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結婚で印鑑はどうする?実印・銀行印の変更手続きと選び方

結婚で印鑑はどうする?実印・銀行印の変更手続きと選び方
最終更新:2026年5月22日

「結婚して名字が変わったら、印鑑ってどうすればいいの?」
「実印や銀行印は新しく作り直さなきゃダメ?」
「何本用意すればいいか分からない…」
——こんな疑問を抱えていませんか?

実は、結婚で姓が変わると印鑑登録(実印)は自動的に失効します。

この手続きガイドでは、改姓にともなう印鑑の変更手続きを、実印・銀行印・認印それぞれについて詳しく解説します。

印鑑を作るベストなタイミングや、名前だけで作るかフルネームにするかの判断基準もまとめました。

1. 結婚で姓が変わったら印鑑はどうなる?

1-1. 印鑑登録(実印)は自動的に失効する

婚姻届を提出して住民票の姓が変わると、旧姓を含む印鑑の登録は自動的に廃止されます。

これは多くの自治体で共通のルールです。

自治体によっては、改姓後に「印鑑登録抹消通知」が届くこともあります。

重要

印鑑登録は住民票の氏名と連動しています。
姓が変わると旧姓の印鑑登録は届出をしなくても自動的に失効します。
新姓で印鑑証明書が必要になったら、新しい印鑑で改めて登録手続きが必要です。

ただし、名前(下の名前)のみで印鑑登録していた場合は、姓が変わっても印鑑登録は継続されます。

1-2. 銀行印も変更が必要

旧姓で届け出ている銀行印は、口座の名義変更にあわせて新しい印鑑への改印手続きが必要です。

名義変更をせずに放置すると、窓口での手続き時に旧姓の印鑑を求められ、持っていない場合は追加の手続きが発生することがあります。

ネット銀行や印鑑レス口座の場合

ネット銀行の口座は印鑑が不要なケースがほとんどです。
また、都市銀行でも印鑑レスで開設した口座は改印手続きが不要な場合があります。
ご自身の口座が印鑑登録済みかどうか、事前に確認しておきましょう。

1-3. 認印はそのまま使えることも

認印は役所や銀行に届け出るものではないため、旧姓の認印がすぐに使えなくなるわけではありません。

ただし、日常の書類や宅配の受け取りなどで新姓の認印が必要になる場面は多いため、早めに用意しておくのがおすすめです。

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2. 実印・銀行印・認印 — 3つの印鑑の違い

印鑑には主に3つの種類があり、それぞれ役割や登録先が異なります。

種類用途登録先改姓時の対応
実印不動産の登記、ローン契約、遺産相続など市区町村(印鑑登録)旧姓の印鑑登録は自動失効。新姓で再登録が必要
銀行印銀行口座の届出印各金融機関窓口で改印届を提出
認印日常の書類、宅配の受け取りなどなし(届出不要)法的な手続き不要。必要に応じて新調
ポイント

防犯上、実印・銀行印・認印はすべて別の印鑑にするのが理想です。
1本の印鑑を使い回していると、日常で押した認印の印影から実印を偽造されるリスクがあります。

3. 印鑑は何本作る?1本でもいい?

結婚を機に新しい姓の印鑑を用意する際、よくある疑問が「何本作ればいいのか」です。

一般的には、実印・銀行印・認印の3本を用意するのが標準です。

ただし、すべて揃えなければならないわけではありません。

  • 実印
    すぐに使う予定がなければ、必要になったときに印鑑登録すればOKです。
  • 銀行印
    銀行口座の名義変更時に必要になるため、優先的に用意しましょう。
  • 認印
    宅配の受け取りや書類への押印で日常的に使います。
夫婦で同じ印鑑の実印登録はできません

夫婦で同じ印影(まったく同じ印鑑)を、それぞれ実印として登録することはできません。
「他の者がすでに登録している印鑑」は印鑑登録の対象外です。

4. 女性の実印は名前だけ?フルネーム?

実印に刻む名前は、「フルネーム」「姓のみ」「名前(下の名前)のみ」から選べます。

女性の場合、特に悩むポイントです。

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旧姓で印鑑登録する方法

マイナンバーカードに旧姓を併記する手続きをすれば、旧姓の印鑑でも印鑑登録が可能です。
ただし、旧姓併記の手続き自体が必要で、改めて印鑑登録の申請も必要です。
詳しくは総務省「住民票、マイナンバーカード等への旧氏の併記について」をご確認ください。

5. 印鑑登録(実印)の変更手続き

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印鑑登録は住民登録のある市区町村の窓口で行います。

5-1. 必要なもの

  • 登録する新しい印鑑
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
  • 旧印鑑登録証(お持ちの場合は返却)

5-2. 手続きの流れ

登録方法は本人確認の手段によって異なります。

即日登録できるケース

顔写真付きの本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなど)を提示すれば、当日中に印鑑登録が完了します。

また、すでに印鑑登録をしている人に保証人になってもらう「保証人方式」でも即日登録が可能です。

後日登録になるケース(文書照会方式)

顔写真付きの本人確認書類がなく、保証人もいない場合は「文書照会方式」になります。

  1. 窓口で印鑑登録申請書を提出
  2. 自宅に照会書が郵送される(約1週間)
  3. 届いた回答書に記入し、印鑑と本人確認書類を持って再度窓口へ
  4. 登録完了
注意

文書照会方式では登録完了まで1週間程度かかります。
不動産契約やローン契約で印鑑証明書が必要な場合は、余裕をもって手続きしましょう。

5-3. 登録できる印鑑の条件

項目条件
サイズ1辺が8mm以上25mm以下の正方形に収まるもの
刻印する文字住民票に記載されている氏名、氏、名、またはその一部の組み合わせ
素材ゴム印など変形しやすいものは不可
その他氏名以外の文字・絵柄が入っているものは不可

