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御見舞御礼とは?亡くなった場合ののし・品物・香典返しとの違い

御見舞御礼とは?亡くなった場合ののし・品物・香典返しとの違い
最終更新:2026年2月10日

家族が入院中にお見舞いをいただいたものの、闘病の甲斐なく亡くなってしまった場合、「お見舞いのお返しはどうすればいいのだろう」と悩む方は少なくありません。

通常、お見舞いのお返しは退院後に「快気祝い」として贈りますが、亡くなった場合は快気祝いを贈ることができません。

このような場合は「御見舞御礼」として、弔事の形式でお返しをするのが一般的です。

また、葬儀で香典もいただいている場合、香典返しと御見舞御礼を別々にすべきか、一緒にまとめてよいのかも判断に迷うポイントです。

この手続きガイドでは、御見舞御礼の基本マナーから、のし・水引の書き方、香典返しとの違い、品物の選び方、挨拶状の文例まで、必要な情報をまとめて解説します。

1. 御見舞御礼(お見舞い返し)とは?快気祝いとの違い

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1-1. 御見舞御礼の意味

「御見舞御礼」とは、入院中にお見舞いをいただいた方へ感謝を伝えるためのお返しのうち、お見舞いをもらった本人が亡くなってしまった場合に遺族が贈るものです。

亡くなった場合のお見舞い返しとして、一般的に広く行われています。

本来、お見舞いのお返しは退院後に「快気祝い」や「快気内祝い」として贈ります。

しかし、残念ながら回復せずに亡くなった場合は、「快気(回復)」という状況にはありません。

そのため、「快気祝い」ではなく「御見舞御礼」という形でお返しをします。

1-2. 快気祝いとの違い

御見舞御礼と快気祝いは、どちらもお見舞いに対するお返しですが、状況によって使い分けます。

項目快気祝い御見舞御礼
贈る状況本人が回復・退院した場合本人が亡くなった場合
意味回復の報告と感謝生前のお見舞いへの感謝
水引紅白の結び切り黒白(または黄白)の結び切り
包装慶事包装弔事包装
贈る人本人遺族(喪主など)

快気祝いについて詳しくは、以下の手続きガイドで解説しています。

1-3. お返しは必ず贈らなければならない?

結論から言うと、御見舞御礼は必ず贈らなければならないものではありません

「お見舞いは故人に向けられたものであり、亡くなった以上お返しは不要」という考え方もあります。

また、葬儀で香典をいただいていれば、香典返しの中にお見舞いへの感謝の気持ちを含めるという方法もあります。

ただし、いただいたご厚意をそのままにしておくのが気になる場合は、「御見舞御礼」として品物を贈ることで、丁寧に感謝を伝えることができます。

特に以下のような場合は、御見舞御礼を贈ることをおすすめします。

  • お見舞いの金額が高額だった場合
  • お見舞いをいただいた方が葬儀に参列しなかった場合(香典返しの機会がない)
  • 故人と特に親しかった方からお見舞いをいただいた場合

2. 御見舞御礼と香典返しの関係

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お見舞いをいただいた方は、多くの場合、葬儀にも参列して香典を包んでいます。

つまり、同じ方からお見舞いと香典の両方をいただくケースが多いのです。

この場合、お返しの方法は大きく分けて2つのパターンがあります。

2-1. パターン1: 別々に贈る

お見舞いのお返し(御見舞御礼)と香典返しを、それぞれ別の品物として用意する方法です。

より丁寧な対応とされています。

贈り方

  • お見舞いの金額に応じた品物
    → 表書き「御見舞御礼
  • 香典の金額に応じた品物
    → 表書き「」(または「満中陰志」)
  • 忌明け後に2品を同時に送付する

金額の目安

それぞれいただいた金額の1/3〜半額程度の品物を用意します。

いただいた金額御見舞御礼の品物香典返しの品物
お見舞い 5,000円 / 香典 10,000円1,500〜2,500円3,000〜5,000円
お見舞い 10,000円 / 香典 10,000円3,000〜5,000円3,000〜5,000円
お見舞い 10,000円 / 香典 30,000円3,000〜5,000円10,000〜15,000円

