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神社・お寺の正しい参拝方法 - お賽銭・手水・作法の違いを解説

神社・お寺の正しい参拝方法 - お賽銭・手水・作法の違いを解説
最終更新:2026年5月26日

二礼二拍手一礼って、お寺でもやるんだっけ?」
「お賽銭は5円じゃないとダメ?」
「手水舎の使い方、実は自信がない……」
——参拝のたびにこんな不安を感じていませんか?

神社とお寺では参拝の作法が異なります。

とくに「拍手を打つかどうか」は最も間違えやすいポイントです。

この手続きガイドでは、神社・お寺それぞれの正しい参拝手順を入口から帰り際まで順番に解説します。

お賽銭の金額や御朱印のもらい方、服装のマナーまで網羅していますので、初詣や観光の前にぜひ確認してください。

神社とお寺の違い — 参拝前に知っておきたい基本

参拝の作法を覚える前に、神社とお寺の根本的な違いを押さえておきましょう。

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神社お寺
宗教神道仏教
祀っているもの神様仏様(ご本尊)
入口の目印鳥居山門
参拝の作法二礼二拍手一礼合掌一礼(拍手しない)
聖職者神主・巫女住職・僧侶
ポイント

最も重要な違いは「拍手を打つかどうか」です。
神社では二拍手で神様の注意を引きますが、お寺では静かに手を合わせる「合掌」が正しい作法です。
間違えると周囲の目が気になるだけでなく、失礼にあたる場合もあるので注意しましょう。

神社の正しい参拝方法

ここからは神社での参拝を、入口から帰り際まで順番に解説します。

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2-1. 鳥居のくぐり方

鳥居は神様がいる神域と人間の世界の境目です。

  1. 鳥居の前に立ち、軽く一礼する
  2. 参道の端(左右どちらでも可)を歩いて鳥居をくぐる

参道の中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされています。

端を歩くのがマナーです。

2-2. 手水舎での清め方

手水舎(てみずや/ちょうずしゃ)では参拝前に手と口を清めます。

以下の5ステップを、最初にすくった一杯の水で行います。

  1. 右手で柄杓を取り、水をたっぷりすくう
  2. 左手に水をかけて清める
  3. 柄杓を左手に持ち替え、右手に水をかけて清める
  4. 再び右手に持ち替え、左手のひらに水を受けて口をすすぐ
  5. もう一度左手を清め、柄杓を立てて柄に水を流し、元の場所に伏せて戻す
柄杓に直接口をつけない

衛生上の理由から、柄杓に口をつけるのはマナー違反です。
必ず左手に水を受けてから口をすすぎましょう。

なお、感染症対策で柄杓を撤去し流水式にしている神社・お寺も増えています。

流水式の場合は両手を水にさらして清め、口すすぎは省略して問題ありません。

2-3. お賽銭の入れ方

社殿の前に着いたら、まず軽く一礼してからお賽銭を入れます。

  • お賽銭は投げ入れず、静かに賽銭箱に入れる
  • 鈴がある場合は、お賽銭を入れた後に2〜3回鳴らす

鈴を鳴らすのは、神様に「参りました」と伝える合図です。

2-4. 二礼二拍手一礼の作法

お賽銭を入れ鈴を鳴らしたら、いよいよ拝礼です。

  1. 深いお辞儀を2回
    背中を平らにし、腰を90度に折って2回礼をする
  2. 拍手を2回
    胸の高さで両手を合わせ、右手を少し(指1関節分ほど)下にずらす。肩幅程度に両手を開いて2回打ち、手を合わせる
  3. 手を合わせたまま祈念する
    目を閉じ、感謝やお願い事を心の中で伝える
  4. 深いお辞儀を1回
    最後にもう1度、腰を90度に折って礼をする
右手を少し下にずらす理由

右手(人)を左手(神)よりわずかに下げることで、神様への敬意を表すとされています。
拍手を打ち終わったら指先を揃え直してから祈念しましょう。

2-5. 帰り際のマナー

参拝を終えて神社を出るときも作法があります。

  • 鳥居をくぐる前に振り返り、社殿に向かって軽く一礼する
  • 帰りも参道の端を歩く

お寺の正しい参拝方法

お寺は仏教の施設で、参拝作法は神社とは異なります。

最大の違いは「拍手を打たない」ことです。

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3-1. 山門のくぐり方

山門はお寺の正門で、仏様の領域への入口です。

  1. 山門の前で帽子やサングラスを外す
  2. 合掌(両手を胸の前で静かに合わせる)して一礼する
  3. 敷居がある場合は踏まずにまたいでくぐる

敷居を踏むのはマナー違反とされています。

3-2. 手水舎での清め方

お寺にも手水舎がある場合は、神社と同じ作法で手と口を清めます。

手順は「2-2. 手水舎での清め方」と同じです。

3-3. 鐘をつく(つける場合)

