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ETC使えなくなる?2030年問題の対象確認と買い替え手続き

ETC使えなくなる?2030年問題の対象確認と買い替え手続き
最終更新:2026年5月26日

「自分のETC車載器、まだ使えるのかな…」
「あと数年で使えなくなるって本当?」
「100万円の罰金って聞いたけど大丈夫?」
——SNSやニュースでこうした声が増えています。

結論からいうと、古いETC車載器の一部は最長で2030年頃までに使えなくなる可能性があります。

ただし全員が今すぐ買い替える必要はありません。

この手続きガイドでは、いわゆるETC 2030年問題と2022年問題を正しく整理し、自分の車載器が対象かどうかの確認方法から、対象だった場合の買い替え手続きと費用までをわかりやすく解説します。

1. ETCが使えなくなる?「2022年問題」と「2030年問題」とは

ETC車載器が使えなくなる問題には、2つの異なる原因があります。

混同されがちですが、対象機種も影響も大きく異なるため、まずは両者の違いを正確に理解しましょう。

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1-1. ETC2022年問題(旧スプリアス規格)

2005年の電波法改正により、不要な電波(スプリアス)の許容値が厳格化されました。

これにより、2007年以前の旧スプリアス規格で製造されたETC車載器は、本来2022年12月以降に使用すると電波法違反となるはずでした。

しかし、新型コロナウイルスの影響で移行が遅れたため、2021年8月に総務省令が改正され、移行期限は「当分の間」延長されています。

2022年問題のポイント

対象は2007年以前の旧スプリアス規格の車載器のみで、該当する機種はごく一部です。
また、旧スプリアス規格の車載器でもETCレーンの通過自体は可能ですが、法律上は違法となります。

1-2. ETC2030年問題(セキュリティ規格変更)

こちらがより多くのドライバーに影響する問題です。

国土交通省は、ETCの決済情報を将来にわたり保護するため、セキュリティ規格の変更を予定しています。

旧セキュリティ規格のETC車載器は、規格変更後にETCレーンを通過できなくなります

具体的な変更時期は未定ですが、旧セキュリティ規格に問題が発生しなければ最長で2030年頃までとされています。

2022年問題との最大の違い

2022年問題ではETCレーンの通過自体は可能でしたが、2030年問題ではゲートが物理的に開かなくなります
高速道路の入口でゲートが開かず立ち往生する危険があるため、対象機種の場合は早めの対応が必要です。

1-3. 2つの問題の違いを整理

項目2022年問題2030年問題
原因電波法改正(旧スプリアス規格)セキュリティ規格変更
対象機種2007年以前の一部機種(限定的)旧セキュリティ規格の車載器(広範囲)
期限「当分の間」延長中最長2030年頃まで
ETCレーン通過通過可能(法的には違法)通過不可(ゲートが開かない)
確認方法型式番号でメーカーサイトを確認車載器管理番号の1桁目

2. 自分のETC車載器が対象か確認する方法

「自分の車載器は大丈夫なのか」を確認するのが最優先です。

以下の方法で、お手持ちのETC車載器が新・旧どちらのセキュリティ規格かをチェックしましょう。

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2-1. 車載器管理番号の1桁目で確認する(最も確実)

ETC車載器には19桁の車載器管理番号が割り振られています。

この番号の1桁目を見れば、対象かどうかがすぐに分かります。

  • 1桁目が「1」
    新セキュリティ規格対応
    そのまま使い続けられます
  • 1桁目が「0」
    旧セキュリティ規格
    2030年頃までに買い替えが必要です

車載器管理番号はどこに書いてある?