2-2. パターン2: まとめて贈る

お見舞いと香典の合計金額に対して、1つの品物でまとめてお返しする方法です。

負担が少なく、受け取る側もわかりやすいという利点があります。

贈り方

  • お見舞いと香典の合計額の1/3〜半額程度の品物を用意
  • 表書きは「」に統一(香典返しの形式)
  • お礼状でお見舞いへの感謝の一文も添える

金額の目安

いただいた金額の合計お返しの品物
15,000円(お見舞い5,000円+香典10,000円)5,000〜7,500円
20,000円(お見舞い10,000円+香典10,000円)7,000〜10,000円
40,000円(お見舞い10,000円+香典30,000円)13,000〜20,000円

2-3. どちらを選べばよい?

どちらの方法もマナーとして問題ありません。

迷った場合は、以下を参考にしてください。

  • 別々に贈る方が丁寧
    お見舞いと香典は意味合いが異なるため、それぞれに対して個別にお返しをする方が、より丁寧な対応になります。

  • まとめて贈っても失礼にはならない
    遺族にとって負担の多い時期ですので、まとめてお返しをしても全く問題ありません。
    お礼状でお見舞いへの感謝も伝えれば、気持ちは十分に届きます。

  • お見舞いだけで香典がない方には「御見舞御礼」のみを贈る
    葬儀に参列しなかった方など、お見舞いのみいただいた方には、忌明け後に「御見舞御礼」として品物をお贈りしましょう。

香典返しの詳しいマナーや贈り方については、以下の手続きガイドで解説しています。

3. 亡くなった場合に御見舞御礼を贈るタイミング

3-1. 忌明け後(四十九日法要後)が一般的

御見舞御礼を贈る時期は、四十九日法要を終えた後(忌明け後)が一般的です。

忌明けは、故人の魂が旅立ち、遺族が日常を取り戻す節目とされています。

このタイミングでお返しをすることで、受け取る側にも落ち着いた印象を与えます。

香典返しと同時期に贈るのが自然で、別々に贈る場合でもまとめて贈る場合でも、忌明け後に一度にまとめて配送するのが一般的です。

3-2. 宗教別のタイミング

宗教忌明けの目安
仏式四十九日法要後
神式五十日祭後
キリスト教(カトリック)追悼ミサ(30日目頃)後
キリスト教(プロテスタント)召天記念日(1ヶ月後)後

3-3. 忌明け前に贈りたい場合

事情により忌明けを待たずにお返しをしたい場合もあるかもしれません。

その場合は、先に御見舞御礼のみを送ることも可能ですが、お礼状にその旨を丁寧に書き添えましょう

四十九日法要について詳しくは、以下の手続きガイドで解説しています。

4. のし(掛け紙)・水引・表書きの書き方

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御見舞御礼は弔事にあたるため、慶事とは異なる掛け紙を使用します。

弔事では熨斗(のし)飾りをつけないため、正式には「のし紙」ではなく「掛け紙(かけがみ)」と呼びます。

一般的に「のし紙」と総称されることも多いですが、ギフトショップで注文する際などは「弔事用の掛け紙」と伝えるとスムーズです。

間違えやすいポイントを押さえておきましょう。

4-1. 表書き

表書きは、掛け紙の上部中央に記載します。

亡くなった場合の表書きには、以下のいずれかを使います。

表書き使用場面
御見舞御礼最も一般的。お見舞いへの感謝を伝える
香典返しと共通で使える。まとめて贈る場合にも便利
生前見舞志「生前」を明示したい場合に使用

迷った場合は「御見舞御礼」を選べば間違いありません。

4-2. 水引と包装

亡くなった場合の御見舞御礼では、弔事用の水引と包装を使います。

  • 水引の色

    • 一般的:
      白黒の結び切り(宗教を問わず使える)
    • 関西〜西日本・北陸地方:
      白黄の結び切りが使われることもある
    • 神式:
      双白(白白)の結び切りを使う場合もある
    • 地域や宗教によって異なるため、地元の慣習や葬儀社に確認するのが確実
  • 水引の結び方
    結び切り」を使います。
    これは「二度と繰り返さない」という意味が込められており、弔事にふさわしい結び方です。