お寺によっては参拝者が自由に鐘をつける場所があります。

  • 鐘をつくのは参拝の前にする
  • 参拝後につく「戻り鐘」は縁起がよくないとされる
  • 鐘楼が立入禁止のお寺もあるので、必ず確認してからつく

鐘の音には煩悩を取り除くはたらきがあり、鐘をつくこと自体が供養・功徳になるとされています。

3-4. 線香・ロウソクの供え方

本堂の前に香炉や燭台がある場合は、線香とロウソクをお供えします。

  • ロウソク
    火を灯し、奥(ご本尊に近い方)から燭台に立てる
  • 線香
    火をつけ、手であおいで消す(息で吹き消さない)。香炉の中央から外に向かって立てる
もらい火はNG

他の人がつけた火をもらうのは「他人の業を受ける」とされ避けられています。
必ず自分のライターやマッチで火をつけましょう。

3-5. 本堂での参拝(合掌一礼)

本堂の前に着いたら、以下の手順で参拝します。

  1. 本堂に向かって45〜90度のお辞儀をする
  2. お賽銭を静かに賽銭箱に入れる
  3. 鰐口(わにぐち)や鈴があれば鳴らす
  4. 姿勢を正し、静かに胸の前で両手を合わせる(合掌)
  5. 目を閉じ、心の中でお祈りする
  6. 合掌したまま一礼する
  7. 本堂を離れる
お寺では拍手を打たない

神社の「二礼二拍手一礼」とは異なり、お寺では音を立てずに手を合わせる「合掌」が正しい作法です。
拍手を打つと仏様への礼を失することになるので注意しましょう。

数珠を持っている場合は、合掌の際に手にかけるとより丁寧です。

3-6. 帰り際のマナー

  • 山門を出る際に本堂の方を向いて合掌一礼する
  • 帽子をかぶるのは山門を出てから

お賽銭の金額 — 縁起の良い語呂合わせ一覧

「お賽銭はいくら入れればいいの?」という疑問は、参拝で最も多い悩みのひとつです。

お賽銭の金額に決まりはない

結論からいうと、お賽銭の金額に正式な決まりはありません。

神社本庁や多くの神社も「金額ではなく、感謝の気持ちを込めることが大切」としています。

お賽銭の起源は、その年の収穫物(米や野菜)を神様にお供えしていた風習であり、金額の大小で御利益が変わるものではありません。

よく言われる語呂合わせ一覧

金額に決まりはありませんが、語呂合わせを参考にする方も多いため一覧にまとめました。

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縁起が良いとされる金額

金額語呂合わせ
5円ご縁がありますように
11円いい縁
15円十分なご縁
20円二重に縁
25円二重にご縁
35円再三ご縁
41円始終いい縁
45円始終ご縁
50円五重の縁(50円玉の穴=見通しが良い)
115円いいご縁
125円十二分にご縁
485円四方八方からご縁

避ける人が多い金額

金額理由
10円「遠縁(とおえん)」=縁が遠ざかる
65円「ろくなご縁がない」
75円「なんのご縁もない」
500円「これ以上の硬貨(効果)がない」

「5円玉が正解」は本当?

「お賽銭は5円玉を入れるのがマナー」と思い込んでいる方も多いですが、これはあくまで語呂合わせの延長であり、マナーとしてのルールではありません。

多くの神社が公式に「語呂合わせは迷信であり、気にする必要はない」と発信しています。

5円玉がなくても問題ありません。

お賽銭で気をつけたいこと

  • 財布の残り小銭を適当に入れない
    お賽銭は「いらない小銭を処分する場所」ではなく、神様・仏様へのお供えです
  • 汚れたお金は避ける
    特に汚れがひどい硬貨やお札は失礼にあたります
  • 投げ入れず静かに入れる
    勢いよく投げるのではなく、丁寧に賽銭箱へ入れましょう

御朱印のもらい方とマナー

御朱印は神社やお寺で参拝した証としていただける墨書きと朱印です。

御朱印をいただく基本手順

  1. まず参拝を済ませる
    御朱印は参拝の証なので、先に本殿・本堂でお参りする
  2. 授与所(社務所・寺務所)に行く
    「御朱印をいただけますか」と伝える
  3. 御朱印帳を開いて渡す
    書いていただきたいページを開いて渡す
  4. 初穂料(御朱印代)を納める
    相場は300〜500円程度(500円が主流)。
    お釣りが出ないよう小銭を用意すると丁寧
御朱印帳を持っていない場合

