丈夫です。
困ったときはこの手続きガイドを見返して、必要な対応を確認してください。