  • のし(熨斗飾り)
    弔事ではのし飾りはつけません
    慶事用ののし紙にはあわびを模した飾り(のし)が印刷されていますが、弔事用の掛け紙にはありません。

  • 包装紙
    弔事用の落ち着いたデザインの包装紙を使用します。

紅白の水引を使わないように注意

快気祝い(回復時)では紅白の結び切りを使いますが、亡くなった場合には絶対に紅白は使いません

間違えやすいポイントですので注意してください。

4-3. 名前の書き方

掛け紙の下部中央に、喪主の姓(例: 山田)を記載します。
「○○家」とする場合もあります。

楷書で丁寧に手書きするか、印刷でも問題ありません。

4-4. 内のし・外のしの選び方

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  • 内のし(おすすめ)
    品物に掛け紙をかけ、その上から包装紙で包む方法。
    控えめな印象を与えるため、弔事では内のしが好まれます。

  • 外のし
    包装紙の上から掛け紙をかける方法。
    手渡しで相手にすぐ内容がわかるようにしたい場合に使います。

配送で送る場合は内のし、手渡しする場合は外のしが一般的です。

迷った場合は内のしを選びましょう。

5. 金額の相場と品物の選び方

5-1. 金額の相場

御見舞御礼の金額は、いただいたお見舞いの1/3〜半額(半返し)程度が目安です。

いただいたお見舞い金額お返しの金額目安
3,000円1,000〜1,500円
5,000円1,500〜2,500円
10,000円3,000〜5,000円
30,000円10,000〜15,000円

高額のお見舞いをいただいた場合は、相場にこだわりすぎず、感謝の気持ちが伝わる範囲で無理のない品物を選べば問題ありません。

5-2. おすすめの品物

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御見舞御礼の品物は、手元に残らない「消えもの」が基本です。

弔事のお返しとして、以下のような品物が定番です。

  • 食品

    • 和菓子(まんじゅう、羊羹、最中など)
    • 洋菓子(クッキー、フィナンシェ、焼き菓子セットなど)
    • お茶(日本茶、ほうじ茶など)
    • 海苔
    • コーヒー・紅茶セット
  • 日用品

    • タオル(今治タオルなど落ち着いたデザインのもの)
    • 洗剤・石鹸
  • カタログギフト
    相手に好きなものを選んでもらえるため、特に金額が高い場合や、相手の好みがわからない場合に便利です。

5-3. 避けるべき品物

  • 形に残るもの
    食器や置物など、手元に残り続ける品物は避けましょう。

  • 華やかすぎるもの
    弔事のお返しなので、派手なデザインや色の品物は不適切です。

  • 商品券・現金(賛否あり)
    便利ではありますが、金額が直接わかるため、避ける方が無難とされています。
    ただし、地域の慣習や相手との関係性によっては問題ない場合もあります。

6. 挨拶状(お礼状)の書き方と文例

御見舞御礼の品物に添える挨拶状は、遺族の感謝の気持ちを伝える大切なものです。

特に訃報をまだお知らせしていない方には、挨拶状でさりげなくお伝えする役割もあります。

6-1. 挨拶状に含める内容

  1. お見舞いをいただいたことへのお礼
  2. 亡くなったことの報告(まだ伝えていない方向け)
  3. 故人が生前喜んでいたこと・感謝の言葉
  4. 品物を受け取ってほしい旨
  5. 今後の変わらぬお付き合いのお願い

6-2. 御見舞御礼の挨拶状文例(別で贈る場合)

御見舞御礼を香典返しとは別に贈る場合の文例です。

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拝啓

このたびは 亡き[続柄または故人名]の入院に際しまして
ご丁重なるお見舞いを賜り 誠にありがとうございました

懸命の看病もむなしく[月日]に永眠いたしましたが
生前賜りましたあたたかいお心遣いに
故人もさぞかし喜んでいたことと存じます

ここに故人に代わりまして 生前のご厚情に深く感謝申し上げますとともに
ささやかではございますが 心ばかりの品をお贈りいたします
何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます

敬具

6-3. 香典返しと一緒に贈る場合の挨拶状文例

香典返しにお見舞いへの感謝も含める場合の文例です。

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拝啓

先般 亡き[続柄または故人名]の葬儀に際しましては
ご多忙中にもかかわらずご会葬賜り また過分なるご厚志を頂戴し
厚く御礼申し上げます

また 入院中にはお心のこもったお見舞いをいただき
重ねて深く感謝申し上げます

おかげさまで 四十九日の法要を滞りなく相営むことができました
つきましては 供養のしるしに心ばかりの品をお届けいたしますので
何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます

敬具

6-4. 挨拶状のポイント

  • 句読点は打たないのが弔事の慣例です(文例のように句点なしで記載)
  • 拝啓」「敬具」を使う丁寧な形式が一般的
  • 必要に応じて時候の挨拶を冒頭に入れてもよい
  • 故人との関係によって文面を調整してください

7. よくある質問

Q. お見舞いを現金でそのままお返ししてもいい?

A. いただいたお見舞いを封筒のまま返却するのは大変失礼な行為です。

相手のご厚意を無にすることになりますので、必ず品物に替えてお返ししましょう。

Q. 訃報をまだ知らない方にはどう対応すればいい?

A. 忌明け後に御見舞御礼の品物を送る際、お礼状の中でさりげなく亡くなったことをお伝えするのが丁寧です。

訃報の報告を主目的にするのではなく、お見舞いへの感謝を中心としつつ、経緯を添える形が望ましいです。

Q. 病院や施設関係者にお礼をしたい場合は?

A. 病院や介護施設の関係者へのお礼は、御見舞御礼とは別に「御礼」として贈ります。

この場合、弔事包装にはせず、白い無地の短冊に「御礼」と書いて贈るのが一般的です。

ただし、近年は多くの医療機関で金品の受け取りを辞退するケースが増えています

特に現金や商品券は受け取りを断られることが多いため、どうしてもお礼をしたい場合は、個包装のお菓子など負担の少ない品物を選ぶとよいでしょう。

贈る前に、病院の受付や看護師に確認しておくことをおすすめします。

Q. お見舞いをいただいた方が葬儀に来なかった場合は?

A. お見舞いのみをいただいて葬儀には参列されなかった方には、忌明け後に「御見舞御礼」として品物を送ります。

この場合、挨拶状には葬儀に関する記述はせず、お見舞いへの感謝と、亡くなったことのご報告を中心に記載します。

Q. 香典なしでお見舞いだけいただいた方へのお返しは?

A. 香典をいただいていない場合は、香典返しは不要です。

忌明け後に「御見舞御礼」としてお返しの品物を贈りましょう。

金額はいただいたお見舞いの1/3〜半額が目安です。

Q. 地域によってしきたりが違うと聞いたが?

A. 水引の色(黒白か黄白か)や表書きの文言は、地域や宗教によって異なる場合があります。

不安な場合は、地元の葬儀社やギフトショップに相談すると安心です。

まとめ

御見舞御礼は、お見舞いをいただいた家族が亡くなった場合に、遺族が感謝の気持ちを込めて贈るお返しです。 以下のチェックリストで、準備すべきことを確認しましょう。

  • お見舞いをいただいた方と金額のリストを作成する
  • 香典もいただいているか確認し、別々に贈るかまとめて贈るか決める
  • 品物を選ぶ(消えものが基本、1/3〜半額が相場)
  • 掛け紙を準備する(表書き「御見舞御礼」、黒白または黄白の結び切り)
  • 挨拶状を作成する(お見舞いへの感謝、故人の報告を含む)
  • 忌明け後(四十九日法要後)に送付する

悲しみの中での準備は大変ですが、一つひとつ進めていけば大丈夫です。

不明点があれば、葬儀社やギフトショップに相談することもできます。

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