多くの神社・お寺では書き置き(紙)で御朱印をいただけます。
また、授与所でオリジナルの御朱印帳を購入できる場所も多いので、初めてなら現地で購入するのもおすすめです。

御朱印のマナー

  • 参拝前にもらわない
    御朱印だけが目的の「スタンプラリー」のような行為は本来の趣旨に反します
  • ノートやメモ帳には書いてもらえない場合がある
    専用の御朱印帳を用意するのがベスト
  • 混雑時は待つ覚悟を
    初詣や人気の神社・お寺では長時間待つこともあります

お守り・おみくじの正しいマナー

お守りについて

  • 複数持っても問題ない
    「異なる神社・お寺のお守りを一緒に持つと神様同士がケンカする」という説がありますが、公式に否定されています
  • 1年を目安に返納する
    年始に新しいお守りを受け、古いお守りは「古札納め所」に返す
  • いただいた神社・お寺に返すのが基本
    遠方の場合は、近くの同じ系列(神社→神社、お寺→お寺)の古札納め所でも受け付けてくれることが多い

おみくじについて

  • 引いた後は持ち帰っても、結んでもよい
    凶が出ても持ち帰って戒めにする人もいれば、境内の所定の場所に結ぶ人もいます
  • 結ぶ場所は指定の場所に
    木の枝に無理に結ぶと木を傷めるため、専用の結び所を使いましょう
  • おみくじの順番
    一般的には「大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶→大凶」ですが、神社によって異なります

よくある質問(FAQ)

Q. 参拝に適した時間帯はありますか?

A. 午前中の早い時間帯がおすすめです。

厳密な決まりはありませんが、神社は「朝のうちに参拝するのがよい」とされることが多いです。

人が少なく空気が清々しい時間帯に参拝すると、落ち着いてお祈りできます。

お寺は開門・閉門の時間が決まっている場合があるので、事前に確認しましょう。

Q. 参拝時の服装に決まりはありますか?

A. 厳格な決まりはありませんが、清潔感のある服装が望ましいです。

神社・お寺は神聖な場所ですので、だらしない格好は避けましょう。

とくに正式参拝(祈祷を受ける場合)では、男性はスーツやジャケット、女性はワンピースやスーツが推奨されます。

通常の参拝であれば、露出が少なく清潔感のある服装であれば問題ありません。

サンダルやタンクトップ、派手すぎるアクセサリーは避けるのが無難です。

Q. ペットを連れて参拝できますか?

A. 神社・お寺によって異なります。事前に確認しましょう。

ペット同伴を歓迎する神社・お寺もあれば、境内への動物の立ち入りを禁止している場所もあります。

ペット用のお守りを授与している神社もありますが、必ず事前にホームページや電話で確認してから訪れてください。

Q. 複数の神社やお寺に参拝してもいいですか?

A. 問題ありません。

「複数の神社・お寺をまわると神様・仏様がケンカする」という俗説がありますが、根拠のない迷信です。

それぞれの場所で心を込めて参拝すれば、まったく問題ありません。

Q. 喪中に神社・お寺に参拝してもいいですか?

A. お寺は問題ありませんが、神社は忌中(四十九日まで)の参拝を避けるのが一般的です。

神道では死を「穢れ(けがれ)」と捉えるため、近親者が亡くなってから50日間(忌中・五十日祭まで)は神社への参拝を控える慣習があります。

忌明け(50日を過ぎた)後は、喪中であっても参拝して問題ありません。

参考: 神社本庁「服忌について」

一方、仏教には穢れの概念がないため、お寺は忌中であっても参拝できます。

Q. お賽銭に5円玉がない場合はどうすればいいですか?

A. どの硬貨でも問題ありません。

5円にこだわる必要はありません。

100円でも1円でも、気持ちを込めて納めることが大切です。

語呂合わせはあくまで迷信であり、神社側も「金額に決まりはない」と公式に発信しています。

まとめ

神社とお寺の参拝作法の最大の違いは「拍手を打つかどうか」です。

  • 神社
    二礼二拍手一礼(拍手あり)
  • お寺
    合掌一礼(拍手なし)

手水舎での清めや鳥居・山門のくぐり方など、共通する部分も多いですが、違いを押さえておけば安心して参拝できます。

お賽銭の金額に決まりはなく、語呂合わせも迷信ですので、気持ちを込めて納めることが大切です。

初詣や観光で神社・お寺を訪れる前に、この手続きガイドで作法を確認しておきましょう。

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