車載器管理番号は、以下のいずれかに記載されています。

  • ETC車載器のセットアップ申込書・証明書
  • 車載器の取扱説明書
  • 車載器本体に貼られたラベル(シール)
車載器本体が見えにくい場所にある場合

助手席のグローブボックス内や、ハンドル下に埋め込まれているタイプもあります。
スマートフォンで写真を撮影すると、狭い場所でも番号を確認しやすくなります。

2-2. 車載器本体の表示で確認する

車載器管理番号以外にも、本体に表示されたロゴやマークから判別できる場合があります。

ただし、車載器の型式によっては識別マークが描かれていないものもあるため、車載器管理番号での確認が最も確実です。

確認が難しい場合は、購入した販売店またはセットアップ店に相談してください。

2-3. 確認できない場合の問い合わせ先

管理番号が分からない場合や、確認方法に不安がある場合は、以下に問い合わせてください。

3. 対象だった場合の対処法〜買い替えの手順

車載器管理番号の1桁目が「0」だった場合、新しいETC車載器への買い替えが必要です。

以下の3ステップで対応しましょう。

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3-1. STEP1: 新しいETC車載器を選ぶ

現在販売されているETC車載器はすべて新セキュリティ規格に対応しています。

そのため、新品を購入すれば2030年問題は解消されます。

選ぶ際のポイントは、ETC(1.0)とETC2.0のどちらにするかです。

ETC2.0は必須ではありません

2030年問題を解決するだけなら、新セキュリティ対応のETC(1.0)車載器で十分です。
ETC2.0のメリットが必要な方のみETC2.0を選びましょう。
詳しくは「5. ETC2.0に買い替えるべき?ETCとの違いとメリット」で解説します。

3-2. STEP2: 購入する

ETC車載器は以下の場所で購入できます。

  • カー用品店(オートバックス、イエローハット等)
    購入から取付・セットアップまで一括で対応してもらえる
  • カーディーラー
    車検や点検のタイミングで依頼しやすい
  • ネット通販(Amazon、楽天等)
    本体が安く買える場合があるが、セットアップは別途店舗に持ち込む必要あり

3-3. STEP3: 取付・セットアップを依頼する

ETC車載器は、購入後にセットアップ(車両情報の登録)が必要です。

セットアップとは、車載器に車両のナンバープレート情報や車種区分を書き込む作業で、ORSE(一般財団法人道路システム高度化推進機構)に登録されたセットアップ店でのみ実施できます。

セットアップは自分ではできません

ETC車載器を自分で取り付けることは可能ですが、セットアップは暗号処理を伴うため必ず登録店で行う必要があります。
セットアップなしでETCレーンを通過すると、正常に通信できず開閉バーが開きません。

セットアップ時に必要な持ち物

セットアップ店に行く際は、以下を持参してください。

  • 新しいETC車載器(店舗で購入する場合は不要)
  • 車検証(自動車検査証)
  • 本人確認書類(運転免許証など)

お住まいの地域のセットアップ登録店は、以下から探せます。

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4. ETC車載器の買い替えにかかる費用

ETC車載器の買い替えに必要な費用の目安をまとめます。

4-1. 費用の内訳

項目ETC(1.0)ETC2.0
車載器本体5,000〜10,000円10,000〜25,000円
セットアップ料金約3,000円約3,000円
取付工賃5,000〜10,000円5,000〜10,000円
合計目安13,000〜23,000円18,000〜38,000円

4-2. 費用を抑えるコツ

  • ネット通販で本体を安く購入し、セットアップのみ店舗に持ち込む
    持ち込みセットアップ対応の店舗を事前に確認しましょう
  • 車検のタイミングに合わせる
    ディーラーや整備工場で車検と同時に依頼すると、工賃が割引になる場合があります
  • カー用品店のキャンペーンを活用
    ETC車載器の購入助成キャンペーンが実施されることがあります
  • 自分で取り付ける
    シガーソケットタイプなど、配線不要のモデルを選べば取付工賃を節約できます