5-4. 費用の目安

項目費用
印鑑登録無料〜300円程度(自治体による)
印鑑登録証明書の発行1通300〜400円程度
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6. 銀行印の改印手続き

旧姓で届け出ている銀行口座は、口座の名義変更とあわせて銀行印の変更(改印)が必要です。

6-1. 必要なもの

  • 新しい銀行印
  • これまでの届出印(旧姓の印鑑)
  • 通帳またはキャッシュカード
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)

6-2. 手続きの流れ

  1. 取引銀行の窓口に必要なものを持参
  2. 窓口で「改印届」(銀行により名称は異なる)に記入
  3. 新しい印鑑を届け出て手続き完了

詳しい手続きは全国銀行協会「届出印の変更」も参考にしてください。

旧印鑑が手元にない場合

旧姓の印鑑を紛失・処分してしまった場合は、印鑑の紛失届もあわせて提出する必要があります。
銀行によっては手続きに日数がかかることもあるため、旧印鑑が残っているうちに早めに手続きしましょう。

複数の口座がある場合

銀行口座を複数持っている場合は、すべての口座で改印手続きが必要です。
手続き漏れを防ぐため、事前にすべての口座を書き出しておきましょう。

7. 印鑑を作るベストなタイミング

新しい姓の印鑑は、婚姻届を提出する前に準備しておくのがおすすめです。

婚姻届の提出後すぐに始まる名義変更の手続き(銀行、免許証、保険など)で印鑑が必要になるためです。

作成方法目安の日数
ネット通販(最速)当日〜翌日出荷
印鑑専門店(手彫り)3日〜1週間程度
100円ショップ即日入手可能
ポイント

ネットショップや印鑑専門店では、実印・銀行印・認印のセット販売を行っていることが多く、単品で買うよりもお得です。
婚姻届の提出2週間前くらいまでに注文しておくと安心です。

8. 印鑑の素材・サイズの選び方

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サイズの目安

用途女性のおすすめサイズ男性のおすすめサイズ
実印13.5mm15mm
銀行印12mm13.5mm
認印10.5mm12mm

サイズに法的な決まりはありませんが、一般的に実印は大きめ、認印は小さめにして区別しやすくします。

素材の種類と価格の目安

素材特徴実印1本の価格帯(税込)
柘(つげ)木製で手頃な価格。欠けやすいため長期使用にはやや不向き2,000〜5,000円程度
黒水牛耐久性が高く見た目も美しい。コスパの良い定番素材4,000〜10,000円程度
白水牛(オランダ水牛)明るい色合いで女性に人気。耐久性も高い5,000〜12,000円程度
チタン非常に丈夫で半永久的に使える。錆びにくく水洗いも可能8,000〜20,000円程度

実印・銀行印・認印の3本セットなら9,000〜30,000円程度が相場です。

ネット通販の印鑑専門店では比較的手頃な価格で購入できます。

書体

公的な印鑑には篆書体(てんしょたい)が広く使われています。

複雑な字形で偽造されにくいため、実印にはこの書体がおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q. 結婚しても印鑑登録はしなくていい?

A. すぐに使う予定がなければ、登録しなくても問題ありません。

印鑑登録(実印の登録)は任意の制度です。

不動産の購入、自動車の購入・売却、ローン契約、相続手続きなどで印鑑証明書が必要になったときに登録すれば間に合います。

ただし、文書照会方式の場合は登録完了まで1週間程度かかるため、急に必要になる可能性がある場合は早めに登録しておくと安心です。

Q. 100円ショップの印鑑でも実印にできる?

A. 条件を満たしていれば、登録は可能です。

印鑑登録には「ゴム印でないこと」「サイズが8mm〜25mm以内」「住民票の氏名を表していること」などの条件がありますが、素材や価格の条件はありません。

ただし、大量生産品は同じ印影が多数存在するため、偽造リスクが高くなります。

不動産やローンなど重要な契約で使う実印は、なるべく印鑑専門店で作ることをおすすめします。

Q. 行政手続きで印鑑が不要になったと聞いたけど、本当?

A. 行政手続きの約9割で押印は不要になりました。

2021年9月の戸籍法施行規則の改正により、婚姻届への押印は任意になりました。

行政手続き全体でも押印廃止が進んでいます。

ただし、民間の商取引(不動産契約、ローン契約など)では引き続き実印が必要な場面があります。

また、以前に印鑑を届け出て開設した銀行口座については、印鑑の変更手続きが必要です。

Q. 入籍後、印鑑に関する手続きはどんな順番で進める?

A. 銀行印の変更 → 必要に応じて印鑑登録、の順番がスムーズです。

印鑑登録はすぐに必要でなければ後回しにできますが、銀行口座の名義変更は早めに済ませるのがおすすめです。

旧姓の口座を放置すると、後で手続きする際に旧姓の印鑑や旧姓がわかる書類を求められることがあります。

入籍後の各種手続き全体については、以下の手続きガイドも参考にしてください。

まとめ

結婚で姓が変わると、印鑑に関して以下の対応が必要です。

  • 印鑑登録(実印)
    旧姓を含む印鑑登録は自動的に失効する。新姓の印鑑で改めて登録が必要(ただし任意)
  • 銀行印
    口座の名義変更にあわせて改印届を提出する
  • 認印
    法的な手続きは不要だが、日常使いのために新姓の認印を用意しておくと便利

印鑑は婚姻届の提出前に準備しておくのがベストです。

実印・銀行印・認印の3本をセットで用意しておけば、入籍後の手続きをスムーズに進められます。

女性の実印は名前(下の名前)のみで作っておくと、将来の改姓にも対応でき、作り直しの手間を省けます。

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