5. ETC2.0に買い替えるべき?ETCとの違いとメリット

「どうせ買い替えるならETC2.0にした方がいい?」と迷う方も多いでしょう。

結論として、2030年問題を解決するだけならETC2.0は必須ではありません

新セキュリティ規格に対応したETC(1.0)車載器でも、2030年以降も問題なく使い続けられます。

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5-1. ETC2.0のメリット

ETC2.0には以下のような追加機能があります。

  • 高速道路の割引
    圏央道などの一部区間でETC2.0割引が適用される
  • 渋滞回避ルートへの誘導
    広域の道路交通情報を受信し、カーナビと連動して迂回ルートを案内
  • 道の駅への一時退出(ETC2.0限定)
    高速道路を一時退出して道の駅に立ち寄り、再び同じ料金で走行を続けられる(対象区間限定)

5-2. ETC2.0をおすすめする人

  • 圏央道や新湘南バイパスなどのETC2.0割引区間を頻繁に利用する人
  • 高速道路を使った長距離ドライブが多い人
  • カーナビと連動した渋滞回避情報を活用したい人

逆に、月に数回の高速利用短距離の通勤利用がメインであれば、ETC(1.0)の新規格対応モデルで十分です。

6. よくある質問(FAQ)

Q. いつまでに買い替えればいいですか?

A. 具体的な期限日は未定ですが、2030年頃が目安です。

ETC総合情報ポータルサイトによると、旧セキュリティ規格に問題が発生しなければ最長で2030年頃までとされています。

ただし、問題が発生した場合は前倒しになる可能性もあるため、確認して対象であれば早めの対応がおすすめです。

品薄になる前に計画的に買い替えましょう。

Q. 旧規格のまま使い続けると罰金があるのですか?

A. 2030年問題(セキュリティ規格変更)の場合、罰金ではなくゲートが開かなくなります。

SNSでは「100万円の罰金」が話題になっていますが、これは2022年問題(旧スプリアス規格)の電波法違反に対する罰則です。

2030年問題では、旧セキュリティ規格の車載器は規格変更後にETCシステムと通信ができなくなるため、そもそもゲートが開きません。

そのため、旧規格のままでは高速道路のETCレーンが利用できなくなります。

また、ETC専用料金所やスマートICでは一般レーンが設置されていないため、ETCが使えないと利用そのものができません。

誤って進入した場合は「サポート」レーンで係員の対応を受ける必要があります。

Q. バイクのETC車載器も対象ですか?

A. はい、バイク用(二輪車用)のETC車載器も同じセキュリティ規格の問題が適用されます。

確認方法も同じで、車載器管理番号の1桁目を確認してください。

バイク用は四輪用と比べて機種が限られるため、早めに情報を確認しておくと安心です。

Q. 近いうちに車を買い替える予定ですが、今ETC車載器を変える必要はありますか?

A. 車の買い替えが近いなら、新しい車に合わせてETC車載器も新調するのが効率的です。

新車購入時にディーラーでETC車載器の取付を依頼すれば、最初から新セキュリティ対応のモデルが装着されます。

現在の車で旧規格のまましばらく乗り続ける場合は、念のため期限を意識しておきましょう。

Q. ETC車載器の買い替えキャンペーンや補助金はありますか?

A. 時期や地域によって助成キャンペーンが実施される場合があります。

過去にはNEXCO各社やカー用品店がETC車載器の購入助成キャンペーンを実施した実績があります。

最新のキャンペーン情報は、ETC総合情報ポータルサイトやカー用品店の店頭で確認してください。

まとめ

ETCの「2030年問題」は、旧セキュリティ規格の車載器が最長2030年頃までに使えなくなる問題です。

対象の場合はゲートが物理的に開かなくなるため、早めの確認と対応が重要です。

以下のチェックリストで対応を進めましょう。

  • 車載器管理番号の1桁目を確認した(「0」なら旧規格)
  • 旧規格だった場合、買い替えるETC車載器を選んだ(ETC1.0新規格 or ETC2.0)
  • セットアップ店を確認した
  • 取付・セットアップの予約をした

2030年の期限が迫ると車載器の品薄や工事の混雑が予想されます。

余裕をもって計画的に対応することをおすすめします。

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